お気に入りの“距離のいったNC30カム”を載せます。
“シムを馴染ませるためにシムなりロッカーアームなりをプラハンマーで予め叩いておいてからカムを組むのがセオリーだ”と色々なところに書かれていますが、私にはその理屈がイマイチ分かりません。
私はセオリー通りに叩いたり、叩かなかったり、気分次第です。
茨城ヘッドエンジンは叩かずに組みました。でも今のところ異常はないみたいです。
茨城ヘッドエンジンは叩かずに組みました。でも今のところ異常はないみたいです。
カムシャフトホルダーボルトの入る穴です。
一つのヘッドの4隅に一つづつあるヤツで、ここだけは要注意です。
画像上半分のようになっているとボルトが素直に入って行かないので、画像下半分のように切欠き形状を穴に一致させます。これをしっかり実施してからカムを載せます。
一つのヘッドの4隅に一つづつあるヤツで、ここだけは要注意です。
画像上半分のようになっているとボルトが素直に入って行かないので、画像下半分のように切欠き形状を穴に一致させます。これをしっかり実施してからカムを載せます。
ロッカーアームを一回上下するだけで、画像上半分の状態に戻ってしまうことがあります。
リヤバンクから実施します。
パルサーローターのT1マーク(Tと1の間の線)をケースカバーの合わせマークに合わせます。※もう一本の紛らわしい線は、アイドリング時に点火時期を確認するための線だったと思います。
視線の角度次第でかなり見え方が変わってしまうので、ある程度遠くから真っすぐに片目で見るようにします。
パルサーローターのT1マーク(Tと1の間の線)をケースカバーの合わせマークに合わせます。※もう一本の紛らわしい線は、アイドリング時に点火時期を確認するための線だったと思います。
視線の角度次第でかなり見え方が変わってしまうので、ある程度遠くから真っすぐに片目で見るようにします。
ギアの山同士が重なっていないことを確かめながら、4つのノックピンを嵌め、前後に軽く揺すりながらカムシャフトホルダーを押し下げて行きます。
ギアの遊びが無くなったら、押し下げは一旦終了です。
カムシャフトホルダーがヘッドに対して少し浮いたままであることが画像で分かります。
※この画像はエキゾーストのカムシャフトホルダーだけ載せた状態です。
浮き具合はなるべく奥の気筒もこちら側の気筒も均等にしておきます。
ギアの遊びが無くなったら、押し下げは一旦終了です。
カムシャフトホルダーがヘッドに対して少し浮いたままであることが画像で分かります。
※この画像はエキゾーストのカムシャフトホルダーだけ載せた状態です。
浮き具合はなるべく奥の気筒もこちら側の気筒も均等にしておきます。
この時点では、カムの合わせマークはピタリとは合わないことが多いです。
同じようにインレットのカムシャフトホルダーも載せました。
この時点までに、無理に力を入れる必要はありません。
この時点までに、無理に力を入れる必要はありません。
この画像の時点では、カムの合わせマークとカムシャフトホルダーのエッジマークの位置関係(角度的に)が、エキゾーストカムもインレットカムもほんの少しだけプラグ側にずれていることに注意です。
また、カムのセラシギアがカムのメインギアとずれたままになっていることについても同様です。
また、カムのセラシギアがカムのメインギアとずれたままになっていることについても同様です。
オイルパイプと4本のボルトを装着して、画像のような延長ロッド付きのソケットで手締めします。
画像で奥側の気筒は圧縮上死点でバルブが完全に閉じています。つまりカムの山がバルブを押していない状態です。
逆に画像でこちら側の気筒は排気上死点で、すべてのバルブが少し開いている筈の状態です。ですので、ボルトを締め付けてカムシャフトホルダーを押し下げていくと、カム山がバルブスプリングを縮めます。
その“バルブスプリングを縮めることの無理”がカムやカムシャフトホルダーに変に掛からないように、こちら側の気筒分のボルトだけ先に手締めします。
※ただし、こちら側気筒のカムシャフトホルダーの沈み具合に追従して奥側のカムシャフトホルダーも後を追うように少しずつ沈めていくことはOKです。
画像で奥側の気筒は圧縮上死点でバルブが完全に閉じています。つまりカムの山がバルブを押していない状態です。
逆に画像でこちら側の気筒は排気上死点で、すべてのバルブが少し開いている筈の状態です。ですので、ボルトを締め付けてカムシャフトホルダーを押し下げていくと、カム山がバルブスプリングを縮めます。
その“バルブスプリングを縮めることの無理”がカムやカムシャフトホルダーに変に掛からないように、こちら側の気筒分のボルトだけ先に手締めします。
※ただし、こちら側気筒のカムシャフトホルダーの沈み具合に追従して奥側のカムシャフトホルダーも後を追うように少しずつ沈めていくことはOKです。
上手く作業できていれば手締めだけで、カムシャフトホルダーがヘッドに密着する状態まで締め付けることができます。
今日はオイルパイプのボルトだけ、指で締めるのにも少々力が必要でした。
理由はちょっと分からないですが、それなりにエラーがあったのかも知れません。
今日はオイルパイプのボルトだけ、指で締めるのにも少々力が必要でした。
理由はちょっと分からないですが、それなりにエラーがあったのかも知れません。
両カムシャフトホルダーがヘッドに密着するまで手締めだけで締め付けて、カム山にモリブデンオイル(モリブデングリースとエンジンオイルの混合液)を適当に少量塗布し、さらにトルクレンチで1.0kgまで締め付けた後の状態です。
この状態になるとセラシギアの遊び(というかズレ)はほとんどなくなります。
そのせいかカムの合わせマークの角度が、セラシギアの遊びあり状態の時と比べて、少しだけですが変化しています。(インレット側は変化ないかな?)
この時点まで来ないと
“パルサーローターのT1マークがケースカバーの合わせマークに合った状態で、カムの合わせマークがカムシャフトホルダーのエッジマークに一致している”
かどうか、判断できないと思います。
そのせいかカムの合わせマークの角度が、セラシギアの遊びあり状態の時と比べて、少しだけですが変化しています。(インレット側は変化ないかな?)
この時点まで来ないと
“パルサーローターのT1マークがケースカバーの合わせマークに合った状態で、カムの合わせマークがカムシャフトホルダーのエッジマークに一致している”
かどうか、判断できないと思います。
インレットカムは、合わせマークとエッジマークがおそらく工作交差でズレていますが、角度としては一致していると考えて良いのではないかと思います。
パルサーローター(クランクシャフト)を時計回りに90度回してT2マークをケースカバーの合わせマークに合わせてから、同様にフロントバンクについても作業します。
今度は排気上死点になっている気筒は奥側になりますので、奥側気筒分のボルトから締め付けます。
今度は排気上死点になっている気筒は奥側になりますので、奥側気筒分のボルトから締め付けます。
最後に予定していた通りすべてのカムシャフトホルダボルトをトルクレンチで1.6kgに締め付けました。
うっかりボルトへのオイル塗布を忘れてしまったんですが、シリンダーヘッドボルトの時みたいな鳴きはまったくありませんでしたので、おそらく問題ないでしょう。
うっかりボルトへのオイル塗布を忘れてしまったんですが、シリンダーヘッドボルトの時みたいな鳴きはまったくありませんでしたので、おそらく問題ないでしょう。
お気に入りのNC30カムの装着が完了しました。