いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

1月の能登タケノコメバル その味は?

1月16日(日)に釣って、1月18日(火)に絞めて捌いたタケノコメバルです。

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1月21日(金)の夕方まで冷蔵庫で熟成させてから刺身にしました。

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こうやってペーパーの中で寝かせると魚のヌメリもほぼすべてペーパーの中に吸い取られてしまいますから、魚を素手で触っても全然ネトネトしませんし、まな板にもヌメリは付きません。捌いたその日にヌメヌメのまま3枚卸にするのとでは、作業のしやすさは雲泥の差です。こういう状態の魚を初めて触ったら「あ、こんなにやり易くなるんだ!」ってビックリしちゃうと思います。

で、とりあえず3枚におろしました。

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さて、魚の骨の入り方って普通はこうですよね。

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サバやアジやハマチの焼き魚を食べる時って、血合い骨を取り除くことにかなり神経を使いながら食べますよね。※ちなみに、なぜ血合い骨というのかというと、↓このサバの写真で分かるように血合いの辺りにある骨だからです。

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なんですけどね、実はタケノコメバルの血合い骨ってこう↓なんですよ。

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普通の魚の血合い骨と違ってちょっと下の方にあるんです。正式名称は“上椎体骨”ですか。ブラックバスみたいに口が大きくてフィッシュイーターな魚はみんなこうなんです。

なので、3枚おろしが完成したら、腹骨の下に逆さ包丁を一旦入れて、骨Dと骨Eを一旦先に切断というか分離します。それから腹骨を漉き取ります。

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大分余計に切除しちゃいましたね(笑)。苦手なんです、かなり難しいんですよ、これ。

で、上椎体骨(≒血合い骨)はピンセットで抜きます。片身側で5~6本くらいしか入っていません。

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指の腹で探れば骨1本1本の存在をハッキリ識別できますので、指に当たって存在を特定できた小骨を抜き取ればいいだけです。ちょっと面倒ですけど、ここは簡単です、技術的には。

で、皮を引きました。

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後端に身が少し残ってしまうんですが・・・、

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こんな風に簡単にバッチリ回収できるんですよ。プロ系の方々はこんなことしないで、ほぼ間違いなく皮ごと捨てちゃうものなんですけど、ファミリー娯楽の次元の料理ではこういう回収もアリだと思います。私はいつもキッチリ回収して全部食べています。

でもね、歩留にこだわってケチケチしてキッチリ全部食べようとするのも、その度が過ぎると「釣り+料理」という娯楽のトータルバランスを崩してしまうことにも繋がりかねませんから「気分次第で適当に」くらいにしておいた方がいいですね、こういうことは。

 

能登タケノコメバルの刺身の完成です。

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当日の晩酌でいただきました。

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味はバッチリで、普通にとっても美味しかったです。今までに食べたタケノコメバルの刺身の味の平均点よりちょっといいくらいかな~、と思いました。

1月の産卵直後の個体でも、ちゃんと美味しい刺身になってくれるようです。

 

だけど、別に自慢や皮肉じゃないけど、私と同じレベルのタケノコメバル刺身を作るのは普通ではちょっと無理かもしれませんね。

海水の中で生かしたまま持って帰って自宅で数日間生かしてそれから絞めて捌くなんてこと、普通は真似できない筈です。そこの影響があるかもしれませんからね、刺し身の味に対して。

前々投稿の一番最後の写真で“活かしバッカン”を紹介しました。活かし持ち帰りをやってみたいと思ったとしても、あれは真似しない方がいいです。上部のファスナーの部分から多少水漏れするんですよ、あれって。ちょっと乱暴に運転したら車の中が海水で水浸しになってしまう危険性が大いにあります。普通は車って所有者の人間様自体よりもよっぽど大事にされたりしますもんね。その大事な車の中で海水こぼしたりしたら大事件です。ムンクの叫び顔になっちゃいますよね。

私は車よりは自分が上、と考えるようにしているので、ちょっとくらい海水こぼしたって別に構わないと思っているのですが、乗り換えたばかりの今の車ではしばらくは避けたいですね、そういう事態は。

imoengineering.hatenablog.com↑以前はこういう風に密閉パッキン付きの衣装ケースに穴を何箇所かだけ開けて使っていたこともあるんです。丁度いい大きさのヤツを見つけたら、衣装ケースに替えちゃおうかなあ~。

 

あ、そうそう。この土日の釣りはサボっちゃいました(笑)。晴れていて良い天気だったみたいですけど、気温はかなり低くてね。寒くて腰が上がり切りませんでした。

こんな風に平日中にマグロ竿の準備までしていたんですけどね~。

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アホみたいに硬い竿で、ついでにいうと結構重かったりするんですけど、タケノコメバルの垂直落としチョンチョンしゃくりには最適と思われる竿なんです。

来週は寒さにめげずにちゃんと出陣できるかな。