いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

綺麗なヒスイなのに・・・、

比重がついて来ませんでした。




5月16、17日(土、日)といつものように糸魚川に行ってきました。


2日間の成果です。見つけた順に番号を付しています。
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上段が5月16日(土)姫川にての成果(⑤は厳密には姫川ではなくて姫川系の場所です)、
下段が5月17日(日)青海川での成果です。

⑤と⑨は大きいですけど低質で、捨てた方がいいような石ですね。
比重測定もしていません。


①は白ヒスイの欠片らしき石で、重量34.39g、体積11.36mlの比重3.027でした。

②は重量215.40g、体積73.14mlで比重は2.945です。低質なんでしょうけど外観的にヒスイらしさをしっかと感じる石です。

③はまずまず良い石です。川岸にテトラを入れてある区域の大石の下の空隙にポツンとありました。
割れた直後かと思うような外観ですが、「5年とか10年とかの大昔に戦車系の事情で割れて、
その後は水流でほんのちょろっと磨かれただけ」ってなところかと思っています。
重量390g、体積121mlで比重3.22です。色はほとんど入っていないんですが、結晶がビシッと詰まっている感じで、 その見立て通りの比重値でした。

④はよくあるラベンダー混じりのヒスイです。72.77g、23.56mlの比重3.089でした。

あとは⑤、これで5月16日(土)は終わりです。

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5月17日(日)は青海川に行ってみました。
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当日の青海川の状況はこんな感じでした。
※ちなみに画像は5月17日(日)の具体的な採集箇所とは無関係です。この画像とは別の場所で探石しました。


で、なんと、
入川20分くらいで、いきなり全身に翠色をブチブチとまとう大変綺麗で立派なヒスイを見つけました。中州の目立つ場所にちょっとだけ頭を出していました。重量は861gありました。
“帰宅するまで上機嫌が止まらない”っていうくらいの大収穫です。

青海川にもこんな翠だらけの立派なヒスイがあるんだなあ~」
ちょっと驚きでした。

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その石を帰路の車中で撮影してみたんですが・・・、
あれ?
映りが悪くて全然いい石に見えないですね。

ヒスイが別の鉱物に変化しながら水中に徐々に放出されていって浸食したらしき箇所のすべてに猛然とサビ色が吹いているので、そのせいもあって写真栄えが悪くなるようです。
実際に手に取ると、石全体に翠色がブチブチ入っていてとっても綺麗で立派なヒスイです。

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この2枚の写真だといいヒスイに見えますね。
この画像のイメージ通りくらいのなまめかしいヒスイです。


でもなんだか・・・、
結晶の品位がやっぱり“姫川の良いヒスイ”とは違っている気が・・・、

帰宅してから、比重の測定を行いました。悪い予感を伴いながら。
結果は・・・、
重量861g、体積284ml。

比重はなんと、3.03です。悪い方の予感が見事に的中してしまいました。
自虐的に“ほれ見ろ、やっぱり”とでも言いたい気分です。



青海川では稀に超一級品のヒスイも出るらしいですが、
私の個人的なイメージとしては、比重3.20を超えるビシッとしたヒスイは採れる気がしません。青海川では。

比重がすべてではないのでしょうけど、比重はウソをつかないそうですからね~。
その“比重はウソをつかない説”よろしく私は結構比重フェチなので、こんな綺麗で立派なヒスイから比重3.03なんていう数字を言い渡されると、すごく残念に思ってしまいます。
比重を言い渡されてからふと考え直せば、確かに透過はあんまりないんですよね~。

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続いて見つけた「⑧結晶が非常に粗くて表面の磨かれ品位も悪いもののヒスイと思われる石」です。
重量57.71g、体積18.18ml、比重3.174でした。
比重3.17なら他の鉱物をヒスイと誤認したわけじゃなくて本当にヒスイなんだろうと思います。


⑨は部分的にヒスイなだけの石です。
白地に対して中央に2箇所ほんのうっすら緑色がかって盛り上がっているように見える部位がありますが、その部分だけヒスイのようです(その奥の方もヒスイだろうとは思いますが)。

青海川ってこういう“部分ヒスイな石”が多いというイメージがあるんですが、実際のところはどうなのかな?



まあ、いろいろゴチャゴチャ書きましたけど、
「“行けばちゃんと見つかる”季節」になったなあ~、という風に感じています。

これで水位が下がって、さらに水も透明になったら・・・、

どうなるんでしょうね(笑)。