いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

エトスのフルエキの判別

NC30あるいはRVF用の社外管で一般的な評価が高い物のうちの一つに「エトスのフルエキ」があります。
それが格別いい物かどうかは何とも言えませんが、私はある時期からNC30orRVFにはエトスのフルエキ以外は使わないようになりました。
エンジンの積み下ろしの際に着脱するのが楽なことと、別の会社の異質なエキパイに変えるとキャブセッティングの経験値がリセットされるからと考えた、というのが主な理由です。
エトスのフルエキがサイコーでこれが一番、なんて思っている訳ではないです。

で、そのエトスのフルエキって、色々な生産ロットの物が何種類も存在するのだそうです。

私はこれまでにエトスのフルエキを6個体見たことがあるのですが、形状的にはっきりとした違いがあって、明らかに2種類に区別できました。
ちょっと違う言い方をすると、2種類にしか区別できなかった、ということになってしまうんですけどね。
細かくは「新ロットの中でも色々ある」とか「旧ロットの中でも色々ある」とかあるのかもしれませんが、そこまでは私には分かりません。


そんなしょうもないことがどしたの?って感じではありますが、旧ロットの方のエトスフルエキはRVFに装着すると左リヤバンクのエキパイがリヤサスに干渉することがあるので、干渉するか否かの視野のみで見るなら、新ロットのエトスフルエキを選択する方が無難だということになります。

なので、新ロットと旧ロットの判別方法を紹介してみます。


イメージ 1
エトスのフルエキです。正式名称はSPフォーミュラというらしいです。
左が最近の生産ロットの物、右は昔の生産ロットの物です。
リヤバンクのエキパイは繋げてありますが、フロントバンクのエキパイは繋げていない状態です。

撮影する角度の影響で違って見えるということもありそうですが、合流部分以降の管の長さの設計なんかも微妙に違っているようですね。


イメージ 2
ちょっと拡大してみました。

フロントバンクのエキパイと連結するためのスプリングフックが旧ロットでは2つありますが、新ロットだと1つしかありません。
新ロットの場合はその1つのスプリングフックに左右のフロントバンクエキパイのスプリングを2本とも掛ける訳です。
これが1つ目の違い。

新ロットのリヤバンクエキパイは敢えて完全に差し込まずに少し引き出した状態で撮影しているのですが、差し込み部分にツバが設けられていることが分かります。
旧ロットのエトスフルエキにはこのツバはありません。
これが2つ目の違いです。

溶接の品位が違うとか、エキゾーストポートに連結するフランジの材質が違うとか、細かくは他にも色々違いますが、明らかにはっきり違っている点は上記の2点です。

イメージ 3
新ロットのツバ部分の拡大撮影です。


「フックが2本でツバあり」とか「フックが1本でツバなし」なんて個体があったら・・・、
う~ん、私には判断不能です。