いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

小滝の(?)全身準ロウカン

翠の石:『やあ、アラ△グマ!』

アラ△グマ:「な、な、なんだ君は。全身準ロウカンの小滝ヒスイなのか?」

翠の石:『待っていたよ、アラ△グマ。 』
    『昨日そばまで来たから僕の長い旅もこれでやっと終わりだな~と思ったんだけど、
    君はよほど腕の悪いヒスイハンターみたいだな。3回目でやっと気づくなんてさ。』

アラ△グマ:「う、うるさい。僕はボウズの山の果てにかろうじて成果を挙げるタイプの
       異端のヒスイハンターなんだ。プロとかセミプロの連中とは違ってるんだ。
       腕は別にちっとも良くないんだ。」

翠の石:『あ~、うるさいなあ。 でもまあいいよ。君に拾ってもらえたっていうのは
     僕にはとっても有難いことだからね。』

アラ△グマ:「なんでだ? このまま待っていればきっと直ぐに誰かに見つけられた筈だぞ。
       なんで僕だと有難いんだ?」

翠の石:『おまえの中を見た。』

アラ△グマ:「そ、そのセリフはマリーダさん。
       そうか、ヒスイの中にも僕みたいなアニヲタがいるんだ。」

翠の石:『あ~本当にうるさいなあ~君は。  マリーダさんなんて知らないよ。』
    『昨日君がそばまで来た時に君の記憶を見たんだ、ヒスイパワーでな。
     それで分かったんだ、君が典型的な“煽りイカ”だってことがさ。
     君は成果のヒスイの画像をたっぷり撮って自分のブログ上で徹底的に自慢するよね。
     その君に拾われたなら、僕のこの美しい身なりをネット上でこれでもかっていうくらい
     さらしてもらえる筈だ。それは僕にとってこの上なく名誉なことだし、糸魚川
     ヒスイ採取界の発展にも貢献することだからね。
     砂の中で次の出番を待っている僕の仲間達もきっと喜ぶと思うよ。』

アラ△グマ:「な、なんのことだ。 僕はアオリイカなんて興味ないぞ。
       僕はイカはあんまり好きじゃないんだ。固いだけで美味しくないよ、イカなんて。」

翠の石:『いいかいアラ△グマ。自分の採ったヒスイを写真つきでインターネット上に公開して
     どうだ!どうだ!と喧伝して周囲に影響を与えている人達がいる。
     糸魚川のヒスイ採取界ではそういう人達のことを“煽りイカ”っていうんだ。』
    『ヒスイ採取界での煽りイカの牽引役としての功績は、糸魚川市の行政をはるかに
     凌ぐとも言われているんだ。極めて重要な人材なんだよ“煽りイカ”っていうのは。』

アラ△グマ:「あ~、そういうことかあ。 確かにそんな感じの人達は結構いるな。
       僕はそういう人達を勝手に師匠と仰いで、ロムで拾える情報を盗めるだけ盗んで、
       今の拙いヒスイ採取の腕はそれでやっとなんとか身につけたんだ。
       でも“煽りイカ”なんて言い方酷いよ。まるで悪いように言ってるみたいじゃないか。」

翠の石:『大事なのはここからだ。煽りイカは煽りイカによって育て上げられるんだ。』
    『“煽りイカが煽りイカを育てる”、これは宇宙の法則なんだよ。アインシュタイン
     相対性理論にもちゃんとそう書いてある。アインシュタインは日本文明に造詣のある人
     だったからね。“煽りイカが煽りイカを育てる”の部分だけはちゃんと論文中に和訳まで
     付けてあるんだ。
     これは有名な話だよ、ウソだと思うんなら得意のウィキでカンニングでもやってみるといい。
     そう書いてあるからね。』

アラ△グマ:「そ、そんな。 あのアインシュタインがそんな名言を・・・、」

翠の石:『さあアラ△グマ、早く僕を君の家に連れて行ってくれ。
     そしてたっぷり写真を撮ってインターネットに画像を掲載してくれよ。
     小滝の本流に落ちてからここに到着するまで、あまりにも年数が経ちすぎて
     もうどのくらい経過したのか忘れてしまった。
     1000年か10000年か?年数のオーダーの見当すらつかないよ。
     でもやっと出番がきた。僕は容姿では誰にも負けない自信があるんだ。』

アラ△グマ:「よ~し、分かった。たっぷり写真を撮ってブログに掲載しまくればいいんだな。
       お安い御用だ。
       でも一応言っとくけど僕は決して煽りイカなんかじゃないぞ。
       上品この上ない語り口のヒスイブロガーで、欠点は欲張りなことだけなんだ。いいな。」

翠の石:『あ~分かった分かった。とりあえずそういうことにしておいてやろう。
     さあ早く行こう。君の家にもテレビくらいあるだろう。真田の大河ドラマが見たいんだ。
     さあ早く、早くしないと放送開始時間の夕方の5時になっちゃう。』

アラ△グマ:「なに言っているんだ。真田丸の放送は夜の8:00からだぞ。
       見映えは超上質のクセに芸風は意外とマヌケなやつだなあ~。」



翠の石を拾い上げて、そばにあった水溜りでかんたんに洗って記念撮影です。
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全身がメロン色ですね。
すごいです。

重量は7.3kg、
一番長いところの寸法が23.5cmくらいでした。


ここから後の画像はすべて、“乾いた状態で撮影した画像”です。
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自然光とは言っても直射日光みたいなものなので透けて当たり前といえば当たり前かもしれませんが、自然光でも結構透過します。

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サビ吹きが凄いですけど、石全体が薄翠色になっているっぽいことが分かりますね。
このサビ色面の直ぐ下も1枚目2枚目の画像のメロン色準ロウカンと基本的に同じ石質になっているような気がしてなりません。希望的観測が入っているせいでしょうか。

それにこの丸い形状・・・、
川に揉まれて丸くなった訳ではなくて、角閃石か蛇紋岩かの鉱物が風化によって脱落を終えた時点で肝心のヒスイ質岩石は既にほぼこの形だったのだろうと推測したくなってしまいます。


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濡らして撮影したらもっとなまめかしい絵になりそうです。


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一番下の画像の右の方だけ見映えが鮮やかですが、手の水分が付着して一時的に湿った状態になったせいです。

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ただの蛍光灯下撮影ですが、ぽわ~んとホタルな透過がたまらないです。


またしばらくしたら、もうちょっと工夫して撮影し直して追投稿したいと思います。


投稿の文面や画像の出来にあまりこだわっているといつまで経っても投稿できそうにないので、今日のところはこの内容にて。