いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

たたき池-7(基礎コンクリートの資材)

さて、池の基礎部分へのコンクリート打ちを開始します。

コンクリートってセメントを練って作るものですが、特になじみがなければセメントとコンクリートの語義の区別すら知らないのが普通なんじゃないでしょうか。
私もまったく知りませんでした。

インターネットで調べてみるとそれぞれの語義は以下の通りとなるようです。つまり、セメントは原料、ノロは番外として、モルタルとコンクリートの区別があるんですね。

 セメント:コンクリートモルタルを作るための原料。カルシウムや珪素を主成分とする工業的に製造した粉体。粉の雰囲気は小麦粉みたいな感じ。色は灰色。
 ノロ:セメントに水を混ぜただけのもの。強度は弱い。細部の仕上げに使うくらいで普通はあまり使用しない。
 モルタル:セメントと砂と水を混ぜたもの。強度は程々。
 コンクリート:セメントと砂と砂利(砕石)と水を混ぜたもの。強度はもっとも強い。建築物の基礎としては普通はコンクリートを使用する。


池の基礎として使用するならモルタルでなくてコンクリートにするべきらしいのですが、コンクリートを作る時のセメント、砂、砂利、水の混合比の情報を探すと、実に様々なものがありました。
 
「強度を欲するなら砂利の割合を少し減らす」とか
「強度を欲するなら水の割合が少なめなほど良い」とか
「混合比は本来は容積での比で表現するもの、ただし代用特性として安易に重量で混合比を表現してあることが多い、正しくはそれは誤り」とか、

要はどれが答えだか分かりにくかったんですね。経験や知識がまるでないので、踏み込みにくくて弱りました。


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これは使用後の袋ですが、コメリに売っている砂にこういう表記がしてあったので、踏み込み辛くて迷っていた私としてはこの処方にちょっとそそられました。

イメージ 2
“砂利”ってのはこれです。


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他にはこれ。アンチョコで楽そうなので、失敗のリスクを恐れるなら、これが最も好適そうに思えます。類似商品として“インスタントセメント”ってのもありますが、モルタル相当です。ドライ生コンは“コン”って言うくらいだからコンクリート相当の筈です。
 後々判明するんだけど、このドライ生コンって砂は入っていないみたい。入っている砕石も最大で5~6mmくらいで、その砕石の粒度分布が5~2mmくらいの細かい砕石も多いので砂の代わりになるっていうようなもののようでした。ですので、建築用資材のコンクリートそのものっていう中身でもないんです。
 私としては結果的には使いやすくてgoodでしたけど、本物コンクリートを求める人にはNGかもしれません。

イメージ 4
参考までに説明書きの拡大画像を載せておきます。


池の面積の設計は約1.0m×約2.0mに既に決めています。これだけのエネルギーを投入して製作するにしては、はっきり言ってちょっと小さいです。もうちょっと大きめのたたき池を作る人が多いようにも思います。
 私も欲張ってもっと大きくしたいのだけれど、設計を練り始めるととこの大きさくらいがどうしても限界になってしまったので、1m×2mで妥協することにしました。

組むブロックの厚みと作業スペースのマージンを考慮したら、基礎の面積は123cm×225cmになりました。木枠はその大きさに組んであります。
基礎のコンクリートを10cm厚で打つとすると、その量は、
1.23m×2.25m×0.10m=0.277立米 つまり277リットルです。

これって大変な量です。一人でコンクリートを練るなり打つなりの量としては限界と思えます。
 0.3立米で生コン車で買うという手もありますが、想定外の事態が発生したりこちらのペースをおもいきり乱されたりなどのリスクが怖いので、生コン車は最初から選択肢から外していました。

コメリのドライ生コンで0.277立米すべてをまかなうとすると、
277リットル÷9リットル=約31袋 になります。水を混ぜる前でも合計620kg。
う~~~ん、ギョッとするような量だなあ。


イメージ 5
実際のコンクリート厚が出来上がりで何cmになるのかも不透明なので、保険でドライ生コン以外のものも追加することにしました。勉強にもなりそうだし。
結局買い揃えた資材は以下の通り。
①ドライ生コン30袋        575円×30=17250円
②普通ポルトランドセメント1袋 398円(既に左のバケツに半分入れているので、画像にはセメント袋は写っていません)
③砂                 198円×2=396円
④砂利(1.5cmサイズ砕石)    198円×3=594円

②③④で手練コンクリート1バッチってことです。
398+396+594=1388円で、コンクリート59リットル
ドライ生コンは575円/9リットルなので、3769円/59リットルとなります。
1388円と3769円とではコストパフォーマンスの違いがすさまじいですね。