いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

化けノコメバル(タケノコメバル) と 座布団ヒラメ?

5月15日(土)は「今日は鹿磯漁港と滝漁港」と決めて朝マズメタイムから釣りに出掛けました。

 

色々なポイントをハシゴしましたが、魚の反応はこれだけでした。

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ヒラメの歯型だよね?違うかな? ルアーはリズムカーリー5インチのバブルガムピンク/パールホワイトです。

ワームの尻尾に噛み付くだけのショートバイトだったみたいです。同じ場所に再キャストしても残念ながらリバイトはありませんでした。場所は鹿磯漁港のちょっと奥の某所です。

 

 

で、翌日の5月16日(日)は朝の4時半頃到着でそのショートバイトのあったポイントにリベンジに行きました。

でも、やっぱり当然の如くなんのアタリもありませんでした。

 

しょうがないのでポイントを移動することにし、6時半頃にここに着きます。

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伝説のヒラメポイント大川浜です。ビターっと凪ぎでちょっと驚いてしまいました。私の他に先行の釣人が3人居ましたけど、釣れる気がしないせいかすぐに撤退していかれました。私も同様で何のアタリもなかったので、内浦側への移動を決意しました。

 

で、伝説のマゴチポイント→二梯子浜→虎猫サーフと渡り歩きますが、やっぱり何の反応もありません。

 

続いてこんなところに入って、沖側にフルキャストしたルアーを海面表層リトリーブしていたら、突然下からハタ形の魚が飛び出してきてバツンと丸呑みバイト。完全に丸見え状態での出来事でした。

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喰う瞬間が丸見えで魚体がちょっとオレンジ色っぽく見えましたので「おっしゃ、キジハタだ!」と思いましたけど、上がってきたのはタケノコメバルでした。実測全長33.2cmです。時刻は11時22分。

 

ちなみにルアーはこれです。※実使用時はメインフックに3本針を通してオマケ針として設置していました。

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14gの中通しシンカーを付けて使っているのですけど、リトリーブすると結構浮きやすくて、表層や中層を泳がせることも出来るんです、このワームって。

 

カラーリングは透明っぽい白がメインで目立つのですが、背側の褐色系カラーのせいでトータル的な見映えとしては“ナチュラル系カラー”だと言えると思います。

今までリズムカーリーはネット情報を根拠に黒系や褐色系を使用していたんですが、この“ブルーギル/パールホワイト”のサンプル画像を見ていたら「このカラーリングかなりイケてるんとちゃうのかなあ~」と思えて、良インプレの情報なんてネット上にただの1つも転がっていなかったのですけど、自分だけの判断で購入して使ってみたのでした。

 

次はここに入りました。

テトラの際で垂直落としチョンチョンしゃくりをやっていたら、メイン針がワームから外れかかってその時に3本針が抜けて紛失してしまい、結果的に根掛かりリスクのない状態になってしまったので、3本針なしでメインフックだけをワームに装着して沖側にキャストして、ボトム攻めをちょっとやってみました。

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そうしたら釣れました。

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キジハタ、実測全長27.5cm。時刻は12時39分です。

去年キジハタが初めて釣れたのは6月1日のことでしたから、それと比べると今年は2週間早くキジハタ1匹目を釣り上げることができました。

 

続いてのポイントで、また釣れました。

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キジハタ、実測全長26.5cm。時間は14時20分です。

 

この時間帯で浅瀬でキジハタが2本釣れたというのは、ちょっと出来すぎというか、そうそうないことです。キジハタはタケノコメバルと違って昼間はあんまり喰ってこない魚なんですよね。だから、このワームの性能にかなり期待できそうな予感がしてきました。天候は“曇天~小雨”くらいでしたから、そのせいもあるのかもしれませんけどね。

 

ここまでの釣果3匹です。※色々考えて26.5cmのキジハタはこの直後にリリースしました。

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タライ中に吐き出されていたベイトです。

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これカニやエビじゃなくてヤドカリなんですよ。しかも3匹も。

どうやって捕食するのかなあ~?

