という訳で、さんざん“汁”だの“ニオイ”だのと書いてしまったので、少々調べました。
う~む、
「縁板にはイシガメ科の共有派生形質である臭腺孔が確認される」
との記述があります。
「縁板にはイシガメ科の共有派生形質である臭腺孔が確認される」
との記述があります。
こっちには、
「イシガメ科の標徴:第3縁板骨と第7縁板骨に臭腺孔が発達する」
「他のイシガメ科と同様に、第3および第7縁板骨には臭腺孔が発達する」
とあります。
※そんなに難しい論文ではないと思うので、時間があればサラッと読んでみてください。
ちなみに私は読んでいませんが(笑)。
→全文
こちらは系統図(樹)、
これらを総合すると
「ニホンイシガメにも縁板骨という骨に臭腺孔がある」
との推測が成り立ちます。
「ニホンイシガメにも縁板骨という骨に臭腺孔がある」
との推測が成り立ちます。
ちなみにカメの甲羅と骨というのは、こんな風になっていて、
“甲羅”と“骨格”の構造は一致しません(実線が甲羅で、点線が骨格です)。
“甲羅”と“骨格”の構造は一致しません(実線が甲羅で、点線が骨格です)。
論文に書いてある言葉は“縁板骨”ですから、甲羅の下の骨の中に臭腺自体か臭腺からの分泌管が収まるための穴が開いているということなのでしょう、おそらく。
ということは、ニホンイシガメの完全純血個体でも体内に分泌器官として臭腺かあるいはそれに近いような物を持っている可能性は考えられなくはないですね。
完全純血のニホニシガメであっても
①程々にちゃんとした臭腺があって、結構普通に汁を出す。
②申し訳程度のちっぽけな臭腺が存在して、微妙にちょっとだけ汁を生産する。
③ 〃 、ニオイを少しだけ出す。
④人間の虫垂みたいに名残程度に残存しているだけでほぼ機能しない。
⑤個体の体質次第で②③④のいずれかである。
⑥骨に臭腺孔が残っているだけで、体内の臭腺器官はまったく存在しない。
⑦論文の記述が正しい訳ではなくて、骨の中の臭腺孔なんて存在しない。甲羅の臭腺孔もない。
⑧その他
完全純血のニホニシガメであっても
①程々にちゃんとした臭腺があって、結構普通に汁を出す。
②申し訳程度のちっぽけな臭腺が存在して、微妙にちょっとだけ汁を生産する。
③ 〃 、ニオイを少しだけ出す。
④人間の虫垂みたいに名残程度に残存しているだけでほぼ機能しない。
⑤個体の体質次第で②③④のいずれかである。
⑥骨に臭腺孔が残っているだけで、体内の臭腺器官はまったく存在しない。
⑦論文の記述が正しい訳ではなくて、骨の中の臭腺孔なんて存在しない。甲羅の臭腺孔もない。
⑧その他
果たして正解は①~⑧のどれでしょうか。
インターネット上のどこを探しても答は落ちてはいないけれど、今後さらに2~3年くらいイシガメ飼育を続けていたら、①~⑧のうちのどれが正解なのか、おぼろげに見えてくるかも知れませんね。
②③⑤辺りだったらいいのにな~、なんて思います。