いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

天敵対策

インターネットに紹介されているツバメの天敵対策法を参考にして、対策工事を施してみました。


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全体像としてはこんな感じです。
あまりはっきり憶えていないんですが、施工したのは5月の20日頃だったかな。
(撮影したのは6月16日の土曜日です)

物干し竿はカラスが偵察に来た時に脅して撃退するための小道具です。
時々見に来やがるんです、カラスが。
電信柱の先っぽにカラスが停まるんですが、この物干し竿を銃のようにカラスに向けて構えると仕方なさそうに去って行きます。そんな陳腐な芝居に騙されるほどアホでもなさそうな気がするんですけどね~、カラスって。

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この黒いチクチクは猫よけ用のシートです。
猫も頻繁に見に来ます。
トイレをしに来る猫、昼寝をしに来るだけの猫、ツバメ狙いの猫といろんなのが居ます。

巣を壊された直後は私が気が立っていて、猫を見かければどんな猫でも猛然とダッシュして行って追い払っていたんですが、冤罪の場合もある気がして最近はやめています。
猫よけシートのおかげもあってどう頑張っても今度の巣には届かないみたいだし、と思っていたのと、昼寝目的の猫は逃げなかったりするのでそういう場合はムキになって鬼の形相で追い払うのはちょっとかわいそうで。

でも、物陰に隠れて親ツバメを捕まえてしまう可能性もあるんですよね~、う~ん。

黄色い糸はカラス対策です。
カラスってその習性上、この程度の障害物で近づけなくなるんですって。

糸は釣り竿の握り部分に巻くための太いナイロン糸です。黄色いのは良く見えるようにするための色選択で、カラスへの警告アピールの意味と、ツバメが出入りする時にぶつからないように見えやすくという両方の意味を込めました。
でもツバメはあまり気にせずにぶつかりまくっています(笑)。摩擦が小さくて滑りやすい糸なのでまったく問題ないみたいなんですけどね。

よくぶつかるからにはツバメにとっては結構邪魔な配置な筈です。30cm間隔で設置したので、大丈夫と思っていたんですが意外でした。この辺はカラスに対しての防御効果と拮抗する筈なので難しいものがありそうです。

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ツバメの巣に対する糸の位置関係はこんな感じになっています。
先日の撮影なので、もうヒナが顔を覗かせていますね。
私の希望的観測も含めて多分巣立ちは今度の土日くらいと思っています。

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これを見つけたのが確か5月27日の日曜日でした。

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なかなかの美しさですね。

一回目の巣の時も一つだけこういう卵の殻が落ちていました。
今回も一つだけ落ちていました。
ネットを見ていて偶然分かったんですが、一つだけ巣の下に落として二つめ以降の殻は咥えて遠くに捨てる習性があるんですって。

その理由の説として“ヒナの誕生を大家である人間に教えるため”というのがあるのだそうな。
詩人的な表現とは別次元で“偶然に得て習性として定着した合理的な手法”じゃないかな~、と真剣に思ってしまいました。

すべての卵の殻でなくて最初の一個だけというところに、演出の妙を感じます。