 

ルアーの性能期待値(≒ここまでの釣果)に気を良くして、「おし、このルアーはいける。このルアー使えばデカいの釣れそうな気のするポイントに行ってみよう」と考え、このルアーを沖側に投げるのに適していると思える某ポイントに移動してみました。

 

その某ポイントでしばらくやっていると来ました。

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タケノコメバル、推定全長約30cm。時間は15時21分です。※リリースしました。

「やっぱ、ええわこのルアー。黒系よりええんちゃうか」そう思ってしまいました。

 

そして、しばらく続けているとまた来ました。タケノコメバルらしきアタリと引き。しかし・・・、

「すんごく重いんだけど、これマジで魚なの?」そう考えてしまうような強い引きです。ドラグ設定が緩めなので多少ドラグを出されますが、なんとか普通に寄せてこれるのでドラグを締めずにそのまま巻いていると、魚が寄ってきてその魚体をしっかり目にすることができました。

「うっわ~、まるでランカーバスや!」寄ってきた魚体は40cmクラスのタケノコメバルでした。

最後の取り込み作業に掛かるべくリールを巻いて魚を寄せると、魚が最後の力を振り絞って泳ぎかなりドラグを出されました。

「あ、やべ、ドラグ締めないかんか?」そう思いましたけれど、余裕がなくてドラグ設定を変更できないでいると、魚が足元のテトラの隙間に少し潜っていってしまいました。「まずい。まあでも、カンペキにフッキングしとるから引き摺りだせるわな。」とか思って魚を引きずり出そうとしたら・・・、

何故かアッサリとスカンとフックアウト。ワームは海中に消えてフックだけが私の方に向かって飛んできました。穴に潜ったことによってラインのテンション緩みが発生し、魚が上手にフックを吐き出したのだと思います。

「えええええ~~~、千載一遇の40cmやったのに。有り得んのかそんなこと。」おもいっきり呆然として立ち直ることができませんでした。

「あんなデカブツ、今度遭遇するのにこれから何ヶ月かかることやら」そう思いましたけれど、時刻はまだ3時半くらいです。一旦車に戻って仕掛けを作り直して、この場所で釣りを継続することにしました。

 

で、心身喪失のような状態で、40cmタケノコメバルをバラした場所の近辺を中心にそこから結構離れた場所も攻めてルアーキャスティングを継続しますが、アタリはまるで来ません。

「もうあかんな。車を停めた場所に向かって戻りながら一応キャスティングは続けて、車んトコまで着いたら今日はもうそれでオシマイにしよう。」そう決めてテトラ上を少しずつ移動しながら、蛇足か惰性でしかない釣りを一応継続しました。

 

その惰性中の17時06分、なんとか1匹釣れました。タケノコメバル、推定全長30cm弱です。

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すぐにリリースして、残りテトラ行路のやる気なしキャスティングを継続します。

 

ある程度の広さにわたって海草が生えていないエリアがありました。そこに投げてもタケノコメバルが喰ってくる可能性はあまりないのでそこはスルーしても良いのですが、なんとなくキャストしました。そして砂地の上を2m程度リトリーブしたら・・・、

「あ、なん? 喰った。」砂地なのに何らかの魚が喰ってきたようで、向こうアワセで竿先が重くなりました。

「え?え?え?、なんやこれ? ハンパやない、バケモンか?」バラした40cm級タケノコメバルなんざ比較にならないっていうくらいの凄まじい強い引きで、バケモノ級の魚が掛かったらしいことが分かりました。

頭を振りまくりで、振った時に竿先にくる衝撃も凄まじくて、私の釣り経験上では圧倒的な最大値の竿先衝撃であり、引きの強さも同様でした。40cmタケノコメバルをバラした後にドラグはかなり締めましたから、ドラグを出されることはまったくありません。ラインはPEの2.5号で切れない自信があったので、渾身の力で竿を煽り、渾身の力でリールを巻きます。それでかろうじて少しずつ寄せられるような感じで、下手をすると私のパワーの方が魚より下なんじゃないかと思えるくらいでした。

