いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

いも工房式ナマズ釣り

6月1日土曜日の朝に、車にアオダイショウの簀巻きを積んで、50km離れた隣町にナマズ釣りに行ってきました。

あくまで、いも工房式に限定した場合の話にはなりますが、ナマズが釣れる時間帯として良好なのは主に以下の3点です。
①夜
②夜明け直前の人の目で何とか行動できる明るさになって以降の2~3時間以内。
③曇天の昼間でほんの少しだけ雨の降っている時。
もちろん夕まずめとかも良いとは思うんですが、私の生活スタイルに合わないので、その時間帯はほとんどやったことがありません。
ナマズは昼間は基本的にほとんど釣れません。

季節的には春と夏。梅雨の直前から夏の盛り一杯までくらいが、私の認識においてはナマズ釣りの旬です。
梅雨入りしたばかりの今は、一年で一番ナマズ釣りに良い時期かも知れません。


今回は久しぶりのナマズ釣りなので①はパス。
②の時間帯で釣ることにしました。

①は夜の制約や危険性に加えて、釣りの技術的にも難易度が高いんです。

①の場合、使うルアーは基本的にジッターバクの一択になります。
②③の場合は、基本的にスプーンの一択です。スプーンは夜だとほとんど通用しません。ナマズにはスプーンがとても有効なのですが、暗闇では通用しないルアーなので一番合ったルアーとは言いながら②③みたいな時間帯じゃないと使えないっていうことになります。
(繰り返しになりますが、あくまでも、いも工房式の範囲の中の話です)
すべて返しのない針に変えてあります。
バラシにいたる確率が圧倒的に高くなりますが、針を外すのに苦労するので、返しのない針を使うのが、私に限らず最近は一般的常識的になりつつあります。
※返しのない針でも針外しのためのラジオペンチは絶対に必要です。素手でいじるだけでは針が取れないことが結構多いんです。ナマズ釣りや雷魚釣りをやってみたいな~と思った方は絶対に持って行きましょう。


イメージ 1
使用するタックルです。
竿は全長1.6m。カツオ釣りくらいなら使用できるけど、マグロにはちょっと無理かな~、くらいの固さのものです。私は何も知らずに店で7500円で買ってしまいましたが、確かヤフオクで5000円くらいで売っています。
 海釣りで大物相手に踏ん張るための仕様になっているので、取っ手部分が長くて竿の一番下を腹の上に乗せてリールを巻くのに適した寸法になっています。それがキャスティング時に邪魔になるので、自分で加工して一番下の部分を10cmくらいカットしています。カットした後で1.6mです。
 このくらい小さいと、木の生えている河原や橋の下とかで夜間に無理に使用するのに都合が良いんです。
 竿の調子(固さ)も「クソ重いジグとかのルアーでないバス用系の普通のルアー」でも何とか普通に投げれる範疇にあると自分的には思っています。マグロOKのような固い竿だと、固すぎて普通のルアーははっきり言ってまともに投げれません。

リールは特にこだわらずに5000円程度の標準品で、糸はPEの1.5号か2.0号か2.5号を使用しています。キャストする長さ+α程度しか巻いていません。

イメージ 2
ルアーです。
右の3つが①の時用のジッターバグ
左の2つが②③の時用のスプーンです。

ジッターバグはフロントについているアルミリップの効果で水面でポコポコと音を立てて左右に優雅に動きます。夜間のナマズはこの音に誘われて近づいてきて、バキューム音とともにこのルアーに喰らいつきます。
 でもね、フッキング率がメチャメチャ悪いんですよ。だから、自分なりの工夫で色々な針に付け替えてあるんです。

ジッターバグは元々バス用のルアーですが、夜間のナマズ釣りに向いていることで有名です。雷魚釣りにも向いているルアーです。
 雷魚だとまともなフッキング率になるんですけど、ナマズは駄目なんですよ。
一般的にはナマズは捕食が下手だからジッターではフッキング率が悪いと言われているけど、私の中ではそれは誤認識です。
ナマズって、バスや雷魚みたいな普通の肉食魚と違って、餌の魚を一気に飲み込むのではなくて、とりあえず噛み付いて捕まえてからモゾモゾと飲み込むんです。

