いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

HRC製かもしれないリターンスプリングについての報告です

おもいっきり間が開いてしまいまして、言い訳のしようもありませんが、報告します。

まず、HRC製かもしれないリターンスプリング(以降は“HRC?”と表記します)を2本だけ評価しました。
現在はRVF400の3号マシンに入っているので、簡単に取り出せるリヤバンク気筒の2本だけ取り出して評価した訳ですね。
その自由長は、
 1本目:75.5mm
 2本目:77.2mm
でした。かなりの差異ですが、75.5mmの方はある程度縮んでしまっているってことでしょうか。

手元にあるRVF純正スプリングの自由長は、
 1本目:88.2mm
 2本目:87.9mm
 3本目:88.1mm
 4本目:88.5mm
でした。
ちなみに最近購入した新品の純正スプリングの自由長は、92.0mmでした(4本ともほぼ同じ長さでした)。

imo31の自由長はというと、これも手元にある4本で、
 1本目:60.1mm
 2本目:59.8mm
 3本目:60.0mm
 4本目:59.2mm
でした。

で、キャブの中でどんな長さになるのかの評価です。
いい評価法が確立できていない、なんて書きましたが、予想通り結局最終的に大した評価法は考案できず、ホームセンターで7.0mmφの棒を適当に買ってきて、それで評価することになってしまいました。
スプリングの内径は8mmくらいなので、蛇行が発生してあまり正確な評価にはならなかったんですが、結果を紹介します(誤差は相当にあるとお考えください)。
※ちなみに8.0mmφの棒ではスプリングがスムースに通りませんでした。


まず、RVF純正とimo31の比較です。
RVF純正は88.5mmの個体を、imo31は上記のデータの4本とは別のキャブから取った60.5mmの個体を使用し、同じ反発張力の時に以下に示す長さとなりました。
 純正51.1mm(ゼロリフト)時 → imo31は36.4mm
 純正27.6mm(フルリフト)時 → imo31は21.4mm

フムフム、次はRVF純正とHRC?の比較です。
 純正51.1mm(ゼロリフト)時 → HRC?75.5mm個体は39.2mm
 純正27.6mm(フルリフト)時 → HRC?75.5mm個体は18.2mm
2本目の77.2mm個体だと、
 純正51.1mm(ゼロリフト)時 → HRC?77.2mm個体は40.4mm
 純正27.6mm(フルリフト)時 → HRC?77.2mm個体は20.4mm
でした。

フ~ン、つまり無理やりに結果を集約すると、
 純正のゼロリフト(リフト開始)時では、
  純正:51mm  HRC?:40mm  imo31:36mm
 純正のフルリフト時では、
  純正:28mm  HRC?:20mm  imo31:22mm
こんな感じですかね。
安易に考える分には、「低回転での浮きすぎはちょっとマシに、高回転では同等以上に開く」っていうような状況が想像されますね。


で、禁断の純正スプリングのカットで、“HRC?相当”かあるいは“HRC?にそれなりに近い物”を作ることに挑戦します。
HRC?に酷似させることにこだわる必要はないと考えましたので、設計思想は、
 『“計算上の最もHRC?ライク”よりはちょっと長めに仕上げる』
にすることにしました。

88.5mmをカットして75.0mmに仕上げれば、計算上は、
 純正51.1mm(ゼロリフト)時 → カット後43.3mm
 純正27.6mm(フルリフト)時 → カット後23.4mm
となります。
ちょっと勇気が足らないチキンな感じのカット量ですが、とりあえずこれでチャレンジすることにします。切った後の再付け足しはできませんが、切り増しは簡単にできますので、長めの方が安心です。

イメージ 1
こんな感じになりました。
右端の1本はカットしただけですが、左の3本は不格好ながら台座部分を作成した完成品です。

作成の仕方は、
 ・切り量は考慮しない。残る方のスプリングの長さで目標値を設定する。
 ・目標値は75.0mm。
 ・一方の台座部分から75.0mmの部分に黒のサインペンでマーキングする(上の画像にも映っています)。
 ・マーキングした部位から切って捨てる側へ1.0回転の部分でカットする。
 ・“マーキング部位~カットした箇所”の1.0回転を平行な台座形状になるように適当に曲げ加工する。
です。

台座の出来がヘッポコなので、最終的な仕上がり長はどれも76.0mmくらいになってしまいました。


使用のインプレはこれからです。
多分、紹介できるのは相当先になるので、“インプレ紹介は、なし”くらいに思っていただいた方が良いかと・・・