いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

北陸の自生ワサビ

2022年9月4日(日)9時過ぎ、内灘の海岸から石川県と富山県の県境へ向けて移動し、某河川沿いの道路を通って富山県に抜けました。

その間、道路からスッと長靴でアッサリ入りこめる沢を10箇所ほど探索し、結構じっくりとワサビ探しをしてみましたが、なかったです。

「やっぱり無理なのかな~。自力で天然の自生ワサビを見つけるなんて。」そう思わざるを得ませんでした。

で、この時点で半分諦めてしまい、今後見つかるわけもない自生ワサビ探しを延々と続けるくらいなら、ネットか道の駅とかJA直売とかでサクッと買ってしまうのが得策かもしれへん、っていう考え全開の状態になってしまいました。

その発想に基づきとりあえず“道の駅○○”に寄ってみました。近場採りワサビは売っていませんでしたが、こんなものが・・・、

ウチの庭池のほとりに生えている「ワサビかな~?」の怪しい植物と葉っぱがソックリです。スミレでほぼ確定ですね、ウチの庭のあの植物。ということは8月27日(土)に奥能登の道端で採ってきたあの植物も「ワサビではない」でほぼ確定です(笑)。

この時点で時間は11時15分、さてどうしましょう。さっさと帰宅してネットでワサビの種苗探しでもしようか。そういう気分でしたけれど、ついついなんとなく惰性でもう一箇所だけ入ってみようという気になり、私のいつもの行動範囲な河川で程々に標高が高めな場所を目指しました。

で適当に「そうね、ここにでもするか。ここは結構楽に本流に下りていけるからな。」とか言いながら、今度は長靴じゃなくてウェダーを履いて川に入り、左右の陸地を観察しながら渓流状態の川の中をジャブジャブと歩き始めました。

 

ほんの10m程歩くと・・・、

「ん?」 「あ、いやこれ。マジでワサビやわ。」

こんな写真じゃ全然伝わらないと思いますが、ネット図鑑に載っていたワサビの葉そのものと思える植物を見つけました。

 

「あ、これも。」

陸地が増水時に削り落とされて土と一緒に流れてきた、って感じですがこれもワサビです。元々の大きい葉は増水で痛めつけられて枯れ落ちてしまって、根から新しい芽と葉が出ているのだと思います。

掘り起こして土を洗い流してみました。

根っこの部分がワサビみたいになっています。この植物が本物ワサビであると考えてまず間違いないものと思います。

ちなみにこの場所のロケーションはこんな感じです。

小さな“沢”なんぞではなくて、地図に名前の載っているしっかとした川の本流です。画像に写っている通り人工建造物のコンクリート製の止水堰もあります。

 

自宅に帰着してからの撮影です。

こんな爆裂個体も見つけたんですよ。元々あった立派な葉はほとんど枯れてしまって茎ばっかりになってしまっていますけどね(でもちゃんとしっかり生きています)。寿命で枯れ始めているというより、あの川って集中豪雨によるモロ増水が起こりやすくて、その繰り返しで痛んでしまってこうなるんだろうな~、という風に想像しています。

根茎のワサビ部分が枝分かれで増えまくっていて10本くらいはありました。

丁寧にほぐしてバラしたら、↓こんな感じになりました。

 

葉っぱをネット図鑑と比較してみましょう。

ワサビ確定ですよね。

 

爆裂個体をバラして得たうちの一番大きな2本です。この2本だけ食べて、残りは庭に植えて、掛け流しで育てることにしました。

※少しだけ摺りおろして試食しましたが、ちゃんとワサビの味がしました。ただ「今までに本物ワサビを食べた経験なんてない筈」のような気もしますけどね(笑)。

 

整備に入る前のワサビ農園候補地です。

 

整備を完了し、ワサビを定植し、井戸水を掛け流しにしました↓。

上手く育ってくれるか否かは未知数ですが、まあ失敗に終わってもいいです。いいですっていうか、仕方ないですよね、失敗したなら≒ウチの庭ではそもそもワサビ栽培なんて無理、っていうことなのでしょうから。

 

意外にあっさり天然自生ワサビを見つけることができましたから「富山県でも石川県でも自生ワサビは結構普通にポンポン見つかる」という推測が成り立ちます。

 

庭での栽培が上手くいかなかった場合は「食べたくなったら採りに行けばいい」ってだけのことですよね。今日(9月4日(日))の自生ワサビ発見で、どんなところに生えているのか大体イメージは摑めましたから、富山県でも石川県でも同じような環境の場所を探せば普通に見つかるんじゃないかな。

それに今日ワサビを見つけた川も入ったエリア20m分くらいしか探していないんです。今日のポイントの上流と下流を何百mか探したら、きっとまだ幾らでも生えていますよ、天然ワサビが。