いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

加工前の30ヘッド

とりあえずフロントバンクだけヘッドのオーバーホール&チューンを実施します。


イメージ 1
フロントバンク右側気筒のエキゾーストポートです。
かなりカーボンが堆積していますが、色も量もこれくらいが普通だと思います。


イメージ 2
同じくフロントバンク右側気筒のインレットポートです。
出来が悪いです(笑)。
上半分が左に、下半分が右にずれています。フロントバンク左側気筒も同傾向でした。
リヤバンクはズレていなかったので、このフロントバンクヘッドは“外れ個体”だと言えると思います。意外とこんなもんなんだよなあ。
なお、画像の右下の方にボコっとあるのはラジエーターのサーモスタットを取り付けるブロックです。


イメージ 3
これは正面からの撮影です。
ずれているのがはっきりと分かります。


イメージ 4
フロントバンク右側気筒の燃焼室です。
腰下と同じようにアセトンでガスケットのゴムを拭きとり、燃焼室のカーボンはクレのエンジンコンディショナーで除去しました。某ブログの記事を参考にさせていただいての選択です(感謝申し上げます)。
プラグはエンジンコンディショナーが流失しないように盲栓として後からねじり込んだ物です。

燃焼室以外の部分を50mm巾のクラフトテープで適当にマスキングして、燃焼室全体に泡状のエンジンコンディショナーを吹きかけて15分~30分程度放置してからティッシュペーパーで拭き取ります。
(画像では既にバルブが抜かれていますが、もちろんバルブを装着した状態で実施しました)
これを3回くらい実施したらカーボンはほぼ除去できて画像のような状態になりました。
バルブは、カーボンはほとんど除去できたものの、色は黒っぽいままでした。

バルブを抜いた際に確認した限りでは、エンジンコンディショナーがポート側にリークしたような痕跡は認められなかったので、ホっとしました。

画像の右の方にラジエーターのサーモスタットを取り付けるブロックが映っています(位置を認識する上での参考にしてください)。


イメージ 5
前の画像とほとんど同じですが、ポートの拡大図です。
インレットポートとシートリングに段差があることが分かります。
30エンジンのインレットポートはシートリングとポート内径の差がないので、バリはあっても段差は本来はあまりない筈なのですが・・・、
ポートの左右ずれの影響で露骨に段差が出ているのだと思います。

カーボンが大量に堆積しているので、はっきりとは見えませんが、エキゾーストポートにもバリか段差かがある感じが分かります。


イメージ 6
こちらは同じポートを反対側から撮影した画像です(赤字で“3”とマーキングしてあるのとプラグの向きを参考にしてください)。
プラグから遠い側はあまり段差がなくて、プラグから近い側は大きめの段差があります。
前の画像とは逆の状態です。


イメージ 7
“3”の赤字の側からの撮影です。
2つのインレットポートともに右半分はポートの方がシートリングよりえぐれています。
シートリングより出ている部分もあれば、シートリングよりへこんでいる部分もある訳ですね。やはり左右ずれの影響だと思われます。