いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

惚れたはれたが交差点

2023年10月7日(土)に穴水側の七尾北湾で釣ったスズキの刺身です。13~14日(金土)に食べました。

2023年10月7日(土) 釣行記 - いも工房

これがもう過去一な美味しさで、全部刺身にしたのですけど食事2回でアッサリと食べ切ってしまいました。どんないい刺身でも量が多すぎると途中でイヤになってしまうものなんですけど、このスズキの刺身では箸がまったく止まらない感じでした。

カマとカブトを平日中に先に食べていて、その時点でスズキ独特の微妙な香りがまったくしない個体であることを確認できており、「これの刺身、かなり旨いんちゃうかな~」って思っていましたが、予想は大当たりでした。

凄く美味しかったことの理論は多分“神経締め”です。このスズキは釣った現地で元気なうちにエラを切って血抜きして脳絞めしてさらに神経締めもやっていました(このスズキを釣った前週のマダイの時から現地絞めで神経絞めまでするようにしていたんです)。

で当日(10/7)中に捌き冷蔵庫で寝かせて、10/13(金)の金曜日に刺身を作るために冷蔵庫から出したら、身全体が活け魚みたいにダルンダルンに柔らかくしなる状態で全然硬直していなかったんですよ。「あれっ!1週間寝かせて硬直してへんなんて、今までにそんな展開あったっけ?」なんて思いつつ刺身にして食べたら、身質、旨味の量、ドリップが出ていないこと、甘さ、と全部揃った至れり尽くせりの最高のお刺身でした。※ちなみにスズキとしては脂は乗っていない方の部類です。

 

そして翌日10月14日(土)の釣行記です。平日中に立てていた予定では、青物狙いで穴水湾に行こうと考えていたんですけど、外浦が良い凪のような天気予報でしたので、急遽予定変更して、伝説のヒラメポイントに向かいました。

でもあんまり期待はしていなかったんですよ。「どうせ他の釣人が先に何人も来ているんだろ!」っていう気がしましたから。

その予想はモロに当たり、まだ薄暗い朝5時半の到着で河口の近辺に4人ものルアーマンが居ました。やっぱりね、もうダメですこんな有名ポイント。有給使って平日に来ないとどうにもなりませんわ。

でも折角来たので他の釣人に遠慮しながらちょっとだけやっていたら・・・、

6時3分、来ました。全長30cm程度のソゲヒラメです。リリースしました。

粘ることなく6時30分くらいで終了にして他のポイントに移動しました。

で、この日の3箇所目として8時50分くらいにここに到着しました。

この場所は千里浜みたいに超遠浅なので、秋の釣果高期待値シーズンにベタ凪でウェーディング(で飛距離稼ぎ)できたら、結構期待できるんじゃないかなあ~って以前から思っていたんですよ。

でもとりあえずは長靴履きで様子見的にルアーキャストを始めました。しばらくしたら、ヒラメやスズキのチェイスがサイトで視認できたりと、まあまあ心躍る状況でしたが魚のヒットは無し。そうこうしながらランガンを続けていると・・・、

「お、あそこナブラ出とる。届くかもしれんぞ。」 ナブラが見えたのでかなりの距離を歩いてそこまで移動していって、ナブラに向かってルアーを投げ始めました。だけどルアーの飛距離は届くか届かないかくらいです。微妙に届かないくらいだったら結構喰ってくるものなんですが喰ってきてくれません。ちなみに追われているベイトはカタクチイワシでナブラはフクラギのようです。ルアーをフラッグカールの油断カタクチに替えて続けていると、ナブラが少し手前に寄ってきてルアーが届くようになりました。そしてぽつぽつアタリがありますが、上手くフッキングしません。「なら強く合わせんといかんのか?」 次のキャストでまたアタッてきたので、強めに竿を煽ってフッキングしてみました。

「おし、乗った!」 ばっちりフッキングしました。が・・・、次の瞬間ラインテンションが完璧にゼロに。PEライン(2.0号)部分で切れていました。

「合わせ切れと言ってしまえばそれまでやけど、あの程度でPE2.0が切れるって。そんなんやったらPE1.0号とかでやっとる人らは怖くて合わせなんかくれられへんわな。」岩スレか何かでラインが傷んでいたんですかねえ。

車まで相当に距離があったのですが、割り切って一旦車に戻ることにし、仕掛けを組み直してウェダーを履いてナブラの場所まで再度歩いていきました。

だけど当然の如くもうナブラはいません。では、ナブラの居たあたりまでウェーディングしていくとしましょう。「ああなるほど、こんな馬の背みたいな浅いところにカタクチが沸いて着いとんか。これを追い回しとったんや。」と分かりました。その馬の背からさらに沖側の方に投げてみます。

数投で・・・、「お~来た、構想通りや。外浦やからこれはヒラメで間違いないわ。」

10時1分、上がってきたのはコイツ。マゴチ、推測全長は47~48cmくらいでしょうか。

さらに10時12分、もっと大きいヤツが来ました。「あ~このヒキは同じやな、これも孫やな!」

予想通りの“マゴチ”で、実測全長55cm、ブットい個体です。

 

