いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

キャブやエアクリにも年式差異はないのでは?

NC30のキャブとエアクリの違いについてです。
このブログが全削除されそうで怖いんですが、絵がないと説明にならないので、あえて念写を使用します。

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あるリストの念写です、分かりますよね。
キャブには“号機”という種別があるのだそうで、
 K型とL型は「VDE3A(A)」   訂正→ K型は「VDE3A(A)」、L型は「VDE3D(A)」
 N型は「VDE3A(B)」       訂正→ N型は「VDE3D(B)」
となっています。

後述しますが、このページ上の表現では端折られているだけで、L型の途中で「VDE3A(A)」から「VDE3A(B)」に移行したみたいなんですけどね。
  訂正→ L型の途中で「VDE3D(A)」から「VDE3D(B)」に移行

N型の中でのⅠ,ⅡとⅢ,Ⅳの違いはなんだろうって思われそうですが、Ⅲ,ⅣはOKIカラー仕様とのことです。

蛇足ですが、K型(89年式)って14000台も売れたんですね。比較するべき標準的数値もありませんが、すごく多い台数のような気がします。
90年式、91年式併せて9000台というのは、89年でレプリカブームが一段落していることの表れでしょうか。

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NC30のキャブの部品番号は、K型L型N型の違いにより結構細かな違いがあるのですが、その部品番号の違いに意味が無い場合の一例です。
 例えば41のパンスクリューは部品番号は「93500-04010-0A」と「93500-04010-1A」で、違っていますが、仕様的に本質的同一であろうことは記載されている“4×10”という情報から明らかです。
 逆に“4×10”という情報が付属していなければ、“何かちょっと違っているのかも?”と不安になるのではないでしょうか。



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こちらは最もなまめかしい違いに思える部品番号の異なりが記載されているページです。
“シリンダーNO.2&4”はフロントバンクの2気筒を、
“シリンダーNO.1&3”はリヤバンクの2気筒を指します。

“16”のフロントバンクのニードルジェットホルダーの品番が変わっていますが、よくみるとL型(90,91年式)の途中で変わっています。L型の途中でキャブの管理号機が「VDE3A(A)」から「VDE3A(B)」に変わって、これと同時にニードルジェットホルダーの品番が変更になったと理解できます。
  訂正→ 「VDE3D(A)」から「VDE3D(B)」に

 ニードルジェットホルダーってメインジェットホルダーのことです。筒状の部品であって筒の胴部分に一定の規則に基づいて穿孔された穴が空いているのですが、メインジェットから吸い出したガソリンにエアを混ぜてエマルジョン化させるための穴です。なので別名“エマルジョンチューブ”とも言います。
 フロントバンクのメインジェットが#110から#115に変わったのはK型からL型へ移行する時ですので、メインジェットホルダーの仕様変更と同時にメインジェットが拡大された訳ではないらしいことが分かりますね。

 でもそんなの、かなり注意して見ていないと分からないし、現物見てみないことには先ほど述べたパンスクリュー(ただのネジ)みたいに実質同仕様かどうか確証は持てません。
 なので、実物をゲットして調べたんです。もう5年以上前のことです。オクで全バラ処分の89年式NC30のキャブとエアクリを買って。その時にはエンジンも一緒に購入しました。

 キャブの管理号機が「VDE3A(A)」かどうか確認したか否かの記憶があまり定かでないのですが、キャブのフロートチャンバー室内に装着されていた外し痕のない感じのデフォルトらしきメインジェットは、89年式だから当然のように4つとも#110でした。

同様に外し痕のない感じのデフォルトらしきメインジェットホルダーは、
 フロントバンクが“1本あたり4穴×2列の8穴”、
 リヤバンクが“1本あたり5穴×2列の10穴”
92年式NC30キャブと完全に同じでした。

89年式信者の私だったんですが、「一緒なんだね、な~んだ、ツマンネ」でしらけました。


他には、
 エアクリーナエレメント、
 エアクリーナケースカバー、
 エアクリーナケース(エアクリーナエレメントを載せる座)
 エアクリーナインレットダクト(いわゆる豚鼻)
なんかの部品番号も、K型とL型N型で違っていて、豚鼻については結構期待していたんです。
「89の豚鼻はきっとちょっと違うんだろう、だから89の方がちょっと速いのさ」みたいな感じで・・・。
なのですが・・・、

これも一緒でした、どっからどうみても。

 工業生産のロット管理上の都合とか材質の軽微変更とか、そんな理由でも部品の番号だけは結構ホイホイと変わるものなんでしょうね~。
断言する自信はないけど、多分そうなんじゃないかな~。

ちょっとくどいっぽいとは思ったんですが、「国内仕様のK型とL型N型ってどう違うのか」っていうことが、密書の中身を理解する上で把握しておく必要のある情報のように思えましたので、あえてこの投稿をしました。
※でも密書には、期待するような大したことは書いてなかったんですけど。


ちなみにその全バラ89年式NC30って走行距離が4000km未満だったんですが、同時購入したエンジンのシリンダーは・・・、
みごとにガビガビに錆びていました。定説どおりです。

定説っていう言葉の出所
「このクソマヌケが!」って言う怒号、
もう一度聞いてみたいんですけど、ウェブ上では見つからないですね~、残念です。

でもこのインタビューでも十分笑えますね。