いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

内灘~かほくサーフ かっ飛び棒 シーバス(スズキ)

前投稿で報告した通り、10月24日(土)の能登半島西側の海岸は低気圧の影響で大荒れでした。

帰宅してから天気予報で確認したところ、10月24日(土)も25日(日)も両日とも同等の大荒れの予報となっていました。

ただ「富山湾は風裏で波がほとんどない」ようでもありました。

そこで、10月25日(日)は伝説のヒラメポイントには行かずに富山湾の灘浦海岸に釣りに出掛けることにしました。

 

出掛ける前に庭でチョチョいと作業をしました。イシガメの銭亀の冬眠準備です。

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とりあえず10匹は、こんな風に冬眠用にクヌギの葉を満たした容器に入れました。あと13匹はもう少し様子見します。ちなみにこのクヌギの落ち葉はウチの庭で採れたものなのですが、今年はまだ落葉していなくて、春に庭で拾い集めておいたものを使用しています。

 

そして釣りに出発です。出発時刻は10月25日(日)8時50分頃でした。

今回はコイツを使ってみます。

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かっ飛び棒シャローライトです、カッコいいでしょ。

かっ飛び棒レギュラーも含めて以前(今年の正月頃)に何本も買って、結局レギュラーの方を一度だけ使ってみた以外はその後まったく使わずにしまっておいたものなんです。メッチャ高いルアーなので「一気に衝動買いで買い集めはしたものの根掛かりでロストするのが怖くて勿体無くて使わないで居たらいつの間にかデッドストックになってしまった」っていうパターンです。

 

で、灘浦海岸の各所でコアマンVJ16やこのかっ飛び棒をキャストしてみますが、当然のごとく魚の反応はなんにもありませんでした。

ただ、このかっ飛び棒シャローライトってメチャメチャ“浮きが良いルアーである”ということが分かりました。

かっ飛び棒レギュラー(38g)もかなり浮きが良いルアーで、リールを巻いてリトリーブするとルアーが浮いてくるようにという面の性能をかなり意識して設計されているんです。ルアーのサイズが130mmとデカいのは“浮力を稼ぐために敢えて”だと思います。レギュラーの方は上述の通り1回だけ使用しているので、浮きが良いことは把握していたのですが、シャローライト(30g)の方はどうなんだろうな~と妙に気になり出したので今回使ってみたのでした。

で、シャローライトの使用感触は、

・ハンパじゃなく浮く

・ちょっとでも糸を巻いていれば楽々浮いてくる

・ほとんど水面スレスレを泳ぐ

・超低速リトリーブでも水面から20cmくらいより下には行かない

・噂通り弱った魚のような“頼りなさげなフラフラした動き”をする

といった感じでした。でも30gもあるルアーなので、糸を巻かなければ普通に海底に沈んで行きます。

 

なので「う~ん、この低速でこの浮きは凄いなあ~」「これなら“堤防からの青物狙い”とか“千里浜みたいな超遠浅サーフ”とかでいい感じで使えそうな気もするなあ~」なんて思いました。

で色々な釣りポイントをハシゴしながら、七尾港まで辿りつきますが、当然そこでもなにも釣れません。釣れそうな気配もありません。

 

先週サゴシを5匹も釣った〇廉太郎港に向けて無料高速に乗って車を走らせましたが・・・、

「サゴシじゃ、なんだかな~」「それにどうせ混んでるだろうし」なんて思い始めてしまい、〇廉太郎港はパスしてそのまま“のと里山海道”を千里浜の方面へ進み、サーフの状況を車の中から確認すると・・・、

やっぱりアホみたいに海が荒れています(笑)。「千里浜がこんなに荒れてるの、あんまり見たような記憶ないな」っていうくらいに荒れていました。

 

