いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

油圧ジャッキ

そろそろ車のタイヤをスタッドレスに履き替えなければならないのですが、車載のパンタグラフジャッキで作業するのは結構面倒なので、油圧ジャッキを買ってみようと思い近所のホームセンターに行ってみました。


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ちょうどこの商品が置いてありました。
普通は“油圧ジャッキ”ではなく“フロアジャッキ”と呼称するようです。
税込みで3100円くらいでしたので「よし、これ買おう」と一旦思いましたが・・・、


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「アレレ・・・!」

このジャッキってジャッキアップする作用点がZ軸方向の上方にまっすぐ上がって行く訳じゃないんですね。
ナナメに上がって行くということになります。

その水平方向の座標ズレを
『ジャッキアップ(およびダウン)中の“コロによる本体全体の移動”でカバーする』
というシステムのようです。

ということは作業に失敗するリスクがそれなりにあって、軽い気持ちで安易に使用するのは危険のような気もしますね。



そしてさらに・・・、
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なんだこりゃ!

「こんなんじゃ車体のジャッキアップポイントに噛ませられないよ」
「一発でグシャグシャになっちゃう!」

そう思わざるを得ません。


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一旦帰宅してパソコンで調べたところ、本来はこの図のように“車体左右方向の中央に噛ませて使用するもの”として設計されているんだそうです。



しかし・・・、
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こんなアダプターも売っているんです(税込み1080円でした)。

ということは、普通のパンタグラフジャッキ用のジャッキアップポイントに噛ませて使用することも禁止はしていない、ということになります。


だけど、チマチマパンタグラフジャッキを使用して作業するよりも圧倒的に危険であるという気配がプンプン漂いますね。
私の考えでは、以下①~④のリスクがあるように思えました。
①『ジャッキアップ(およびダウン)中の“コロによる本体全体の移動”』というシステムが上手く作動するかどうか分かったものではない。
②車体をリフトアップしてタイヤを外した後、手順を間違って油圧バルブを開けでもしたら、車体が地面まで落下するという大事故が発生する。
③車体リフトアップ後にしばらく放置しておくだけで、油圧オリフィスからの僅かなオイルリークで車体がゆる~りゆる~りと下降してくる可能性を想定しなくてはならない。
④タイヤ交換後に車体を降ろすために油圧オリフィスを開放する時、『失敗無く“ほんの少しずつゆっくりと開き”緩やかに車体を下降させる』なんて芸当がそう簡単にできるとは思えない。



でも結局買ってしまいました。
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外で雪が降っているのが分かりますかね~。

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タイヤを交換できる高さまで車両をリフトアップさせた状態が、こんな感じです。
ジャッキのコロは無理なく動いて座標ズレをカバーしてくれて、その点の不安はまったくありませんでした。

コンクリートの上だからいいけど、アスファルトの上でも同じように無理なく動いてくれるか否かは・・・、
う~ん、やってみないとなんとも言えないですね~。


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アダプターによるジャッキアップポイントへのフィット状況は良好でした。


ただ、やっぱり・・・、
車両を下げる時の④の予想は当たってしまいました。

③のリスクを低減するために油圧バルブは程々の堅さにまで締め込んでからリフトアップしますから、油圧バルブの開放は“ゆっくり少しずつ”のつもりでもどうしても最初にガバッっと開いてしまいます。

タイヤ4本交換のうち、3本は結構な勢いで車体が落下してきて怖かったです。
最後の1本だけ“ぬる~りと下げる”ことに成功しましたが、打率1/4です。

次回は何らかの工夫を加えて打率を4/4に上げたいですね。