いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

スッポンの卵発見の記(2/3)

前投稿とは別の場所です。
川岸に小さな砂場を見つけたので下りて行くと、小さな穴があいていて卵の殻みたいなものが僅かに見えていました。

多分ですが
「ヘビがスッポンの卵を見つけて食べているところで誰か人が来て、そのヘビが逃げて行って、そのままになった」
ていう状況なんだと思います。


イメージ 1
掘っていくとこんな感じで卵が出てきました。
手前の4個は一旦掘り出した後に撮影するために置いたんですが、これも多少発生の進んだ卵ですね。一週間弱くらいかな。

一週間無事だったのに結局ヘビなんぞに見つけられてしまうなんて不思議な感じがしますね~。

ヘビがスッポンの卵を探す時の芸当って、私とそんなに変わりません(笑)。
匂いも頼りにするのかな~とも思いますが、ヘビは基本的に窪みや穴に頭を突っ込んで卵を探して廻るだけのようです。

私が卵を探して砂地の色々なところをスコップで穴を空けて廻ると、ヘビがその「卵がある訳でもなんでもない穴」をイチイチチェックして廻るみたいなんです。そういう光景を頻繁に見かけます。
掘り返した土の匂いに反応しているっていう理屈かも知れませんけどね~。

ところで、産卵する深さの砂って大体こんな感じです。
ベッタリってことはないけど、ちゃんと湿っています。
人工的に孵化させる場合の至適な水分条件がおぼろ気ながら見えてくるような気がしますね。

この穴で見つかった卵は画像の通りたったの8個でした。
この卵は結構大きくて立派な卵だったのですが、それで8個って変です。
大きいスッポンほど大きい卵をたくさんの数産んで、小さいスッポンは小さい卵を比較的少ない数産む傾向があるようなんです。

つまり、やっぱりヘビに飲まれたから8個しか残っていなかったんじゃないでしょうか。


イメージ 2
これは、穴の深さを伝えるためにスコップを置いて撮影した画像です。
いい砂地にキッチリいい穴を掘って産んだ場合は結構深いんです。
この穴は最深部で20cmくらいあったんじゃないかと思います。


イメージ 3
赤矢印のところが、この穴の場所です。
1m近くの標高さえあれば、水辺からかなり近い場所でも産卵するということのようです。


この場所から左に1mくらいのところに
「形状がへこんでいる感じはほぼないんだけど、砂の粒度がちょっと違って見える場所」
がありました。

これも産卵箇所を見つけるコツです。
15cmとか20cmとか掘ってその砂を一旦地上に放り上げる訳だから、違う感じの砂が露出しているのが目立って、それで産卵箇所を見つけられることが結構あります。

この川の砂浜には、内部に軽石の多い層がある場合があって、その軽石層が掘り上げられているのが目立って産卵箇所特定にいたるパターンがあるんです。

今回もピッタリビンゴで15cmくらい掘り下げたらスッポンの卵が出てきました。
「こんなに深く掘らないと一番上に積まれている卵にまで届かない」っていうのはレアパターンで、普通は5cmくらいで卵に遭遇しちゃうんですけどね。

他に産卵箇所を見つけるコツとしては、掘り上げた砂が周囲の植物に絡みつくなり乗っかっているのを見つけて「あ~、ここで掘ったな」って分かるというパターンもあります。
産卵直後しか使えない方法っぽいですが。

植物の根が妙に不自然に露出している光景が「掘った痕跡の手掛かり」になることもあります。

あとは
「周囲よりちょっと小高くなっている場所」とか
「草の株の直ぐ下隣あるいは横隣」とかが、好んで産卵する場所なので、そういう場所を集中的に探すのもいいと思います。



イメージ 4
この場所から出ようとして、河川敷を車で上っていたら、こんな光景に出くわしました。
道路をまたいで、その上方に産卵することまであるんですね。
でも、既述の通りこの産卵パターンはかなり高い確率で他の動物に荒らされるっぽいですから、こういう場所を探して廻るパターンはあまりおススメじゃないかも知れません。

イメージ 5
この荒らし痕から180度振り返ったら、こういう光景です。
こんなに上ってくる場合があるんですね。