「ポコポコという波動を頼りにして視覚放棄で位置特定するので、ルアーより多少後ろめの座標にアタックする」
「開口によるバキュームを利用してはいるものの、とりあえず噛み付く的に捕食する」
この2つの理由によってフッキング率が異様に悪いのだと私は思っています。ま、違うかも知れませんけどね。

アタックしてくるナマズの大きさに大いに左右されるんですが、30~45センチ程度の小さいナマズだとフッキング率は20%とか、酷い時は10%くらいのこともあります。
大物だと50%くらいありそうな気がしますが。


スプーンは金色が圧倒的に良いんです。理屈は承知していませんが、実績上銀色スプーンより金色スプーンの方がナマズに対しては圧倒的にアピール力が高いようです。
 右(下)のスプーンはダイソーの100円スプーンを私が金色シールでチューンしたオモチャです。これでも多少は釣れますが、私の中では左(上)の「ダイワのクルセイダー金」が圧倒的に実績が高いです。
画像のものは13gのヤツですが、17gでもOKです。
遠くまで投げたければ17g。そうでなければ13gでOKといった感じです。
それより軽いヤツはアピール力が弱そうなので使ったことがありません。
※ちなみに、クルセイダーは楽天エスプーンという店から通販で買えます。銅色という紛らわしい色のものもありますが、そちらは反射率が低そうなので、あまり向いていなさそうな気がします。



さて実際の釣りの報告です。
50km離れた隣町のいつもの釣り場に到着しますが既に午前7:30。おもいっきり遅刻で既に一番美味しい時間は逃しています。

アオダイショウの入った巣箱を畦道の上に置いて「通風用隙間みたいなところにマイナスドライバーを入れてこじる」とかしてみたら、巣箱は意外にも2~3分でアッサリと分解できました。

出てきたアオダイショウはぱっと見全長1.5mくらいでしょうか。結構大きくて、普段草むらとかで見かけるレベルのものよりは明らかに大きい感じでした。

巣箱から出したらいきなり私の方に向かってきます。私はどうも大人になってしまったようで大いにビビリます。
「おいおい、おとなしめな筈のアオダイショウなのに、どうして~?」
理由は、
「遮蔽物のまったくない田んぼの畦道にいきなり放り出されたので、私の車の下に隠れる以外には助かる術がないと思って、目の前に私が居るけどそれでも車の下を目指した」
ということのようでした。
車の下に隠れてじっとしています。
踏まないように気をつけて車をどかすと、あわてて土手の草むらの方へ逃げ去って行きました。
たらふく食って満腹しているので、ちょっとだけプチツチノコ状態のように見えました。


さてナマズ釣りです。
とその前に目的ですが、
「庭池の20cmナマズがあまり威勢よく捕食せず精彩に欠けるので、ちょっと大きめの川採り個体に入れ替えよう」
なんです。

クルセイダー金13gを投げ込んでみます。
僅か2投でナマズがルアーを追ってくるのが目の前で見えました。
見ている前でクルセイダーに食いつきます。

釣れたのはでっぷり太った50cm超のナマズでした。
「でかいな~。理想は30cmくらいのつもりでいるんだけど。まあいいや持って帰るか。」
直径20~25cmくらいしかないバケツに安易に入れてみますが・・・、

持って帰れるわけないよね。暴れるし、飛び出るし。
川に帰しました。

30分以内に続けて2匹ポンポンと釣れますが、これもともに50cm超。
アタリがなくなったので、近辺で3箇所ほどはしごしたら、3箇所目でまた一匹釣れました。
今度は60cm近くてかなりずっしりとしたヤツでした。
この時点で時間は9:00頃。

「狙い通りに30~40cmなんて釣れる訳ないか」
とりあえず諦めて帰宅することにします。

50cmでもあの庭池なら飼えないこともないように思います。
「50cmでも持ち帰れるようなちゃんとした容器の用意でもしてみるか~」

帰宅してからホームセンターに行ってその目的に合致するようなプラ容器を買いました。
運よくいいのが見つかって1500円で準備できました。
※一枚目の画像に写っている容器がそれです。


ナマズ釣りの勘は戻ったし、ナマズ釣りの季節としてもいい状態みたいな感じだったから、今日の夜にジッターだな。場所は家の近所の小さい川にしとこう。」
そうつぶやきます。