いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

今は昔

平成17年のことです。 →訂正:2007年の取り違えでした。ですので正しくは平成19年です。

ヤフオクでNC30の中古エンジンを買ってみたんですよ。
北海道からの出品で、9000円くらいで落ちました。

走行距離1万キロ未満とのことだったので、損のない買い物かな~と思って。
年式は1989年式。

でも、到着したエンジンはフロントバンクの横についているフレームへの取り付けネジ穴のブロックが片方折れていました、根元から。
(後に分かるのですが、NC30ではよくあることのようですね。)

まあでもそれほど大した金額の買い物でもないし、走行距離1万キロ以下のNC30のピストンが手に入ったんだからいいや、なんて思ってこのエンジンを分解してみることにしました。

ピストンを取り出すということは、クランクシャフトも取り出す必要があるということになるのだろうと考えました。
なので
「クランクシャフトの片一方にはフライホイールがくっついているから、それを外さないといけないんだろうな~」
と思い、フライホイールプーラーという工具をヤフオクで買ってみました。

イメージ 1
購入したフライホイールプーラーはこれです。
箱表面の表記の通り、15種類ものネジ穴対応。
確か3000円くらいだったかな。

イメージ 2
中身はこうなっています。


それで、NC30のフライホイールに合うプーラーはどれかと、それぞれのプーラーをあてがって検討したら・・・、
なんと合うプーラーがありませんでした。

泣けるというか驚いたというか、大変に意外なことでした。


で、ホンダの純正工具のフライホールプーラーを新たに買おうかと思ったんですけどね~・・・、


イメージ 3
このフライホイールプーラーのでっかい赤い箱を見ていると、やたらと存在感があって、これを丸々無駄にして、また別に3000円くらいの純正工具を買い足すというのが嫌で嫌でたまらなくて・・・、

それで、まるで現実逃避行為の如くフライホイールのネジ穴に色々な物をあてがって検討をしたんです。
そうしたら、フライホイールのネジ穴はM20(径が20)でP1.5(ネジピッチが1.5)であるらしいことだけは分かりました。

ホームセンターに行ってみてもそんなネジ(ボルト)はなくてガックリしたんですけど、帰宅してから「M20P1.5でググる」ということをやってみたら、カー用品店にそういうネジ規格の商品があるらしいことが分かりました。

それでもあんまり期待しないで近所のカー用品店に行き、物色していたらスバルのオイルパンドレネージプラグのパッケージに「M20P1.5」って書いてあるのを見つけました。

ドレネージプラグっていうのは要はボルトですから、フライホイールプーラーとして代用できる可能性大です。
それを買って帰宅して、フライホイールプーラーとして使用してみました。

なかなか外れないです。おもいっきり力を加えると・・・、
“パキンッ”ってけたたましい音。

“うわ、やっちゃった。折った~。” 一瞬そう思いましたけど、フライホイールがクランクシャフトのテーパー軸から外れる時の音でした。無事にフライホイールを外すことができました。

外したフライホイールがやたらと重かったのが意外だったです。
エンジンは1989年式VFR400R(NC30)の物だから、フライホイールとACジェネレーターはともに日立製。
(後に分かるのですが、新車時から一度も外したことのないNC30のフライホイールを外すのは、日立製フライホイールの方がND製フライホイールの場合よりも苦労するみたいです。多分外れる時の音も日立製フライホイールの場合の方がけたたましい音がするんじゃないかな?)


なんだかフライホイールが不格好で何の魅力も感じなかったのですが
「オクで2000円くらいで売れるかもしれないな~」
なんて思ったので、捨てずに物置に放り込んでおきました。

あんまりはっきり憶えていないけど、そのフライホイール+ACジェネレーターはその後約1年間くらい放置され続けます。
 
 程なくしてもう1基NC30のエンジンを分解しますが、バラす時にヘマをしてシリンダーに深い傷を付けてしまい腰下はパーに。これも1989年式のエンジンでした。
同じようにフライホイールを外し、この時も「ポイと捨てるのもちょっとしのびないな」くらいに思って、フライホイールとACジェネレーターだけ物置に放り込みます。