いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

イシガメの甲羅の色素模様の配置

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庭で飼っているB県産のイシガメです。
甲長は60mmチョイくらいだと思います。

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卵として産み落とされたのは去年の夏だと思われますので、孵化直後時点の甲羅以外の部分はすべて今年になってから形成された成長線部分と考えてよいものと思います。

その成長線部分の中において黒い色素の発色が目立つ部分がかなり多いですね。

成長線部分の中でも最近形成されたばかりらしき“甲羅一枚の輪郭に相当する線”の近辺は色がほとんど乗っていません。

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茶色っぽくて細かいブツブツが目立っていて少し盛り上がっている部分が“孵化直後時点の甲羅”です(と思います。おそらく。)。




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こちらはB県産の別の個体です。甲長は多分70mm弱くらいです。
この個体も“卵として産み落とされたのは去年の夏”だと思われる個体です。

黒が目立ちすぎて特に綺麗でもないですが、普通に黄色系です。
前投稿の最初の画像の個体と似たタイプですね。同じ産地の個体なだけありますね。

この個体と画像を比較すると、この投稿の最初の画像の個体は色のタイプがオレンジ系寄りなのだと気付かされてしまいます。





さて、
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ちょっと以前に紹介したA県産の綺麗なイシガメです。
左が6月12日の撮影、右が7月31日の撮影です。

この個体は“一昨年の夏に卵として産み落とされた”と推測される年齢の個体です。
ですので左側画像でちょっと凹んで見える部分が今年になってから形成された成長線部分です。

右の画像ではその“今年になってから形成された成長線部分”がかなり拡大していることが分かりますね。


で、まじまじと観察していたらあることに気が付きました。





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下の二つの赤矢印のところの斑点は、6月12日の時点では“今年になってから形成された成長線部分”に入っていません。

なのに・・・、

7月31日の時点では“今年になってから形成された成長線部分”に入っているんですよね。



そして、上の赤矢印のところの斑点は6月12日の時点では“その1/3くらいが孵化直後時点の甲羅の範囲内”に収まっています。

なのに・・・、

7月31日の時点では“そのすべてが孵化直後時点の甲羅の範囲から外に出てしまっている”んですよね。



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右側の画像は映りがイマイチで色がパッとしないので、右側の画像だけ加工ソフトで発色を少しエンハンスしてみました。


甲羅一枚の輪郭に相当する線が“植物でいうところの形成層”のように思えてしまうので、その線の座標から組織が形成されて追加されていくかのように思えてしまいますが、もしかしたら別にそうではないのかな?

何が正解なのか私には分かりませんが、「なるほど、面白い挙動をするんだなあ~」と思ってしまいました。