いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

リヤサスを交換してみました

ザリガニ号のリヤサスを交換してみました。


先日ある方に、“このリヤサス、抜けてるんじゃない?”って言われまして、自分的にはそんなに違和感は感じていなかったんですが、言われてみれば確かにそうかもっていう風に思って、何らかの対策を施すことにしました。

その対策の第一案はショップでのオーバーホールです。
どの店に出そうか等々、パソコンでじっくりと下調べしていると、以下のような内容の記述が何点か見つかりました。※「以下のような考え方がある」というだけで、あくまでも説です。確定論ではありません。
・別体タンクのないリヤサスはオーバーホールできない。
・別体タンクのないリヤサスをオーバーホールする場合は、ダンバーの上部にエア封入用のバルブを溶接等の手法で新設する必要がある。

ネット上には「RVFのリヤサスをショップでオーバーホールしたら、溶接でエア封入用バルブが新設されていた」っていう報告もあれば、「バルブの新設なんてせずに別体タンクのないリヤサスをオーバーホール」したっていう報告もあって、実際のところの正解はハッキリ言ってよく分からないです。

ところで、ザリガニ号のリヤサスは車両の出品者称では「平成20年の初旬にショップでフルオーバーホールされている」んですが、上述の新設バルブなんて付けられていません。
“それってどうなの?、大丈夫なんだろうか?”と思って、そのショップの評判をネット上で調べたところ、あまりよろしくない噂が見つかってしまいました。
※具体的に晒すことはもちろんしませんが、首都圏のショップで結構知名度のあるところです。

色々悩んだのですが、とりあえず様子見ということで、以前にヤフオクで入手してストックしておいた“走行距離の少なそうで外観的状態もマアマアのRVF用純正中古リヤサス”にひとまず入れ替えてみることにしました。

でいつものようにってな感じで、リヤサスを外す工事を始めたのですが・・・、
いつもと違ってエトスのフルエキは結合部にキッチリと液体ガスケットが塗ってあるので、外してまた塗り直すなんてイヤなので、フルエキの装着状態はそのまま完全に残したままでリヤサスを外すことにしたのですが、これが相当に大変で、最終的にはシートレールを外してズラすことになりましたが、まあなんとか無事に外せました。
イメージ 1
外したリヤサスです。
車両出品者の問題としてではなくて、オーバーホールを実施したショップの問題として、“ホントにオーバーホールしてるの?”っていう疑念がありましたので、多少検査しました。それっぽい痕がついているかどうか見るだけですが。
イメージ 2
回した痕跡がはっきりと付いていますね。普通の新車時からノータッチのRVF純正リヤサスにはこういう痕は特にないようでしたので、オーバーホールは実施されているっていう結論だと考えます。

となるとエアの封入に関しては、いったいどうなんでしょうね?


ストックの純正中古サスを無事に装着し終えて、車両がプロアームスタンドに掛ったままリヤシートを押し下げてリヤサスの動きをチェックしてみると、
・押し下げた時の沈み込み具合はあまり変わっていないような感じ。
・押し下げてから戻ってくる時の戻るスピードは明らかに違っていて、減衰が効いているのがはっきりと分かる。下がる時のスピードと戻る時のスピードがはっきりと異なっている。戻る時は明らかにそのスピードが遅い。
という結果でした。
満足してプロアームスタンドから車両を降ろしてサイドスタンドで車両を立てている状態で同じようにチェックしてみると・・・、
「交換前とあまり変わらないような気がするんですが何か」っていう印象でした。
下がる時のスピードと戻る時のスピードに特に差があるようには感じられません。

ちぇー、まあいいか、なんて思いながらとりあえず試乗です。
思い込みの効果がどのくらいあるのかは不明ですが、交換前より腰があるようになった感じでした。
もう少し乗り込まないと何とも言えなさそうですが、まあ、良くなったとは思えるので上出来です。


ところでサイドスタンドとプロアームスタンドでリヤサスの挙動が明らかに違ってしまうことの理屈付けですが、
 サイドスタンド立て:サンドスタンドに車両の重量がかなり載るので、前後サスに載る車両重量が減る。
 プリアームスタンド立て:前後にサスに車両重量のすべてが載る。
 ↑
こういう図式じゃないかと思いました。
言い換えると、
「プロアームスタンド立ての場合はリヤサスに載る車両重量が大きいので、リヤサスが沈む時のスピードは速めに、リヤサスが戻る時のスピードは遅めになる」
となります。正しいかどうかは分かりませんけど。

ちなみに、プロアームスタンドで車両を立てている状態でリヤシートを押してリヤサスの動作状態をチェックする時、減衰調整を変更したらサスの動作状態も明らかに変わるようでした。
私でも“激変”っていうくらいにはっきり分かりましたので、セッティングの方向付けのためとかセッティング変更後の試乗前動作検査として、便利な方法だと思います。
“標準”と“最強”を比較したら、「フムフムなるほど」って感じるんじゃないかと思いますので、ご興味のある方は是非どうぞ。