いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

誇大妄想

イシガメのTSDの論文ってどこかにあったよな。あれってどうやってデータ採ったのかな?
と思ったのでちょっと調べてみました。

イシガメのTSDのデータです。 ※TSD(Temperature-dependent sex determination:温度依存性決定)
→こちらから引用させていただきました
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何が書いてあるのかというと、
 ・イシガメの性別は卵が受精した時点では決まっていない。
 ・イシガメの性別は孵卵時の周囲温度により、孵卵中に決定する。
 ・得られたデータより性比の臨界温度を算出すると28.8℃となる。
  それより低温で孵卵するとオスが多くなり、それより高温で孵卵するとメスが多くなる。
 ・孵卵温度30℃での性比期待値はほぼ100%メスである。
  30℃で孵卵した場合の実データは“30個の卵がすべてメスとなった”であった。
というようなことが書いてあります。


オスとなった とか メスとなった とかの結果が集計されている訳ですが、
私が疑問というか気になったのは、
この
 オスとなった
 メスとなった

 「具体的にどういう作業手順でどういう判断基準でオスメス判定したのか」
です。



上記の論分より5年くらい以前の論文のようなのですが、以下の論文の時点では記されている通りの方法で性別判定したと分かりました。
→こちらの“No.70”から引用させていただきました
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 「ふうむ、なるほど」

 「そういうことか」

 「なら大まか分かったわ」
と私には思えました。
すなわち、私の誇大妄想は、この論文によっては完膚なきまでに否決されるところにまでは至りませんでした。


私の考えで“要点”と思えたところに赤線を引っ張ってあります。
つまり
 ・孵化後3ヶ月強くらいまでよりも以前のいずれかのタイミングにおいて
 ・精巣か卵巣かあるいは性器の発達具合により
 ・性別を“判定”した
ということのようです(微妙に違うかも知れませんが)。



一つ目の方の論文には、
 ・30℃での恒温インキュベートによって孵化させたら30個の卵がすべてメスになった
と記されている訳ですが、

例えば同じように、
 ・30℃で今度は60個孵化させて
  ↓
 ・30個分は同じように性別判定して、
  “30個すべてメスになった”とか“29個がメスで1個だけオスになった”とかの確認をし、
  ↓
 ・残りの30個の孵化した仔ガメを、富山のアラ△グマの家の庭のボロっちい池で、
  富山の井戸水を使用した比較的冷涼な条件で5年ばかり飼育して、その性比を確認したら
  ↓
  どうなるのかな?


マジで、どうなるんでしょうね。

私は別に上の2つの論文を否定したい訳でもなんでもなくて、
「孵化直後のイシガメの性別なんて精巣か卵巣か性器だかの発達具合によって仮決定しているだけであって、その後の生育環境によって精巣か卵巣か性器だかの発達具合が最終的に逆転することもあるんじゃないのかな~」
と安易な想像をしてみた。
ということです。

上述の通りの実験方法で、30匹中の10匹とか15匹とかいうレベルの数がメスからオスに化けたら・・・、
とっても面白いというかワクワクすることだと思うのだけれど・・・、



ま、私の馬鹿げた妄想で間違ってもあり得ないこと

なのだろうか?