9月23日(土)に釣ったアオハタです。9月28日(木)の夕方に絞めて捌いて、29~30日(金土)にいただきました。
最高に美味しい刺身でした。キジハタより食感が柔らかいので、私はこちらの方が好きです。個人的にはヒラメにも負けない美味しさだと思います。
さて、9月30日(土)の釣行記です。
この写真は帰る時の撮影なんですが、朝5時半頃にここ“伝説のヒラメポイント”に到着しました。
私が到着した時点で先客の釣人が3組計4人も居ましたので、今後はこのポイントはもう人が多くてダメかもですね。
「まあ、ちょっとだけやっていこう」くらいの気持ちでルアーを投げ始めると・・・、
しばらくして「原因不明な不思議なワーム部分のロスト」と次のキャストで「軽いアタリ」があり、さらにもう一投で何か掛かりました。「ああ~、細長い魚だな、マゴチか?」と思いましたが・・・、
上がって来たのはこれ、デッカいフグです。実測全長38.0cmもありました。※ルアーはフラッググラブのメロメロメロンです。
喰ってきたポイントとしてはここです。
どうなるか分かりませんが、とりあえず生かして持って帰ることとしました。※コイツはシマフグですが、この浜では時々トラフグのデッカい奴も釣れることがあるそうですよ。
6時30分でこの浜は終了にし、色々思案した結果、内浦側に移動することに決めました。
で、移動した内浦側の1箇所目はここ、小木漁港です。アタリなしでした。
続いては、真脇の漁港→羽根海水浴場と寄りましたが、アタリなし。
次に入ったポイントでは何とか釣果がありました。
マゴチ、測っていませんけど全長40cmいかないくらいですかね。リリースしました。
場所としてはここ、中居のパーキングのちょっと手前です。
続いては穴水町内の某所テトラに入りました。※今回は敢えて具体的な場所は伏せますが干潮の時は長靴でも渡ることができるテトラです。
そのテトラの左端近辺で40cm弱くらいのエソが釣れましたが、当然これもリリースです。その後右奥の方へ移動して行って、以前超大物を掛けたことのある場所の周辺でルアーを投げましたが当然の如く何も喰って来ませんでした。
「では次の場所へ移動するかそのまま帰宅するか」という気持ちでウェダー渡りした場所まで戻ります。普段はその部分ではあまりルアーを投げないのですが、この日はルアーをこまめにキャストしながら戻りました。PEラインを2.5号から2.0号に替えたせいか最近飛距離が10~15mくらい伸びていたので、テトラの前方に拡がっている岩場よりも遠方の砂地にルアーが軽く届く気がして「ああ、そういや今飛距離伸びてるから、岩より向こうの砂地に軽く届くわ。やったら、投げる価値あるかも知れへん。」っていうようなことを考えたんです。でもまあ、何も喰ってくるわけないですけどね。
喰ってくるわけないわな~というオマケ気分全開のキャストを続けること数分、“ギュイイイ~~ン”、なんの前触れもアタリ感もなく突如ラインが猛然と出始めました。「え、あ、なに?、化け物喰ってきたわ!」※時刻は10時50分くらいかと思います。
前週の釣行では34cmのアオハタが釣れた時にドラグは出ませんでしたから、ドラグ設定は適切の筈です。ですが、ラインはノンストップで猛然と出っ放し。リールを巻いても、何の抵抗もなく魚がやりたい放題にラインを引きずり出して行きます。
「あかん、これは獲れん。絶対無理や。ホンマに魚なんか?なんのバケモンや!」と思いましたけれど、おもい切ってドラグを締めこんでみます。ドラグの出方にあまり変化はないような気がしましたが、そのまま1分間ほど魚とのファイトを続けました。
「意外にも根には潜られてへんみたいやけど、もしかして少しは巻き取れとんのかな?」そう思ってスプールをしばらく凝視してみたら、ドラグはゴンゴン出ていますが少しは巻き取れているようです。
「おし、もしかしたら獲れるかもしれへん」そう思って続けていると、ようやく魚の姿が一瞬見えました。「白かった、ヒラメの腹か?念願のヒラメか?ついにやったか?」 そして上がってきたのは・・・、
「アカダイ(マダイ)や!」 マダイの爆裂デカいやつです。
しかしこの日は実はタモを家に忘れてきていて持っていません。でも、フィッシュグリップで何とかなる筈です。穴水名物の足場の良い三角テトラの上に背中のリュックを降ろし、その中からフィッシュグリップを取り出そうとしますが・・・、
