いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

2016年2月20日(土)のヒスイ探し

表題の通り、2月20日(土)にヒスイ探しに糸魚川に行ってきました。
前回投稿分の1月3日(日)探石以来1回もヒスイ探しに行っていなかったかというと、実はそうでもないのですが、報告しなかったヒスイ行の成果報告はスルーということで(笑)。

さらに実はもうひとつ。最近体にちょっとした変調がありまして、ヒスイ探しなんて体に負担のかかる遊びは控えなければいけないような状況だったりするのですが、医者での精密検査の結果ではおかしなところは特になく、その変調から既に2週間以上が経過したので、「まあちょっとずつ野外での遊びの頻度を増やして行こう」てな気持ちで糸魚川に出かけてみることにした訳です。

といった状況下のヒスイ行でしたので、以前のようなモロ強行軍の早朝出発はせず、朝の程々の早めの時刻に出発しました。



到着して、まずは須沢海岸・・・、
淡々と歩いてみますが当然の如くボウズ。

そして姫川の最下流・・・、
水の透明度が高く、水量は少なめで、川底のコケもほとんど無い状況でした。“絶好のコンディション”と言ってもいいかのような状況だったと思います。
それで張り切って川の中に入って行ったのですが、やはり何も見つかりません。

そして次は直ぐ隣の寺島の○○現場。
ここは去年も戦車が縦横無尽に徘徊していましたし、人の話によると過去に何度も○○をしていた場所らしく、戦車が川底の土砂をひっくり返してくれたところで、めったことでヒスイは出ません。
ここもボウズで終わりました。

次はもっと山側の某河原へ・・・、
大掛かりな○○をやっているので、ウロチョロしている戦車に近寄らない範疇で周囲を探石します。
しかしやっぱりボウズ。

「しょうがない」
小滝等の上流にまでは行く気になれず、下流側へ戻りました。

そして姫川某所に入ります。
トボトボと探石していると、対岸で戦車が動いているのが見えました。

「あんなとこにまで戦車が、珍しいな~」
そう思って姫川をウェダーで渡り、戦車に近寄らない範疇で周囲を探石してみました。


「あれ・・・?」
オヤっと思って石を一つ拾い上げてみます。

「ザラメ結晶系だけど、これヒスイだよ!」
イメージ 1
ザラメ結晶で手触りも全然ツルツルじゃないのですが、ヒスイと思えました。
モノサシを置いて撮影したものの影になってしまっていて大きさが分からない絵になってしまいましたが、一番長いところで92mmあります。

※家で測定したら、重量249g、体積76ml、比重計算結果=3.28でした。
 ヒスイで間違いないと思います。

イメージ 2
結構透過があるんです。

イメージ 3
ほんの少しだけですが、緑色も入っていていい石です。

「こんなところでこんな質のいいヤツがあっさり拾えるなんて変だなあ~」
「過去にあんまりひっくり返された履歴のない場所なのかなあ?」
そんな風に思いましたけど、周囲の構造物の整備状況を見る限り、その予想が当たっているとはちょっと思えません。

「まあ、いいや。川の中に戻ろう。」
姫川の某所に移動し、川の中を歩く探石を開始しました。
イメージ 4
場所はこんなところです。


そして・・・、


「ん?・・・」

「きたか!」

手でいじくって場所は少し移動させましたけど、水の中にある状態のまま箱メガネ越しにヒスイであると確認できる石がありました。

喜び勇んで記念撮影をします。
イメージ 5


イメージ 6

イメージ 7
水揚げしたその石です。
重量は6.6kg。

黒い点々が、輪郭のハッキリしたドットでなく、周囲にジュワーンと溶け込んだような色調分布をしています。ヒスイの特徴です(と思います)。

そんな特徴も判断理由のうちの一つとしてこの石がヒスイであることは確実なんですが、“モロ”っていうくらい低質ですね。
ヒスイになっていない周囲鉱物の割合が2/3くらいあるような感じです。
「モロ低質か、う~ん残念。ま、でもいいや、これでも一応は収穫だよ。」

庭に転がしておく以外の利用価値は考えようのないような石ですが、一応の収穫に気分はほどほど上機嫌に。


「今日は水が少ないんだな。よし、帰りに青海川に寄ってみよう」
そう考えて、帰路で青海川に寄ります。

場所は前回の石投稿で“低質ヒスイを置き去りにした”と紹介した場所です。前回の投稿→

なんとかわいそうなことに私が置き去りにしたヒスイは誰にも持って帰ってもらえず、同じ状態のまま、まだそこに鎮座していました。
「誰の価値観でも持って帰らん程度の石なのかなあ~、そこまで酷くもないと思うんだけど」
「もしかしてここにはあれから誰も来ていないのかなあ~?」

どうでもいいことをブツブツ呟きながら、川の中を先に向かって歩いていきます。

すると・・・、


「おお・・・」

「コイツはモロだろ?」

水深10cm程度の川底にヒスイがモロに露出していました。
またモロ低質だったりしたら馬鹿くさいと思えてしまって記念撮影はパスしちゃいました。


イメージ 8
これがその石です。重量は丁度5.0kgでした。

イメージ 9
石目が少ないから、その少ない石目を選んでスパーンと割れる。
そのせいで面がやたらとお見事っていうタイプです。

イメージ 10
青海川は姫川より急流なせいか、カクカクな川ヒスイの割には表面が綺麗に磨きあがって触り心地がツルンツルンな個体が多いような気がしますね。

このヒスイはいかにもそういうタイプです。

イメージ 11
透過はほんのちょっとだけ。
透過なんて言葉を使うレベルではないっていうくらいの申し訳程度の透過です。

でも結構な存在感を感じさせる石ですね。