いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

掘りやすい土質の場所でのジネンジョ掘り

とりあえず参考情報です。
参考リンク1→
参考リンク2→
参考リンク3→

“別の植物だ”と言いはするものの、どうも自然薯とナガイモは交雑するものらしいですね。
※リンク2は英語です。最後の摘要部分だけ日本語です。念のため言っておくと私は英語は読めません。




で報告はここからです。前投稿の予告通り、11月13日(日)も自然薯掘りに行ってきました。
11月12日(土)の各ポイントとは違い、掘りやすい土質だろうと思われる場所を目指して出かけました。
(11月の初旬にツルにマーキングをしておいたところです)


目当ての自然薯のツルはこれです。
イメージ 1
青色矢印で示した緑色の葉っぱは、画像中に書いてある通り別の植物です。
黄金色というか山吹色というかのような色に美しく枯れている葉っぱが自然薯の葉です。

地上部分がすごく立派に育った見事な自然薯なんですけどね、
葉っぱの形がね~・・・。

この自然薯の葉っぱのうち“葉の形のおかしさ”が目立つものに赤色矢印を付してあります。

イメージ 2

イメージ 3
“変”でしょ。
葉と柄の付けね部分の左右が膨れた形状になっていて、決して“ハート形”の葉形状とは言えません。

葉の形としてはナガイモにかなり似ているということにはなるんですが、以下2点のことからして、ナガイモの特徴がモロに出ているとまでは言えないんです、これでも。
①ナガイモ風の形の葉ばっかりな訳でもなく、葉全数のうちの何割かがナガイモ風形状なだけである。
②葉と柄の付けね部分に赤っぽい発色は見られない。つまり、モロにナガイモそのものな葉な訳でもない。
リンク1の論文をよく読むと②に通ずる内容のことが書かれています。参考リンク1→


ですが、本物のちゃんとした自然薯である場合は、こんなインチキな形の葉っぱというのは1枚も見当たらないものです。

まあなんでもいいです。
この日は“掘りやすい場所”で掘りたかったのだし、葉っぱに交雑的特徴が出ていても芋の特性は充分に自然薯的であることが多いのですから。


イメージ 4
こんな風に掘っていきます。


イメージ 5
9割方穴掘りが完了した時点の図です。
自然薯掘りって、本来はこういう風に芋の手前側だけに穴を掘ります。
で芋の一番最下部まで穴掘りが完了したと判断できたら、土の壁に対して横に半分埋まっている状態の芋をそーっと折らないように土中から取り上げるんです。

これでほぼ完了と思って記念撮影したのですが、実際には芋はもう少し地下奥まで伸びていました。

イメージ 6

イメージ 7
穴の奥の方はこんな感じ。
穴の深さは90cmといったところでしょうか。


イメージ 8
最下部の一部が折れてしまいましたけど、ほぼ無事に自然薯を取り出すことができました。
かなり下の方まで芋の太さが“ほっそ~いまま”なので、
「葉っぱにはインチキ感あったけど、芋はいい自然薯だよなあ。
 こんな下の方まで細いヤツってあんまり見た憶えないぞ。
 味の方もきっと美味いぞ。」
なんて思ってしまいました。

イメージ 9
2枚前の画像の①②がこの画像の①②の箇所に一致します。
芋が折れてしまった箇所が白く写っていますが、このあたりの部位で土が砂岩化しかかって固くなっていて、そのせいで芋が仕方なく枝分かれ迷走を始めたということのようです。



この後、追加で程々の大きさのヤツを2本掘り、この日の全収穫です。
イメージ 10
最初に掘った大きいヤツで全長80cmくらいかな?
砂岩化なんてしていなくて土質が地中深くまでずっとまともであれば、枝分かれなんぞせずに芋の全長は1mを軽く超えていたであろうと推測されます。


イメージ 11
画像中に示した通り、芋の上の方の細い部分はかなりおもい切って多めに除去して捨てました。
上の方の細い部分は芋の質が全然違って、はっきり言って“芋ではない”ので、
“料理全体の質を落とすくらいなら”と思って多めにポイしました(ポイと言うより土中に埋めてきたんですけどね)。
※ポイした分を除いた芋の総重量は、表面に付着している土も含めてですが約1.2kgでした。


で、帰宅中の車中で「今日中に少量だけ擦りおろしてトロロを作ること」を画策し、途中でマグロを買ってから帰りました。
本来は加熱して鍋にするのが目的で、この自然薯の出番は今週の金曜日の夕飯なんですが、この自然薯の味的な資質を当日中に見極めておこうかな~、と思ったんです。

そして、白線で囲った部分だけ歯ブラシで丁寧に洗ってトロロを作りました。
イメージ 12
できがったトロロがこれ。
味は・・・、

「おっ! 前回のトロロより妙に美味いぞ」
「ツルと葉がほぼ完全に枯れていたから、芋の青臭さも消えているってことかなあ?」トロロの前回→
そう思ってしまいました。

という訳で妙に美味しかったので、さらにもう1バッチと思い、青線で囲った部分も同じように歯ブラシで充分に磨いてからトロロにして食べてしまいました。

ちょっと多すぎですね、食い過ぎです。
自然薯は鍋にして食べるのが圧倒的に好きで、トロロについてはわたし的には料理法として決して妥当ではないと思っているにもかかわらず、迂闊にもトロロにて食べ過ぎてしまいました。

そうしたらね~・・・、
ま、私は普通の人と比べても胃腸が弱い方ではあるんですけどね・・・。




澱粉を生で食べるなんてさ~、 ナンセンスつーか、無理だよ。

Q:なんで自然薯だけ生澱粉のまま食べられるのさ?米や小麦、サツマイモやジャガイモだってどれも生では食  べられないんだぞ。澱粉の塊だから生では食べられないんだぞ。
A:自然薯にはアミラーゼが含まれています。だからお腹の中でちゃんと消化するんです。
Q:変だよそんなの。食う前に澱粉が単糖に分解されてしまうじゃんか?
A:擦りおろして細胞を破壊すると、そこで初めてアミラーゼが効き始めるんです。
Q:嘘つけ。そういうのを取って付けたかのような分かりやすい屁理屈っていうのさ。
  分かりやすすぎて嘘くさいのさ。
  僕が鍋で自然薯煮る時は30分でも“まだ煮足りんような感じだな~”とか思ったりするんだぞ。
  澱粉の中でもおそらく屈強な部類なのさ、自然薯の澱粉は。
A:君は信心が足りていない。インターネットで確認してみることだ。
  君のような主張はまるで見当たらないことが分かるだろう。君と同じような主張をする者はいない。
  いいかすなわち、君は反動分子なのだ。
Q:ケッ、自然薯を生で食べられるなんて都市伝説さ。抵抗なくノドを通るだけで、最終的にはロクすっぽ消化し   ないで出てくるのさ。
  イモは加熱さ。  “イモは加熱” それが宇宙の法則なんだ。
  いいか、僕は伝説の欲張りアラ△グマ、“いも”工房なんだぞ。


最後の2行は冗談ですが、ずっと前から上記のQのように思っていたんですけどね。

昨日(火曜日)あたりで、その思いはほぼ確信に変わりました。
なんでって? 具体的なところは差し控えますが、とある体調不良が(笑)・・・。








居ないんですよね~、インターネット上に。
「ジネンジョって加熱して食うと美味いんだぞ」って主張する反動分子が(笑)。



自然薯掘り+自然薯料理  面白いですよ。
できることなら“反動分子(笑)”になって加熱料理にて味わってみてください。