いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

エンジン製作開始

さて、MYエンジンの製作を開始します。

当初の計画では30エンジンの簡単な解析から行うつもりだったんですが、それをやっているといつまで経っても先に進まないような気がしてきたので、ベースにする予定の35エンジンにいきなり触ります。
イメージ 1

35エンジンから抜いたプラグです。
左端が前バンクの右側(水温計側)、その隣が前バンクの左側
右の2本は後ろバンクですが、どちらがどちらか分からなくなってしまいました。
右から2番目は碍子に少し黒いものが付いていますが、私が作業中に汚してしまったためです。

いい色に焼けている部類だと思います。
左から2番目はV4エンジン定番の“ミソ塗り状態”ですが、私の考えではガソリンの成分です。
ただ、混入の理屈は不明です。


イメージ 2

これはカムシャフトホルダーの取り付けボルトです。締め付けトルクを調査します。

緩める前にマーキング
 ↓
緩める
 ↓
トルクレンチで規定トルクの1.2kgで締め付ける

以上のことをやった後の画像です。
規定トルクの締め付けでボルトの締め付け位置(角度)が再現したってことになります。

イメージ 3

これは再度緩めてから、ボルトのねじ部と六角部の裏側に軽くオイルを塗ってから締め付けた後の画像です。オイルを塗らないよりは少し多く回って止まりました。
ですが、大勢的には同じで、結論としては
「元の位置まで締め付けるのに要したトルクは規定値の1.2kgだった」
ってことになります。

さて、何でこんな意味不明のことをやるかというと、私はシリンダーヘッドボルトの締め付けノウハウをまったく持っていないシロウトなんですが、
・私が持っているトルクレンチの指示値が絶対値としてはあてにならない(誤差があるかもしれない)
・規定値どおりに締め付ければそれでOKだという保証がない。
以上の2点の理由から、どのくらい締め付けるかの方法論として「ばらす前と同じ位置まで締め付ける」っていうのはどうかな、と思った、という理由で実施した予備検査なんです。

実はその予備検査を以前に92の30エンジンで行いました。その時の結果は以下でした。
・カムシャフトホルダーボルト:予想よりもかなり大きい数字だった
・シリンダーヘッドボルト  :責任を持てないので非公開(ムフフ)です

今回の検査は、35エンジンでも同じことが起こるかどうかを調査したっていう意味なんです。
マニュアルの規定値どおりという結果だったので、アレレですね。さあどうしましょう。

今回はシリンダーヘッドボルトについては検査しません。検査の影響でヘッドがどうかなっても困るので。

ちなみに、トルクレンチの掛けられない部位のボルトを緩める時は、緩める前にマーキングしておくと便利です。マーキングした位置まで戻すという根拠で締め付ければOKということになりますので。
私はこの技を、“北斗マーキング”と呼んでいます。