いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

VFR400R(NC30)とRVF400(NC35)のクラッチの違い

久々の単車ネタです。


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物置の奥から引っ張り出してきました。
NCのクラッチ
左がNC35用、右がNC30用です。

NC35用は、一番上のフリクションプレートだけ突起の挿入位置を異ならせてあります。
この一枚が確実に上下して“切れて”くれることに、それなりの深い意味でもあるんでしょうか。


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すべてのプレートを取り出すとこうなります。
NC35用は一組減らしてあるんですね。

ある程度磨耗して減っているでしょうから、測定したって大した意味はなさそうですが、総厚みはNC35用が約43.5mm、NC30用が約45.0mmでした。


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NC35用では反力を少し弱くした、と言われていますが、ジャダースプリングはパッと見では大した差がありません。
※画像内右側がNC30用です。

ちょっとだけNC30用が厚めのように見えないこともないですが、画角の影響かもしれないので、なんとも言えませんね。

私は非力なので、NC35用のクラッチでもNC30同様に“とっても重く”感じます。

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もっとも大事な違い(かな?)

NC35のクラッチプレートにはディンプル構造が掘ってあります。
厚みも全然違っています。適当にチョロチョロっと測っただけですが、NC35用は厚み約2.1mm、NC30用は約1.6mmでした。

物理学の公式では、摩擦力って面積依存でなくて押し付ける力だけに依存するそうですから、ディンプルを掘って接触面積が減ってしまうことについてはノーディメリット、なのかな(?)
ちょっとよく分かりません。

でもディンプルの穴がプレート同士の剥離のきっかけとして作用してクラッチの切れが良くなる・・・、のかな~。

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ディンプル構造の部分を拡大するとこんな感じです。


NC35用のクラッチってNC30エンジンにポン付けですが、クラッチプッシュロッドの長さがちょっとだけ違っています。でもレバー部分のアジャストで十分対応できたような記憶があります。
※責任は持てません。そんなに確かな自信はないので。

NC30用のクラッチで状態がすごく悪いヤツから、NC35用のクラッチで状態のいいヤツに変えたら、かなり満足できますよ。
まあでも、NC35用クラッチでも何万キロか走ってNC30用クラッチ同様に切れが悪くなっているヤツもありますけどね。

プレートだけ入れ替えるっていうこともやったことがあるんですが、総厚みが違っているのでそんなにビタッと完全に上手くは行きませんでした。
無理に枚数調整して、最終的には“ちょっと滑ってる気がしなくも無いけど、スッと切れるからこれでいいや”っていうような感じに落ち着いたように記憶しています。
※これも責任は持てません。そんなに確かな自信はないです。


このNC30用の方のクラッチ、ボスにフリクションプレートの痕くらいは付いているけどそんなに痛んでないです。取っておいたくらいだから、マアマアのものなんだと思います、多分。

欲しい人いないかな?一見さんはさすがにちょっとダメですけど。
※プッシュロッドを受けるベアリングは他用途に使用予定なので、取っちゃいます。

ま、いいか。そのうちオクに出しましょう。