いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

アラ△グマに買わされた砂の調整

アラ△グマに無理やり買わされた砂の調整を開始します。


とりあえず、青色のPPタライに入れて「水道水を2/3くらいまで張って適当にかき混ぜる」という安易な方法で2回洗ってみました。
この程度で塩分が完全に抜けてくれるとはちょっと思えないんですが、ここまでにします。
次工程を実施することを考えると、この時点で脱塩にあまりこだわっても意味がなさそうに思えましたので。

本物の田砂がどこで採集されているのかはもちろん私は承知していませんが、熱帯魚ショップでじっくり商品現物を観察すると、粒の揃い具合が見事です、田砂って。
「は~ん、これ工業的な何らかの篩い装置で粒度揃えてあるね~」
私にはそういう風に思えました。

ところで田砂には貝殻が含まれているようです。
最近のものと以前のものとで原材料砂の採集箇所やその品質が変わっている可能性は大いにありますから、貝殻の混入度合いも昔の田砂と今の田砂とで違っている可能性なんかもありそうですね。

川の砂とか田んぼの泥にだって、ちょっとくらいは貝殻が含まれていてもおかしくはないと思います。
でも、あの混ざり具合からすると、多分海岸性のものなんじゃないかな~、という気がするんだけど・・・。
だとすると脱塩の処理は必要になってきますよね。
ということは、篩い分けの工業処理は乾式ではなくて水中でやるのかも知れませんね。
それだと、脱塩と篩分けが同時にできますから合理的です。
まあ、どちらでもいいんですけど。

肝心の私が入手した砂の方は、本物の田砂と比べると粒度がちょっと荒めです。
貝殻の混ざり具合も、私の入手したものの方がちょっと多めかも知れません。
でも正確な比較としては分からないんですけどね。
砂だけにして観察するのと砂を水に沈めて観察するのとで見映えがまるで違ってくるんです。水に沈めて観察する方が、圧倒的に貝殻が目立つっぽいです。
それに貝殻は砂粒よりも軽いみたいなので、砂を水に沈めて一旦かき混ぜると、貝殻は砂の層の表面近辺に集中してしまうっぽいんです。

貝殻は水をアルカリ性にする原因になるそうですから、酸で溶かすことにします。
貝殻の含まれている砂を水槽に使う場合には予めそれをするのがセオリーなのだそうな。

で、適当にインターネットで調べて、その検索結果の平均的なところを真似して実践してみることにしました。

イメージ 1
まず、砂の中の粗い粒をザルで漉して取り除きます。
使ったのはダイソーの105円のザル。確か「目開き???」とかなんとか書いてあった気がするんですけど、忘れちゃいました。
※すみません。また後で確認しておきます。

画像は作業完了後の状態でして、取り除いたオーバーサイズが左の容器に入っています。
メッシュオン(=オーバーサイズ)がリジェクトで、メッシュを通ったものがアクセプトということになります。リジェクト率がかなり低かったので結構楽でした。1時間かからなかったと思います。
(リジェクト率が低いことを“歩留率が高い”とも言います)
ちなみに篩い分け作業は水の中で実施しました。
右の容器に入っているのは、すべて篩い分け実施済みのアクセプトです。

オーバーサイズ砂粒の存在をそれほど嫌った訳ではなく、酸処理する前に大きい貝殻を予め取り除いておきたいと思ったので、この作業を行いました。

奥の方にも目の細かい篩が写っています。その篩でアンダーサイズの除外もするつもりでいたんです。
ですが、その必要性があまりなさそうに思えたので、今のところはそちらの作業実施は保留しています。


イメージ 2
使った酸はこれ。ダイソーに売っているクエン酸です。
台所とかお風呂とかのカルシウムスケールを溶かして洗浄するために使うものらしいです。
純度99%、一袋200g、一袋105円です。
ま。画像の通りですね。

最初はあまり深く考えずにサンポール(=濃度10%くらいの塩酸)を買ってきたんですが、ニオイの強い洗剤系の成分が入っていてNGだっていう記事をネット上で何件か見かけたので、サンポールはお蔵入りさせて、クエン酸に方針変更しました。
クエン酸を使うのがアクアリストの標準処方なんだそうですね(おそらく)。

中身が入っている状態で撮影しておいたんですけど、いつもの特技炸裂でカメラにCFカードが入っていませんでした。ホント間抜けです、いつまで経っても直りませんね(笑)。


イメージ 3
これを3袋ペットボトルに入れ、水で溶解しました。

その溶解したクエン酸を青色PPタライに入れ、その上から水ハネしないように気をつけながらアラ△グマの砂を入れます。


イメージ 4
あまり説得力のない画像ですが、直ぐに泡がブクブクと上がってきました。
連続的にボコボコボコボコと上がってきています。
貝殻と酸が反応して気泡が上がってきているということらしいです。

「貝殻は炭酸カルシウムでそれが酸と反応すると、炭酸カルシウムのうちの“炭酸”の部分が二酸化炭素ガスとして泡となって出てくる」というような説明がネット上に散見されます。

そして「最終的には貝殻は全部溶ける」というような説明もよく見られます。


そんな説明の通り、貝殻が全部溶けてくれるといいんですが、見たところの雰囲気としては、それはちょっと期待できなさそうな感じなんですけどね~。
発泡とか貝殻の溶解状況の進行に勢いが感じられないんですよね。

貝殻ってほんとに純度の高い炭酸カルシウムなのかなあ。
確か生物の“骨”は、炭酸カルシウムではなくてリン酸カルシウムだったような気もしますけど、貝殻と骨って異質なんでしょうか。
それとも骨でも同じように“最終的にはキッチリ全部溶けるもの”なんでしょうか。

まあいいです。
上手く行くにしたって一週間くらいかかるそうですから、じっくり見守りましょう。