いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

エンジン降ろしを開始しました

誠さんからご紹介いただいたせいか、ありがたいことに当ブログにしては妙に数多くのアクセスをいただけていますので、その状況が続いているうちにということで、今年のエンジン製作についての投稿を早速開始することにしました。
誠さん、どうもありがとうございました。


実は日曜日のうちに既にザリガニ号からのパンダエンジン降ろしを開始していたんです。早速報告開始します。

イメージ 1
まずキャブを外しました。
いつものことなのですが、ここでポートをまじまじとしばし眺めます。
そして“流石はこの俺の作ったポート”のようなことを考えて、しばし悦に入ります。

何それ馬鹿じゃねーの?って言われそうですが、自分でポートを加工してあるとキャブを外す度に妙に自己満足できます。
冗談抜きにその自己満足が単車の整備モチベーション維持のために大いに貢献してくれているような気がするんですが・・・。

さて、現在のパンダエンジンの腰下はシリンダーがかなり錆びているので、そういう理由で別のエンジンの腰下に入れ替えようと思っています。
なので、現在のパンダエンジンの腰下は廃棄することになります。ですので、必要な部品を取り外して回収します。

イメージ 2
フライホイールです。私の好みでNC30の1989年用の日立製の物が入っています。
RVFエンジンに入れてもあまり改良効果は感じられなかったんですが、NC30の場合はACジェネレーターとセットで1990年以降のND製フライホイールと入れ替えると効果てきめん、と私は勝手に思っているので、私にとってはとても貴重で希少な部品なんです。

あちこちのブログで紹介されているような気もしますが、これの外し方についてちょっと紹介してみましょう。

まず、画像にあるようにスイングアームピボットの穴にプラス3などの太いドライバーを差し込んでおきます。

イメージ 3
そのドライバーを利用してこんな風にユニバーサルホルダーをセットします。これでホルダーの廻り防止の力は不要になります。ただしホルダーを手で押さえて、フライホイールから外れないように、かつフライホイールに対して真っすぐになるようにします。

ソケットレンチのハンドルにはパイプを突っ込んで延長します。

イメージ 4
ホルダーを押さえながら、パイプの先の方をグイっとやれば、私のような非力な人間でも簡単に必要な外しトルクを得ることができます。

この画像はフライホイールプーラーでフライホイールをクランクシャフトから外すところですが、フライホイールのセンターボルトを外す時もこの方法と同じやり方で外すことができます(この場合は回す方向が逆ですので注意してください)。

使用したフライホイールプーラーは、もちろん定番の“スバル車のオイルパンのドレネージプラグM20のP1.5”です。

イメージ 5
お目見えした日立のACジェネレーターです。
焦げているように見えるかも知れませんが、私にはこのぐらいだと“あんまり変色していない方”くらいに思えますので、安心して使っているに近い感覚です。

日立のACジェネレーターの方がND製の物よりも焦げやすくて故障しやすいらしいですが、私はACジェネレーターの具合がおかしくなったと感じたことがないので、特に留意せずに日立製を使っています。
ただ、予備部品を持っておかざるを得ない、という風には思っていますが・・・。


この画像の右の方にドライブスプロケットとその取り付けボルトが映っていますが、エンジンを降ろす時は先ず最初にこのスプロケットボルトを緩めておいた方がいいです。
チェーンのテンションを利用しないことにはかなりやりにくいので、エンジン降ろしの後半工程だと下手をすると緩められないことがあるんですね。
 ギアを3速とか4速とかに適当に入れて、リヤブレーキを踏みながら先ほどの延長パイプ使用で簡単に緩めることができます。

※補追
 外した後保管するつもりでフライホイールを外したら、直ぐにクランクシャフトに連結するテーパー部分にオイルをたっぷりと塗りつけておきます。そこに意外とあっさりとサビが吹くんです。特に日立のフライホイールの方は。