まあでも折角なので、ちょっとだけ投げてみましょう。県立看護ICで下りて、デタラメに適当にサーフに入って行きました。

入ったサーフの状況はこんなでした。

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という訳で、遥か遠方まで白波が立っているのが見えて問題外に荒れているんですけど、超遠浅サーフなためか波の高さはそれほど高くもなくて、超遠浅な砂浜の特性のためか海水がそれほど濁っていなくて海中の視認性がそれなりにありそう、ということが分かりました。

 

「ま、ちょっこだけ投げっか」そんな風に思って長靴履きで砂浜に降り、かっ飛び棒シャローライトをとりあえず1キャスト投げ込んでみます。横風がかなりあって、3.0号のPEラインは露骨に横に流されてしまいました。

「あ~、横風かなりあるな~。こりゃちょっと無理か?」そう思いながらリールを巻いていると途中でグニーンと重くなってしまいました。

今までに千里浜や内灘~かほくサーフでは魚が釣れたこともヒットさせたことも一度もありません。つまりその重さは魚ではなく“根掛かり”か“ゴミを引っ掛けた”以外にはあり得ないんです。

「なんや!こんな浜でも根掛かりすんのか。」「なんのゴミや、アホくせ~。メッチャ高いのよ、このルアー。」といった感じで心の中で一旦悲鳴をあげますが・・・、

なんとそのゴミが暴れ出しました。

「うっわ、来たわ、信じられへん。デカいぞ。」と思ったのも束の間、掛かった魚が水面に躍り出てエラ洗い一発でフックアウト(笑)。60cmくらいのスズキだったと思えました。

 

「こんな130ミリの派手ルアーに千里浜で一発で」

「そっか、ここではこんな風にやればちゃんと魚釣れんねや。海が荒れた時は大きいヤツが目の前まで来んねや」

そう認識して興奮気味で車に戻りウェダーを履いて即浜に戻り、キャストを再開します。5~6投したら、最初と同じ“竿先グンニリー”が来ました。

「おお~、やっぱこのやり方でええんか。」感激しながら魚とのやり取りを開始します。相当な引きで、ドラグの設定の問題もありますがかなりドラグを出されました。

 

上がってきたスズキです。※時刻は13時5分です。

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“やたらと体高がある”という感じはないですけど、でっぷり太った個体で「これはかなりエエ状態の個体や。太っとる。」と思いました。食べ切るには苦労してしまうくらいの大きさですが、美味しそうなので持って帰ることとしました。※家に持ち帰ってからの実測では、体長58.0cm、重量1715gでした。

 

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これだけ引きが強くて60cm未満って意外です。肥えていて状態が良いのと、サーフの個体だから元気が良くて引きが強かったのかなあ~。

 

その後小1時間くらい粘ってみましたけど、追加のアタリはありませんでした。ということは釣れたのは同じ個体の再バイトで、今回は入ったその場所に1匹たまたま居たのでその1匹だけ釣れたって感じなんですかね。

 

ちなみに場所はここです。ま、辺り一帯同じ期待値で、ポイントの座標情報に何ら意味も価値もないものと思いますが。

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現地でキッチリ血抜きと絞めを行って、帰宅後に直ぐに捌きました。

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腸に内蔵脂肪がかなり付いていて、腹肉の浮き袋の周囲にも脂肪層がふんだんに付いていました。卵も入ってはいましたけど、小さくて未熟卵だったみたいです。

 

で、いきなり話題は変わりますが、金曜日の朝に釣って土曜日の昼に捌いて昨日(月曜日)の夕刻に刺身にして食べた伝説のヒラメポイントのマゴチです。

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歯ごたえがありながら柔らかい食感、甘さ、旨み、とんでもなく美味い刺身で、ちょっとカルチャーショックなくらいの美味しさでした。

 

まあ、釣った後の処置の仕方とか冷蔵庫寝かせの仕方とかにおいて偶然にも大成功した、っていう理由で美味しかったのだろうという気はしますけどね。

 

今回のスズキも素材はバッチリのように思いますから期待大です。