いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

スッポンの孵化場

ついついポンポンと見つけ続けてしまうスッポンの卵ですが・・・、

とりあえず卵を採った場所の砂を持ち帰って、色々な容器に入れて孵卵器らしき状態にして管理していたのですが、
容器の数が多くなりすぎて管理が大変なので、庭に孵化場を作ることにしました。
8月4日(日)のことです。


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作業中の光景です。
オイオイって言われそうなくらいの数ですね。

でもあまり悪びれなくてもいいような気がしてします。
一種の屁理屈ではありますが、ヘビから救出したものが数セットありますし、その8月4日(日)の夕方に分かったんですが、川の増水で産卵箇所が水没して卵が死んでしまう事故がかなりの確率で起こることが判明したんです。
※ヘビに関しては砂の中に首を突っ込んでいるヘビを追い払ったら、まさにその場所に卵があったというパターンもあります。

8月4日は程々に雨が降り、特に上流で強く降ったようでそのせいでダムからの放流が行われ、水位が一気に1.5mくらい上がりました。
その水位上昇で水面下に完全に没してしまった箇所が、私が卵を採集した場所の中にかなりあったんです。

理想的には水面より2m以上くらいは高い場所に産卵した方が望ましいんでしょうけど、1mくらいの標高の場所に産卵してしまうパターンが結構多いようです。
川には人間が手を加えているから今回のような急激な水面変化がアッサリ起こるのであって、本来は1m以上とかの急激な水位変化なんてそうは起こらず、スッポンはそのつもりで標高1mくらいの場所でも結構平気で産卵するってことなのかも知れませんね。


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こんな風にできあがりました。
設計思想は「私がスッポン卵を発見した場所の平均像の再現+α」といった感じです。

「小高くなっていて砂地なら、大雨が降っても直ぐに砂中の水が下に抜け落ちて、水分が安定した状態に保たれやすい」
というところを最も優先しました。
木箱の中には土ではなくて砂を満たしてあります。
木箱は横の枠と蓋だけからなっていて、底はありません。土台となる庭の土の台地の上に砂を直接乗せている格好になります。
砂が完全に乾燥してしまうことを避けるため、卵を砂に埋める深さは15cmくらいにしました。
まあ、上手く行くかどうか分かりませんけど。

蓋の網の細かさはヘビ対策も考慮してのことです。
タヌキ等に下から掘られる可能性もあるんですが、魚の残りを庭に埋めたりしても何の動物も荒らしに来ないので、今のところタヌキ等に対しての対策は特には施していません。

何にしても100個以上も採ってしまったんだから責任重大です。
なんとしても無事に孵化させなければなりません。正直なところ不安です。



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さて、8月3日(土)の朝に河川本流の砂地で、この個体を見つけました。
甲長47mmです。またメスのようです。メスが異様に連荘してるんですよね。

最初はオスがかなり多かったんですけど、途中からメスしか採れなくなったっていうことに結果的にはなっています。
何か理由があるのかも知れませんね。


この個体は苦労して採った甲長57mmの個体とは違って砂にあまり潜りません。
捕まえた時も砂に潜る気がなかったような感じでしたし、家で飼っていてもほとんど潜ろうとしません。

先天的特性か後天的に身についたのかは分かりませんけど、それぞれの個体で行動上の特性や性格が結構はっきり違っていることは興味深いですね~。