 

バケモノとのファイトを開始してから20秒くらい経った時点だったでしょうか、少し海草が生えているところに魚が入ったのかさらに少し重くなって魚の動きも少し収まったような気がしましたが、ラインテンションを緩めることなくそのまま強く竿を煽ります。そうしたら・・・、

「あれ、軽くなった!」カンペキにフッキングしていたと思いますが、何故かフックアウトしてしまい、フックと吹き飛びかけのワームだけがユラユラと水中を漂って帰ってきました。

もう“呆然”どころではないです。40cmのタケノコメバルと正体不明のバケモノ、掛けたはいいけど両方とも取り込めずにバラしてしまうなんて、自分の中で受け入れることが出来ないかのような精神状態になってしまいました。

 

釣り場では錯乱して正しく状況の解析をすることができませんでしたけど、家に帰って落ち着いてから色々と脳内解析した結果、掛かったバケモノは座布団ヒラメでまず間違いものと思っています。それが60cm級程度か、70cmくらいなのか、もしかすると80cm級くらいだったのか? その点についてはまるで分からないですけどね。

フックアウトした理由は “フッキングした部分の身切れ” か “魚が海草に頭を突っ込んで動きが停止しかけたことが首振りでフックを吐き出すことに有利に作用した” みたいな感じかと思っています。

 

この時点でうつ病患者みたいになって、うつ病状態のまま車に戻ってもよさそうなものですが、残るテトラ上行路でも一応同じようにルアーを投げ続けました。

そして残るテトラ行路が2m程度になった場所で・・・、

「ん、あれ? 嘘?、またきた?」 なんとまた来たんです。バケモノ級ではないけれど、バラした40cm級タケノコメバルくらいの感じの引きが。頭振り的な衝撃は特になかったので、バケモノ君とは別の魚種っぽいです。

それでもメッチャ引くので懸命にリールを巻きます。が・・・、途中で動かなくなっちゃいました。

「嘘?なんで?あれでゴミ引っ掛けただけ?んな馬鹿な。」 5~10秒ほどラインテンションをフリーにして、再度ロッドを煽ってみます。

「ん、あれ? ちょっこ動いたかな?」 おもい切ってさらに煽ったら、動き出して魚の引きに戻りました。

「おし、やっぱ魚の引きやったんや!」と思って喜ぶのも束の間、なんとまた動かなくなってしまいました。※水深1~2m程度の浅場で海底にゴロタ石が結構あるので、“根に潜る”まではいかなくても“石の隙間に身を割り込ませる”ってことが魚にとって結構かんたんにできてしまうのだと思います。

もう一度5~10秒ラインテンションフリーにしてから、竿を煽りなおします。そうしたら、やっぱりなんとか同じように浮かせることができ、強引にリールを巻きました。今度はそのまま手前まで寄せることができました。

上がってきたのはランカーバスみたいな爆裂のデッカいタケノコメバルでした。

「おっわ~、こんだけデカいと怪物やな~」そう呟きながら抜き上げて、口に手を突っ込んでバス持ちして陸地に戻ります。

 

タケノコメバル、実測全長39.5cm(口開きだと40.0cmあります)。撮影時刻17時46分です。

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中央の個体が最後に釣り上げた39.5cmのタケノコメバルです。今後このレベルの大物タケノコメバルは“化けノコメバル”と呼ぶことにしよう。帰路の車の中でそう決めました。

 

当日(5月16日(日))の釣果からして、リズムカーリー5インチ“ブルーギル/パールホワイト”は最強だと思います。

全ネットショップで売り切れになってしまうと私としては非常に困るので秘密にしておこうかと一瞬思ったんですけど、皆にお教えしたかったのでこの投稿の前にネットショップで買いだめしてから投稿しました。まだ10袋くらいはネットショップに残っていると思います。

 

今度の土日も行きますよ、同じポイントに。もちろん同じルアーを持ってね。