いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

末広がりでペラペラなイシガメ

という訳で微妙にプライドの崩壊らしきことはありましたが、イシガメがどんな場所にいるのか、どんな探し方をすれば見つかり易いのかが、それなりに分かってきたような気がしました。
個体数もたっぷり確保できて満足です。

と言いたいところなのですが、その採れたイシガメ達が、
・なんだか皆さん妙に背が高い。
・イシガメに特有の「甲羅の前方が幅狭で後方が幅広な末広がり形状」がイマイチ甘い気がする。
そんなような気がして、


クサガメの血がちょっと混じったままの状態で、そこのイシガメ個体群として遺伝子構造が固定されたとか、そんな風なのでは?
・その地方特有の甲羅形状なだけであって、遺伝子的イシガメ純度は純血には違いないとか?
・純血だろうと微妙交雑だろうと、もっと見るからにイシガメらしいイシガメが居るんじゃないのかなあ?
というようなことを考えてしまい、
別の地方でイシガメ探しをやってみることにしました。

そういう流れにより5月7,8日の土日も、GWの遠征とは別の県ですが、今度は自流の勘というかグーグル地図の航空画像にての河川ダウジングによる脳内準備の下、イシガメ遠征に出かけました。

“見るからにイシガメらしいイシガメ”が希望なので、“そういうのが居そう”という地域を自分なりに推測で選出して出発です。GWの遠征よりはちょっとだけマシですが、とんでもなく遠方であることに変わりなし。
「関東から糸魚川にヒスイ探しに行くってこんな感覚なんだろうな~」
そんなことも考えてしまいました。
※情報整理の都合上、GWの遠征地をA県、5月7,8日の遠征地をB県と呼称することにします。



で、学習の効果か単に運が良かったのか・・・、


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家に帰ってからの撮影ですが、居ました。

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GWのA県産みたいに黄色くはなくてオレンジ色系ですね。
甲長は丁度10.0cm、メスです。

「おお~、やっぱりこっちの方がイシガメらしいよなあ~」
どんな個体が“最もイシガメらしい個体”なのか知りもしないクセに、そういう風に思ってしまいました。

ただ、この日はこの一匹だけしか採れず。



翌日は同じB県の別の河川を攻めてみます。


橋の上から眺めると・・・、


「居った!」

乾いているのでイシガメかクサガメかさえも分かりませんでしたが、甲羅干ししているカメが居るのを発見しました。

しかし私が川に下りていく途中で、残念ながらそのカメはスタコラサッサを始めました。
「くっそー、逃がしてたまるか」
焦って無理をしたところ・・・、










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土手のコンクリートを滑落し、この生傷。

まるで小学生です(笑)。



しかし、その後その川でたっぷり採れました。


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メスが5匹。
右上が“前日に一匹だけ採れた個体”です。
その個体が甲長10cmですから、アダルト級は右下の一匹だけです。

やっぱりA県産とは全然違いますね。
どの個体もみんな「イシガメらしく見事に甲羅が末広がり」だと私には思えました。

そして「背が低くてペランペラン」です。
個人的にはこっちの方が「いかにもイシガメらしい」と思えるのですが、実際のところどうなんでしょうね。
発色の美しさはA県産の方が優れている感じですが・・・、

※ちなみに「右上の前日採取個体」だけは、ちょっとだけ甲羅の形が違っている感じがします。
 川が違えばこういう違いが出るものなのか、それともたまたまか。
 私には分かりません。



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こちらはオスです。オスは4匹採れました。
大きいヤツで甲長12cmくらいかな?

右上の個体なんか「もしかしてちょっと不健康?」って変に勘ぐってしまいたくなるくらいにペランペランです。



家に帰っての撮影なことで分かる通り、この日の収穫10匹は深い考えもなしにすべて持って帰ってしまいました。



で、現在庭池には
 ・部屋で飼っていた仔スッポン4匹
 ・A県産イシガメ♀6匹(単一水系)
 ・B県産イシガメ♀5匹(単一水系)
 ・イシガメのゼニガメ少々
が入っています。

イシガメのオスは
 ・A県産3匹(単一水系)
 ・B県産4匹(単一水系)
をとりあえず室内で飼っています。

 ・B県産イシガメ♀甲長10cm
については、同一水系で別の個体を捕まえられそうな気がしないので、庭繁殖の望みが薄く、捕まえたその場所に放流するつもりにしています。
なので、この個体も室内に隔離して飼っています。


庭池のメスも室内のオスも、しばらくしたら半分くらいを捕まえたその場所に放流しようと思っているのですが、
なんにしても、繁殖において別の水系のイシガメを混ぜるつもりはないので・・・、
2系列持ちたければ、飼育設備も2系列っていうことになるのですが・・・、

我慢して1系列にする方が圧倒的に楽ですよね~。
どちらかの1系列だけだったら、今持っている個体すべてを飼育することもそんなに無理ではなさそうな・・・、


まあ、焦らずしばらくじっくりと観察して、状況を見極めながら作戦を練ろうと思います。