いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

覚醒モード(その2)

5月9日(土)のヒスイ探石結果その2です。


立派な青ヒスイが見つかったので、もう十分満足して、そのまま帰ってもいいような気分だったのですが、まだ正午にもなっていません。


姫川某所のある場所で車を停めます。
「こんなとこ寄ってみたところで、こんなアクセス容易な場所、人が入りまくりでヒスイなんか残ってる訳ないよな~。」
「でもまだ12:00前だし、ちょっと時間潰しくらいのつもりで寄るか?」
そんな気分でその場所に寄りました。

土手の道沿いに遠慮なく駐車できて、水際まで歩いて到達するのになんらの苦労もなく、お散歩気分でテクテク入っていけるところです。


あれ?
イメージ 1


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なんで、こんな状態でこんな石が残ってるの?

この石がヒスイであろうとなかろうと、初心者だろうと玄人だろうと、この石はヒスイハンターに真っ先にチェックされるべき外観をしています。

石の隙間の穴の中にボスンと鎮座しているからには、ここにわざわざNG判定でリリースされた訳でもない筈です。

この石の私の判定結果は“低質な一応ヒスイ”でした。
でも捨てるべきレベルではあります。
「ま、後で捨てよう」くらいの気持ちでリュックに一応入れ、先の方へ歩いて行きます。
「なんでこの石があんな状態で手付かずで残っていたんだ?」と頭を捻りながら・・・。
※画像のプロパティに残っている履歴から、この時点の時刻は11:52です。



ん?
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まさかね?

この画像撮影時点の時刻は11:55。たったの3分後です。


イメージ 4
こんな鮮やかな色でヒスイなんて・・・、
んなことあるかな?

なんの石? 人工物? 
ヒスイ以外でこれだけの翠の出せる石ってある? どうなの?


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確率5分5分ってとこか?
当たってくれ、お願いっ!

意を決してこの石を手に取ります。



イメージ 6
うわおっ!
大当たりでした。
1日に2個もなまめかしい色つきヒスイが拾えるなんて夢のような事態です。


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結構コケコケ状態だったので、帰宅してからペーパーでちょっとだけ磨きました。

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重量は239.94g、体積74.10mlで比重は3.238です。
まずまずですね。


イメージ 9
透過画像です。
かなりいい方だと思います。

イメージ 10
見栄を張って撮影条件をおもいっきり工夫して撮ってみました。
でもやっぱり難しいですね。透過の画像は。



は?
イメージ 11
本当に“は?”って川原で発声してしまいました。
今度は12:05です。たったの10分後です。

コイツは一見で確定。手を触れる前にヒスイ確定です。

以前に2回拾ったことのあるタイプなのですぐにヒスイと分かりました。
 ↓
→このタイプの4.2kg
→このタイプの72.19g


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水際に対しての位置関係は、なんとこんな状況です。
水面よりも軽く50cm以上高い位置にあったと思います。
この画像を見て50cmと表記しましたが、見つけた時は「水面より1m近く上にあった」くらいに感じました。

普通、間違ってもないんですけどね。こんな場所にヒスイは。


かなりの長期間、この場所に誰も探石者が入っていなかったと考えて間違いなさそうです。
ちょっと信じられません。こんなアクセスが超容易な場所が長期間すべてのヒスイハンターから見放されていたなんて。
でも、運次第でありえるんですね、こういうことが。  ビックリです。



イメージ 13
重量は3.7kgでした。
面が良いから座りが良くて、3通りの置き方ができます。

左側の面にかぶさっているのは“石目割れでなくて脈割れ”の際に残った脈の一部だと思います。

イメージ 14
表面が結構劣化していますね。
砂の中での眠り期間が長かったんでしょうか。


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結晶は鱗片状タイプに見えます。
上のリンクの以前の2つと同じです。

今回のヤツは表面が結構劣化していて表面の見映えが悪いので、この接写画像だと
「んなもん、ヒスイとは似ても似つかない単なる普通の3流鉱物だよ」とか言われてしまいそうですが、間違いなくヒスイです。

こういうギランギラン結晶タイプ・・・、
キッチリ磨いて置物にしたら、ナイス見映えになってくれそうな気がするので、私は個人的に結構好きです。
でもキッチリ磨きこんだことって、どのヒスイについてもまだ一度もないんですけど(笑)。


3流ハンターの私にとっては、まるで“覚醒モード”に入っていたかの如くに思えた1日でした。

え? 大げさ過ぎますか?