「ない!(笑)」「しまった、先週洗ったから車の中のまんまか!」 ハッキリ言ってこれでもう絶望的です。「落ち着け、なんかある。落ち着けば、なんか方法はあるかも知れへん。なんか、なんかないか。」
「そうや、ウェダーを履いとる。これだけは有利材料や。」「膝か腰まで海に入れば、横から万全の体制で手を出せる。その優位を生かして魚の腹側からエラに手を突っ込めば・・・」マダイのそこに棘があるか否かは未知数ですが、一縷の望みに掛けてその方法を試してみました。指にある程度の怪我をするのは覚悟の上です。
「おし、入った。」「棘はない感じやし、おもっきし掴んどらなあかんけど魚も暴れようがないみたいや。よし、このまま陸まで戻るぞ!」親指と人差し指を魚のエラ蓋に突っ込んで渾身の力で魚を掴んだままテトラの上に戻り、ウェダー渡りで入ってきた箇所まで戻ります。その距離は50m強程度だったと思いますが、とんでもなく長い距離に感じました。
そして何とか無事に陸まで戻り、魚をコンクリートの歩道の上に置くことができました。
「おっしゃ、捕獲確定!」
達成感抜群の瞬間です。意外なことに掴んでいた指の怪我もまったく無しでした。
デカくてど迫力の神々しい天然マダイ。実測全長62cmです。
ストリンガーに繋いでエラを切って血抜きし、キリで脳絞め、神経棒で神経絞めしました。
ちなみにルアーはコイツ、ダイソーVJ22+フラッググラブメロメロメロンです。
フックはダイソーの6番に替えているのですが、よく見ると1本折られています。マダイとのファイト中に折られたに相違ないですが、折られる前の時点で2本刺さっていたのかな?、バラさずに済んで幸運でした。バラシていたらショックでしばらく寝込んでいたかもしれません。
車載冷蔵庫があるので、今回の帰路は余裕綽々でした。途中で買い物をしたりして、自宅到着は14時30分だったのですけど、鮮度はまったく落ちていなかったと思います。
その“途中で買い物をした店”です。
以前からのお気に入りストアなのですが、アオキとの共同出店でリスタートしたようです。魚もいいんですけど、惣菜が美味しくてついでに値段も安いです。
今の私の一番のオススメは“焼きそば”です。豚肉がたっぷり入っていて、味付けが辛くなくて甘くて、値段は298円。今度は3つくらい買ってくることにしよう。
帰宅後すぐに、シマフグとマダイを捌きました。
マダイの胃袋に入っていたベイトです。
矢印部分のツメはイシガニのものと思われます。イシガニ1匹丸々すべて嚙み砕いて食べたようです。他にはヒトデも入っていてちょっとオドロキでした。
実は直前に、釣った魚の熟成用にと思ってこんな袋をネットで調達していたんです。運よく0.03ミリ厚×200mm×900mmの袋が大活躍してくれることとなりました。
折角なので今回は面倒臭がらずにカブトもしっかりいただきます。
熟成1日の日曜日に1短冊だけ刺身↓をいただきました。
血合い骨を除去した部分のアラは細かくして庭のカメに上げました。私よりも旨そうに歓喜して食べていましたよ。
10月3日(月)に熟成2日目でいただいた刺身↓です。こちらはもう最高級レベルに旨かったですね。
日曜日に食べた分はそれほどでもなくて「アオハタの方が上だな~」と思っちゃったんですけどね。
まだ半身ありますから、今度の3連休(ていうか金土だけかな)はとっても楽しみです。
あんまり大っぴらにレポできませんけど、シマフグは既に捌いて冷蔵庫内で熟成中です。刺身一切れだけ食べましたが、特に体調に異常は出ていません。法律の問題としては、個人で捌いて捌いた本人だけが食べる分には、そうそう咎められないそうです。ただ、家族にも食べさせてはいけないし、非可食の内臓やアラはゴミとして捨ててはいけなくてちゃんと処理しないとダメなのだそうな。
先ほど食べたマダイのカブト煮です。
初めてかもです、大物天然マダイのアラなんて。
デタラメに料理しましたが、かなり美味しかったですよ。貯蔵脂肪みたいな魚脂がカブトの内部にたっぷり入っていて、その部分もいい味で脂だからって重かったりクドかったりする感じもなかったです。釣った本人の贔屓目が相当にあるのでしょうけど、さすがは天然マダイだなあ~と思ってしまいました。