いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

夏休みの宿題

前投稿の通り甲長47mmのスッポンを捕まえたのですが、レプトミンをあげてみても食べないので
「冷凍赤虫でもあげてみようかな~」
なんて思って、昨日(8月6日)会社の帰りに近所の24時間営業ホームセンターに寄ってみました。
でも残念ながら売っていませんでした。

帰宅してから隣町の似たような24時間営業ホームセンターに電話して聞いてみたら、冷凍赤虫をちゃんと置いているとのことでした。
で、20:00頃出発してそのホームセンターに行き冷凍赤虫を買いました。
※冷凍赤虫って熱帯魚用の生エサとして結構普通に売っているものなんです。名前の通りで、“生”とは言っても冷凍ですけど。

夜に外出すると、ついついどこかに寄りたくなるので、47mmスッポンを捕まえた砂浜に寄ってみました。
ありゃりゃ~、ちょっと増水してますね。というか前日までの増水状態が残っていますね。仔スッポン探しなんてやりにくい状況です。
チョロチョロっと少しだけスッポンを探してみますが見つかりませんでした。

砂浜っていうだけあって、実はここも結構メジャーなスッポンの産卵ゾーンなんです。
“ちょっとだけ”とか自分に言い聞かせながら、砂浜の草むらに入っていくと、ほどなくして砂の中に直径2~3cm×深さ10cm弱くらいの穴が空いているのを見つけました。

素手でその穴を探ると・・・、
あれま、また見つけちゃいました。スッポンの卵です。
でも5個だけでした。
また、ヘビから横取りのパターンですね。ヘビが食い切れずに途中放棄したパターンって可能性も考えられますね。
発見した時間は、8月6日(火)21:30頃です。


イメージ 1
これが、その卵。撮影したのは8月6日(火)23:00頃です。

極がちょっとしか出ていません。つまり産卵後それほど時間は経っていません。
でも21:30ではっきり極が出ていたのだから、8月6日当日の産卵分とはちょっと思えません。
多分前日か前々日の産卵分です。私が勝手に想像する分には、前日8月5日(月)の産卵分である可能性が一番高いと思えます。

8月4日に久々の降雨とダム放流でモロに川の水位が上昇し、8月5日も朝昼晩と一回ずつ強い雨が降って水位はそれなりに高いままでした。
産卵したのは8月4日か8月5日のどちらかで間違いないでしょうから、“雨で川が増水”って状態で産卵したことになります。
そんな状態でも産卵するものなんですね。ちょっと意外に思いました。

卵の大きさは、平均して直径21.5mmくらいでした。

硬貨の直径が以下の通りだそうです。この卵の大きさのイメージが湧きましたでしょうか。
  1円  直径20mm
 50円  直径21mm
  5円  直径22mm
100円  直径22.6mm
 10円  直径23.5mm

普通スッポンの卵の大きさのイメージは“1円玉くらい”と言われますから、今回採れたものはまあまあ大きくて立派な方と言えるかと思います。

もっと立派な10円玉サイズくらいあるヤツが採れることもありますよ。測っていないので、その直径の正確なところまでは分かりませんが。


さて、
卵の大きさは直径21.5mmとマアマアで、
個数は管理のたやすいたったの5個。
産卵月日は8月5日(月)の夜だろうと、それなりの精度で想像可能。

そういう理由で、夏休みの理科の宿題みたいに観察記録でもつけようかな~、という気になってしまいました。

という訳で観察記録スタートです。
8月中に終わりませんけどね。


イメージ 2
まず、このまま極(卵の色が白く変わった部分)の頂上にマーキングをします。
極は最終的には卵の2/3くらいを占めてしまいますから、頂上をなるべく楽に正確に位置特定するなら、早めの方がいいです。
溶剤の毒性を懸念して水性ペンでマーキングしても水分で直ぐ消えてしまいますから、遠慮せずに油性ペンでマーキングします。
シレンみたいなベンゼン環構造の溶剤を使用した油性ペンはなるべく避けて、アルコール系油性ペンにするとかの工夫をした方がベターかも知れませんが、ほんの一点印をつけるだけなのでそもそもあんまり気にする必要もないかも。


最近知ったのですが、スッポンの卵は発生中のある一定の段階以降は中身が不透明になって殻の内部がどうなっているのかがほぼまったく見えなくなるようです。
でも卵の頂上の位置はほぼ真上に維持しなければならないので、完全放置で孵化を待つだけでなく、時々観察したいのなら頂上マーキングは必須だと思います。そうでないと頂上を真上に保つことが途中から困難になってしまうと考えられます。


イメージ 3
この日はこんな風に湿った砂を被せて、部屋の中に放置しました。
部屋は台所部屋。エアコンは効かせていません。

イメージ 4
明けて8月7日(水)19:00頃の撮影です。
極の成長がやたらと速いですね。

照度の強い懐中電灯の光をあてて透かして確認したところ、極はエアチャンバー状態にはなっていませんでした。すべて何らかのフルードで満たされているように見えました。

産卵直後だと極はまったく無くて、でも食べるとかの目的で卵を割ると鶏卵みたいに黄身と卵白の2層構造になっています。
となると極が現れだした時点で「極=卵白のみ、極以外部分=黄身のみ」とはちょっと考えにくいですね。
「極=発生進行用の特別な液体部屋、極以外部分=黄身+卵白」みたいな感じなのかな。

最終的には、極以外部分は黄身だけになってしまうように思えるんですけどね~。