続いて10時19分、またマゴチですが、今度は全長43~44cmくらいですかね。こいつは海中のこの座標でそのままリリースしました。

その後ももう1匹来て大きそうな感じでしたが、取り込めずバラし。ヒキの質から見てこれもマゴチで間違いないと思います。

 

アタリが止まったので、このテトラに上がりました。

すると前方に先ほどのフクラギのナブラが時々沸いていました。遠くなったり近寄ったりを繰り返していましたが、テトラの上から届くか届かないかくらいのところで、いつまでも何10分も沸きっぱなしでした。

でフラッグカールを投げ続けたのですけど、キスバイトしかしてくれずフックに乗りません。ナブラより10mくらい遠くにルアーを落とせても、ぽつぽつキスバイトしてくるだけでフックにどうしても乗りません。ルアーが悪いのか、本物ベイトにライズしている状態ではルアー如きはそうそう喰わないせいか、もう昼近くなのでその悪影響もあるのか、理論は分かりませんが、どうしてもフッキングに至りません。

「ここから離れる気ないみたいやから、ずっとやっとれば何とか食わせられる筈や。車に戻って別のタイプのルアーを取ってくる気にはなれんし、このままでいって何とか掛けたる。」そんな気持ちで意地になって同じスタンスでルアーを投げ続けます。ナブラの5m向こうにルアーを落としリトリーブ開始、アタリ感があってグイっとフッキングします。「あれっ!」

「おしっ、今度はばっちり乗ったぞ。ついにやった。」

「ん、大分引くな。大きいヤツか?」

「いやこれ結構大きいぞ。フクラギサイズとちゃうわ。このナブラの中の最大サイズのヤツが喰ったか。」

「いやそれにしてもこんな引くかな。かなりええサイズとちゃうんか。」

「うっわ、こんなにドラグ出る?、かなりの奴かよ。」

そんな思考を辿りながら魚とのファイトを続けているとついに水面近くの魚が一瞬視認できました。

「あれ、キツネ色?、えっなんで?」ブリ系の魚なのにその魚体が何故かキツネ色っぽく見えます。

そして最終的に上がってきたのは・・・、

「はぁ~、ただの“どデカ孫”やんか!(orz)」 残念ながらただの“ドでかマゴチ”でした(笑)。

上がってきたマゴチです。絶対60cm以上あると思いましたが、実測全長は58.0cmでした。よっぽどぶっとい個体だったから、全長を見誤ったのかな。

 

3匹のマゴチは一旦こんな風にストリンガーでキープしておいて11時50分頃からエラ切り、脳絞め、神経絞めを施しました。

車載冷蔵庫に入れた状態↓です。じっくり作業したので、この時点でもう時間は12時30分です。

この3匹はちょっと食うのに持て余してしまうくらいで、これ以上釣果があってもどうにもならないのですが、海の状態が釣果期待値高のようなので、すぐ隣の漁港にも少しだけ寄ってみることにしました。

 

その漁港の防波堤からの3投目・・・、「あ、なんか乗ったな」「あんま大きくないみたいやけど、なんやろ」

「あ~~~!、ヒラメや!」

時刻は12時56分。ヒラメ、実測全長38.5cm。分厚い良い個体です。

私はもう疲れ切っていて、絞め血抜きの作業をする気力がなく、生かし持ち帰りの方が作業がずっと楽と思えたので生かして持ち帰りました。

帰路での買い物で結構時間を消費してしまい、自宅に着いたら15時30分くらいでした。

ちゃんと生かして持ち帰ったんですけどね、どういう訳かやっぱり結構弱っていて、「あ~こりゃしばらくしたら死んじゃうな、今のうちに血抜きしとかんと後悔するわ」と思って17時頃にはエラを切って血抜きしました。

 

さて、この投稿の1枚目の画像に戻ります。

最近のお気に入りソングで、部屋の中で飲みながら聞いたり、車の中で独りカラオケしたりしています。

一番星ブルース/菅原文太 愛川欽也 - YouTube

一番星ブルース - YouTube

私がテレビでトラック野郎を見ていたのは、まだ中学生に上がる前くらいだったのかな? とんでもなく面白い映画なんですよ、トラック野郎って。子供ながらに私は「知る限りで一番面白くて、心情的にも好感の持てる映画」だと思っていました。

昔はテレビってお茶の間の真ん中に座す存在で、日本国民の家族生活の中心みたいなものでした。ほとんど“お茶の間の神”みたいな存在だったように思います。それが今じゃ国民を陥れるための洗脳装置、実質の軍事兵器だ。

一番星ブルースの歌詞の意味は子供の頃は当然まったく理解できていなかったけど、今なら分かりますね。「惚れたはれたが交差点」、なるほど今住んでいるこの街は交差点か。

 

いちばんぼ~し、そおらからあ~、

おれの~こころ~を見てるうだろう。