いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

1月25日(日)のヒスイ採取の結果

1月24日(土)の海岸ヒスイ採取の結果は私にしては中々のものだったのですけど、
続く1月25日(日)もまた糸魚川に行きました。

今日(1/25)こそは川ヒスイの大物が採れるような気がしたので。

今回も朝6:30頃に姫川の下流以外の某所に入ります。
今日は8:00でヤメる必要がない。川原の雪もかなり溶けている。
だから見つけられそうな気がしたんですね。
しかし、やっぱりダメでした。9:00頃にその場所を後にしました。
その後姫川のほかの3箇所を探石しますが、粘れど粘れどやっぱりボウズでした。
12:30頃だったかな? この日の川ヒスイ探しもボウズのままギブアップすることを決意します。

ただ、この好条件で12:30でヤメたのは、
「昨日は海はまあまあ荒れていた。それが今日の天気予報では午後は凪ぎ。」
「なら昨日サボった左T険に一応行っとこうか。」
という気持ちで左T険に行く気があったからです。

という訳で13:00過ぎに左T険の駐車スペースに到着し、左T険海岸に向かって歩き出しました。

本当はね・・・、
左T険の場所が分かる画像をこの投稿に掲載したいんですよ。
でも敢えてやめておきます。

“教えたくないから言わない” それは分かるのだけれど・・・、
“教えたといって文句を言う” それは全然分かりません。

それがヒスイ採取という遊びの極めて没趣味なところですね。
誰のものでもないです、海岸なんて。
もちろん、そこで拾えるヒスイも。



さて、私のあいまいな記憶の中にこんなタイトルがあります。
仁和寺にありたりし僧”

国語の教科書に載っていた古文のお話。

そのストーリーは、
仁和寺というお寺の僧が、とある高名な寺院か何かにお参りに行き、そこに辿り着いたのはいいが、その高名寺院のオマケ的存在の小振りなお寺か何かを参拝して、そこが本物の高名寺院だと勘違いしてしまって、肝心の高名寺院がその先にあることに気付きもしないまま満足して帰ってしまった」
というようなものです。

思い出しましたか? 義務教育の国語の時間。

その“仁和寺にありたりし僧”をパソコンでサクサクっとカンニングしてみました。


イメージ 1
正しいタイトルは“仁和寺にある法師”なんですね。
私の記憶と全然違いますね(笑)。

徒然草の原文を読んでみて驚きというかちょっとショックでした。
まるで読解できなかったです(笑)。正直、軽く読みこなせると思っていたのだけれど。

予めストーリーを知っていなければ古文なんて全然理解できないものなんですね。
“英語の説明書きしか付いていない”とか“業務上の事情”とかで、読めやしないのに仕方なく数行の短い英文を読んでいる時とほぼ同じ感覚です。
なんでこんなもの教育してるんだろ?
百人一首の有名な句の歌心とかなら知っているとそれなりに意義がありそうだけど、こんな外国語みたいな文章の読解にどんな意味があるのかなあ~。

「先達(せんだち)はあらまほしき事なり」 → 案内者は持ちたいものである
ヒスイ探しも案内者がいたら、初心者でも一発でヒスイに遭遇できますよね。

極楽寺・高良(かうら)など」か?
ホテルT険(中T険)って、もしかしてこの“極楽寺・高良(かうら)など”と同じなんじゃないのかなあ。
そして、左T険が“本物の石清水八幡宮”と同じ位置付けなんじゃないだろうか。
ま、どうでもいいか、そんなこと。


イメージ 2
左T険に入って10分、
お見事な緑色の石を見つけました。

一瞬息が止まってしまいましたけど、残念ながらロジン石でした。
こんなモロ緑色の石が残っているのは、
 ・人があまり来ないから  か
 ・玄人ライクな人しか来ないからロジンなんか持って帰らないから  なのか

多分後者でしょうね。
EMにはこんな石ないです。
ヒスイであろうとなかろうと、誰か持って帰るからね。

綺麗なロジンなので家に持って帰って比重を測ってみたんですよ。
その結果は、
 重量109g、体積33ml → 比重3.30
ロジン恐るべし。

ネフライトも比重が3.0くらいあるからややこしい石なんですけど、ロジンは下手するとヒスイより比重が高かったりします。
ロジンで比重3.40を叩き出すヤツもありますよ。


このロジンを見付けて一瞬息が止まった、その約5分後、露骨過ぎるくらいにモロに緑色のキツネ石を波間に見かけました。
ヒスイでないこと一応確認するためサッと手を突っ込んで拾い上げて一瞥をくれます。


「おお~!」


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お見事に緑をまとうヒスイでした。
“普通なヒスイ部分”と“オンファス的ヒスイ部分”のコラボレーションになっている感じです。
その境界がかなりはっきりしているところが、なんとなく興味深いです。

家に帰ってから測定したら、重量は127.36g、体積39.04ml → 比重3.26 でした。

これだけの緑色なら比重3.30行っていてもおかしくなさそうに思えますが、普通なヒスイ部分の比重があまり大したことがないのかもしれません。

「鉄元素の存在が比重を引っ張ってやっと3.25を超えているだけじゃないかな~」
正しいかどうか分かりませんが、そんなような気がします。



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実は乾かすと多少表面が曇るんです。この点については前日にEM海岸で拾った82.96gに負けています。
※なので、800のペーパーで15~20分程度磨いてから撮影しました。

石全身が混ざり物なしの完全ヒスイであることは間違いないんですけどね~。
オンファスはいっぱい入っているけれど、メイン輝石は“緻密で高比重で堅牢なタイプのロウカン”などではなく平凡なヒスイっていうことのようです。

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“普通なヒスイ部分”は粗い鱗片状結晶で、“オンファス的ヒスイ部分”は細かい結晶になっています。


さすがは岩清水八幡宮(?)。
合計約10回のT険ボウズ積み上げを要しはしましたが、綺麗なヒスイをゲットすることができました。