連休8日目の5月6日(金)です。
釣りに行こうかと思っていたのですが、今の時期にしかできないことをやっておいた方がいいなと思って、県内にイシガメ探しに行くことにしました。
小矢部川、庄川、神通川、常願寺川、黒部川などの県を代表する大河川の支流を4本選び出して、それぞれ標高50~100mの辺りの地図をヤフー地図の地形図で出してスクリーンショットで画像ファイルにして、その画像中に「この辺り~この辺りに居そう」とかの文字入れをして、それをプリントアウトしました。その4枚の地図を携行して車で出発です。4箇所とも初めて行く場所です。
で、一箇所目・・・、
そうかんたんに居るわけもないし、仮に居たとしてもそうアッサリと見つかるものでもありません、とりあえずは川の両サイドの砂浜を観察しながら歩きます。カメの足跡を探すんです。鳥やネズミの足跡が結構カメの足跡に似ていることがあるので、それを誤認しないよう要注意なのですが、一旦要領が分かればカメの足跡を見分けることは結構簡単です。
「ん!」
「これ、イシガメのオスの尻尾の跡とちゃうかな?」「足跡もあるような、ないような、う~~~ん。」※ちなみに“イシガメオスの尻尾の跡”は“タニシかカワニナかの這った跡”に非常によく似ていますので要注意です。
脳の回転数をフルにして解析しますが、微妙なので結論にいたりません。この跡がイシガメの歩いた痕跡だと断定できれば、あとはこの周辺を全開で探し回ればいいんです。でもイシガメの歩いた痕跡だと言い切れないです。微妙です。
「あ!」
痕跡ばかりに気を取られ過ぎでした。こんなにはっきり“視界中に居る”のに、痕跡の解析ばかりに神経を集中していて、イシガメの甲羅が目に入っていませんでした。
という訳で、結構アッサリと新たなイシガメポイント発見です。
このオスイシガメです。ブラシで甲羅を洗浄してから撮影しました。結構な美個体です。※なお発見した時刻は朝の9時です。
11時過ぎにこの場所に戻って来ての撮影なので、太陽の角度がまったく違っていますが、場所のシチュエーションはこんな感じです。※標高は約55mです。
でですね、すぐ隣の穴の中にももう1匹居たんですよ(9時の時点で続けて見つけました)。完全に穴の中に入っていたので真横から見ないと見えない状態でしたが、1匹目を見つけたせいで偶然見つけることができました。
その2匹目のイシガメです、コイツもオスです。
メッチャ綺麗です。蛇紋のハイコントラストがとっても素敵ですね。
正直言って“混ざり疑惑は大アリ”なのですが、こちらの個体だけ家に連れて帰ることにしました。
その後2本目の川、3本目の川をサクサクと調査し、イシガメは発見できず。
時間切れと判断して4本目の川は調査せずに帰宅しました。
そして翌日の連休9日目の5月7日(土)は、イシガメ調査を継続しました。
まずは昨日の1本目の川を範囲を拡げて再調査します。
居ました、1匹目です。メスの若い個体です。
↓2匹目、オスです。
↓3匹目、若いメスです。
「おわっ!」 大ボス個体が居ました。
↓5匹目はコイツ。オスです。
さらに上流まで攻め上がって行きましたが、見つからなくなったのでこの川での調査は終了としました。見つけたものの取り逃がした個体が2匹居るので、この川で2日間で見つけたイシガメは合計9匹となります。この川でイシガメを見つけた標高の範囲は約35~75mでした。
この日は全匹ともその場でリリースしました。あまり具体的に判断理由等は敢えて語りませんけど、全匹とも“混ざりイシガメ”だと思えましたので。
続いては昨日スルーした4本目の川に行ってみました。
「あ、居た!」 ※標高は約63mです。
モロモロキュウキュウですけど、イシガメをあっさり見つけることができました。まだ富山県内にもイシガメ生息地は以外にたくさんあるんでしょうね。
真横にこんなものも居たんですよ。クサガメです。
さらに10mくらい歩いて行くと、小さいイシガメをまた1匹見つけました。1匹目のモロキュウよりはマシでしたが、見た瞬間“混ざり嫌疑丸出し”のイシガメでしたので写真も撮らずに直ぐに川に返しました。
車に戻って、この川のもう少し上流まで攻め込んでみましたが、カメは見つけられませんでした。
「もうちょっと上流の方も一応見ておこうかな、でも今日はもうしんどいわ」なんて思いながら、山中の細い道を車でトロトロと流していると・・・、
カモシカに出会いました。直ぐに逃げ去ったりしなかったので、こんな至近距離で撮影させてもらえました。感激です。
これで、私が知っている富山県内のイシガメ生息地は川単位で言って8箇所になりました。