いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

NC30(VFR400R)のリヤの17インチ化-2

※断っておかないと迷惑を掛けてしまいそうなので、この辺りで予め宣言いたしますが、この「NC30(VFR400R)のリヤの17インチ化」シリーズは、“RVFの足回り改良”という視野で見た場合はほぼまったく役に立ちません。
大変申し訳ありませんが、あしからずご了承ください。



今日は、少々脱線する感じの内容なんですが、リンクの三又について紹介します。


イメージ 1
NC30用のリンクの三又です。
ニードルベアリングのイメージが伝わりましたでしょうか。

前投稿で紹介した通り、左上の一箇所はベアリングが組み込まれていません。
試しにメタルカラーを外そうとしてみましたが、私の手の力ではビクともしませんでした。

ニードルベアリングのある2ヶ所のメタルカラーは、指で押すだけでアッサリとヌルッっと押し出されてきます。


イメージ 2
こちらはRVF用です。
3ヶ所ともにニードルベアリングが入っています。


イメージ 3
これはNC30用リヤサスのトップのベアリング部分です(RVF用リヤサスでも同じ構造になっています)。

菱形形状の部位は窪みになっていて、この部分にグリースが保持されることによって、良好な潤滑が保たれる設計ですが、この部分が新車時から1回もメンテされていない車両だと大概はメタメタな状況になっています。
リヤサスが動く度に、このベアリング部分から振動を伴ってグッキンゴッキンとすごい音がするような車両も結構あると思います。

そんな状態の車両でも、何とかリヤサスを外して菱形形状部位の窪みの中に詰まっている乾燥し切ったグリースやサビを大まかに除去し、マルチパーパスの適当なグリースをたっぷり塗り込んでから組み直してやれば、潤滑の状況は本来の性能通りに戻って、サスの動きも良くなり、当然グキゴキ音も消えます。

リヤサスを外す工事っていうのは、個人での実施は実際は相当に大変で中々できないものですが、リヤサスの動きの不具合の主因って、NC30でもRVFでも大概ここなんじゃないかな~、と個人的に思います。
※この部位の整備記録をご自分のブログで紹介なさっている記事をよく見かけますよね。



 さてちょっと話が飛びますが、私のインプレだとNC30のリヤサスって、少なくとも「ライダーが座るだけ」っていう条件ではあんまり動きません(何の車種と比較してそう言うの?って言われたら弱りますけど)。
 座ることによってリヤサスがちょっと動いて沈んで、その先は半分止まってしまったかのように動きが渋いような感じになります(と私は思っていました)。


 私の経験談なんですが、NC30後期の車両に対して上述のリヤサストップのベアリングメンテを施し、その際にさらについでに『リヤサスリンクの三又部分だけRVF用にスワップする』という改造を施したところ・・・、

リヤサスの動きがやたらと良くなって驚きました。ライダーの体重分だけヌルーンと滑らかに沈んで、サスの反力と体重が釣り合う位置で動きが止まるような感じです。
『リヤサスってこんなに動くもんなんだ、知らなかった』と思ったくらいでした。
ただ「繊細に細かく動くようになっただけで、決して“良い動き”ではない」のかもしれませんが。
※なぜって、1ヶ所だけベアリングが入っていないのがホンダの手落ちだと言われても、私には説得力が感じられませんので。

 でも私みたいなヘッポコライダーにとっては、凄く乗りやすくなったと感じられました。
 この体験談の場合、リヤサストップのベアリングはメンテ前でも特に具合が悪いような状態ではなかったので、乗り味改善の原因としての寄与率は「リンクの三又スワップ」が、そのほとんどだったと思います。

 くどいですけど、何故ディフォルトでは1ヶ所だけベアリング無しなんでしょうね?