シリンダーヘッド組み上げ前夜

完成したNC30ヘッドを、明日組みつけることにしました。

結局、メタルの浸蝕部分の対策はいい方法の考案にいたらず、
「液体ガスケットをほんのちょっと塗り込むだけ」という、ぱっとしない方法で無理やりに乗り切ることにしました。

液体ガスケットの選択肢は、マフラーの廃棄漏れ対策用に持っているものから選ぶしかないので、自動的にウルトラカッパーか信越のKE45になります。
硬化後の密着強度ではウルトラカッパーの方がずっと強いような気がするので、ウルトラカッパーを使うことにします。

保護用の粘着フィルムを剥いで、浸蝕部分への塗り込みを始めたのですが、
ほんのごくわずかの凹み(浸蝕)なので、塗り込まれているのかどうか確認できません。
カッターの刃部で上面を掻き取れば、凹み部分にだけ液体ガスケットが残るものと思っていたのですが、掻き取った後はウルトラカッパーの色がまったく残りませんでした。
カッターの代わりに綿棒で軽く拭き取っても結果は同じでした。

厚みがほとんどないから見えないだけかもしれませんが、視覚的にまったく変化がないのでは不安なので、ほんの少し山盛りにして周囲を綿棒で拭き取り、
“よーく見ると、ほんのちょっとだけ、ウルトラカッパーのだいだい色が残っているのが分かる”
というくらいに残しました。

ヘッポコですが、しょうがないです。
何もやらずにそのまま組むという訳にもいきませんし、面の研磨なんて当然できません。

上記の作業完了後の状態です。
ウルトラカッパーに粘着フィルムを貼り付ける訳には行かないので、ビニール袋で覆っておくだけにします。
ウルトラカッパーの硬化のために明日の朝まで放置です。
確かウルトラカッパーは“銅とは相性が悪くて腐蝕させる可能性がある”ってどこかに書いてあった気がしますので、そういう化学的相性でのトラブルが起こらないよう祈ります。