いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

皆様、新年あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。
旧年中はご来訪およびご投稿をいただき、ありがとうございます。
無愛想なヘッポコブログではありますが、本年もよろしくお願い申し上げます。

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今年は結構な大雪で、元旦の朝はこんなでした。
正月早々、残念ながら雪かきばかりすることとなりました。



さて、シリンダーヘッドのポート加工ですが、フロントバンクだけ実施しました。
今日はそれについての紹介です。
と言っても、実は年末年始の連休に入る前に完了していたんですが。

昨年は正月に思い切り時間をかけて1台分のヘッドのオーバーホール+ちょいチューンを実施したんですが、「時間の使い方として、う~~~ん」と後々思ったこともあって、今年は正月の単車遊びはやらないことになりました。
雪かきがなければ結局のところやっていたような気もしますけど。

今回の加工結果の紹介も加工前と同様に、基本的にはフロントバンクの右側気筒のみになります。

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でこれが、加工後のインレットポート(キャブ側)です。※左側に見えているボルトは同調用のヤツです。
前項で紹介したボールノーズシリンダーというヘッドだけで加工しました。

ま、程々にまともに仕上がっていると思います。ドリルヘッドの長さが足らずポートの奥の方までは届かないので、これくらいが限度でした。
ズバリ技能の問題としては、同じ道具を使えば誰でも普通にできるんじゃないかなー、と思います。※ただし、変圧器でかなりの低回転にまで落とすことは必須です。私はさらに回転速度を状況に応じ終始変化させました。

バルブの収まる穴が向こう側に見えていますが、その部分の左上くらいのところに・・・、
気のせいかバリがあるような気がしますねー。
“ドリルヘッドが届かない”という理由で、ハナから完全に放棄してまったく削らなかったバリが一カ所あるんですが、それかなー。
棒ヤスリで気休め程度に撫でましょうか。


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こちらは同じポートの上の方の部分だけの撮影です。
“梨地”が目立ったので、同じドリルヘッドでチョロチョロっと削り落しました。
これも同じ理由で奥まではやっていません。


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こちらはイメージ程度の画像ですが、加工後のエキゾーストポートです。向こう側というか上側が右側気筒です。
エキゾーストポートはインレットポートより梨地が強い感じでメーカーとしても意図的のように思えますが、同じようにボールノーズシリンダーで届く範囲だけサクサクっと削り落しました。もちろん繋ぎ目(でいいのかな?)のバリも落とします。
で、これらの効果についての予測としては性能的にはズバリ“ない”んじゃないかと思えますが、ネガ的効果があるとは思えませんし、
ま、“やらん訳にいかん。気分的に。”ってなところでしょうか。


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こちらが加工完了後の各ポート(燃焼室側)です。
バルブシートのバルブ当たり部以外はちょっとくらい傷付いてもどうってことないだろう、と思いながらやったので、“シートリングの加工として考えた通りに削ったところ”以外にも結構傷を付けてしまっています。
バルブシートのバルブ当たり部に傷はつきませんでしたが、実際には肝心の当たり部でもちょっとくらいなら傷付いてもどうってことないと思います。現状の当たり部が結構虫食い状態になっていますので。
ですが茨城エンジンの虫食いと比べるとはるかにマシなので、今回のヘッドには期待が持たれます。

バリ落としの要領は大したノウハウや技巧は特にはありません。
「リューターの回転速度を一番作業しやすいくらいに調整しながら、ドリルヘッドの当たる角度には常にかなりの気を使って削る」
といった程度です。
バルブガイド(バルブの軸を通す穴)には単にティッシュを詰めて作業しましたが、後で削りかすを掃除する時に“綿棒を詰めて作業した方が良かった”と思ってしまいました。
バルブガイドとポートの間の狭い隙間に入り込んだ削りかすの除去は結構苦労しますし、完全には取り切れないですねー。
残った削りかすが最終的に燃焼室に入ってしまったりするのも怖いので、何か手法を考え出さなくてはなりません。この点は未解決です。

今回は作業しやすい俵形状のヘッドを使用して楽に削り作業を行ったせいか・・・、
茨城エンジンの時より出来は若干劣る気もしているんですが、“出来”なんていっても見栄え上の出来でしかなく性能的な出来は分からないので、これで十分と思うことにします。

今回のヘッドはインレットポートでシートリングに対してポートの方が凹んでいる部分があったのでそこが最もやりにくく、結果としてもその部分の段差は完璧にツルンとまっすぐに均せたとは言えないような状況です。
でも同じく、これで十分と思うことにします(笑)。


ところで、バルブ擦り合わせは、やらないんです。やるべきかどうかについての自信はあまりないのですが、少なくとも今回のエンジン製作における私の方針としては、やらないことにはっきりと決めています。
根拠としては以下の通りです(無責任な私見ですので、信用しないようお願いします)。
・擦り合わせて密着を稼いでもベタあたりになるからシートカットもセットと考えるべきなのでは? となると、擦り合わせだけというのはあまりやりたくない。
・“シートカットの工具の購入”および“買ったところで自分で上手くできるの?”ってあたりが気になる。

それとこれは天下の大暴論と言われそうな気もしますが、NC30でもNC35でも新車時で擦り合わせはしてないような気がするんですよねー。
現状のバルブとバルブシートに新車時の擦り合わせの痕跡があるのかないのか、私にはイマイチ分かりませんが、
“バリ落としもせんのに、擦り合わせなんてメンドクサイこと、わざわざ人件費投入してやるかなー”
と最近思うようになりまして。
真相は分かりませんけど。


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映り具合が良くないですが、加工後のフロントバンクヘッドの全体像です。

さてと、実はバルブはまだ手を付けていません。
今回の方針としては、“メタルクリーンで茹でる”っていうのさえ、やらない予定です。

“チョチョイと掃除”だけにする予定です。大丈夫かなあ。