いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

シルンキュウ

これも、時は2017年3月某日・・・、





これも、場所は秘密ですが・・・、
イメージ 1
こんな場所です



イメージ 2
画像の左の側から右の方へ移動する形で川の中を歩いて行くと、程なくしてこの青○のところにオスのイシガメがいるのが視認できました。
そのイシガメを凝視しながら近づいていくと・・・、


赤○のところにメスの成体イシガメが居て川の中へ逃げ込んで行くのが分かりました。
青○箇所のオスイシガメに先に気が付いて、そこで視線を青○箇所に固定してしまったので、あんな日当たりの良い目立つ座敷のような場所に鎮座していたメス成体を見逃してしまったのでした。

見事に黄色さ振りが目立つ立派な成体でした。青○箇所のオスイシガメに気を取られていなかったら、そのメスイシガメが水中に飛び込んだ直後くらいの位置で普通に手掴みでアッサリ捕獲できていたかも知れません。

しかし時既に遅し・・・、
黄色いイシガメは深みに移動していってしまい、見失ってしまいました。

「あ~、くっそー、見事な黄色いカメだったのに~。もう無理だなあ、採れないや。」
「まあでも、あの見事な黄色さは“クサガメの血が混じっていることの成せるワザ”の感じもするけど。」
無理に自分にそう言い聞かせて諦めて、その場所を後にし川の奥の方へ歩いて行きました。

ポツリポツリと3匹ほどのイシガメを発見しますが、それほど魅力的に感じず捕獲せず。
「この奥はあんまり居らんな、車に戻ろう。」
「さっきの黄色いヤツ、岩の上に戻っていないかな~。まさかな~。」
なんて呟きながら、川の中を歩いて引き返して行きました。

そして先ほどの岩の場所へ、 行きに通り掛かった時点から30~60分程度経過したタイミングだったと思います。

「ま、このパターンは普通見つからんわ。ま、でも一応見るか?」
そう思って岩の直前まで行き、周辺の川底を凝視しまくってみます。

「あ、居った!」
なんと先ほどの黄色いカメが川底にいるのが見えました。
でも水深は私の腰の高さくらいあります。ということは当然手は届かないんですが、網なんて持っていません。
しょうがないので足の先でちょっと動かしてみます。でも、川の水流のせいで思ったように上手くことが運びません。
「構わん、ここで逃がしたら後々ずっとクヨクヨすることになる。今日は最終日だ、ザブンだ!」

ザブンしたら、財布もデジカメもズブ濡れになってしまうことはすっぽり忘れてしまって、頭も半分浸かるような状態で“ザブン!”。
「おしっ!採った!」

私の好みだと甲羅表面の品位が若干“ヤボいような”感じはしましたが、まずまず見事に黄色いカメでした。

「あ、デジカメ!」
デジカメを濡らしたことに気付き、慌てて反対側の川岸に移動し、まずカメをひっくり返して前投稿の白汁挙動を確認します。

「あ・・」
残念ながら出ました。ほんのちょっとだけですが後足付け根の甲羅に白汁が滲むのが見えました。

「やっぱ“汁んキュウ”か~」
白汁の滲んでいるところを濡れたデジカメで撮影しました。
デジカメはビニール袋に入れてからポケットに入れていたので、水没はしていましたけど、かろうじて不具合は出ず故障させずに済みました。


イメージ 3

イメージ 4
ほんの少し白汁がにじみ出るところを目で見て確認できたのですが、ほんの少しであってしかもカメ全体が濡れているから直ぐに周囲ににじみわたってしまって、このデジカメ画像には白汁が滲んでいる状態がまったく写っていないです。
 撮影する時点で「これじゃ写真撮っても写る訳ないわな~」と思いましたけど、思いっ切りその通りになってしまってまったく写りませんでした。

カメの甲羅に鼻の頭が触ってしまうくらい私の鼻を近づけて後足の付け根周辺を嗅いでみました。
「やっぱちょっとだけ匂うな~」っていう程度ではありましたが、イシガメスメルがすることを確認できました。

「この背甲の黄色はそういう黄色なんだろうか?」

汁や匂いだけが“煮え切らない理由”な訳でもなかったのですが、そのままその場所にリリースしました。



イメージ 5
これが、そのカメです。甲羅の末広がり感もマアマアですね。
川から拾い上げたばかりの状態でほんのこれぽっちも洗わずそのまま撮影して甲羅表面がこんなに綺麗って、とても不思議です。
汚れにくい冬眠の仕方でもあるんですかね~。まあ、乾いたらそれなりに汚れて見えるのかも知れませんが。


後で家でこのカメの写真を見ていたら、もったいなくて惜しくて惜しくて(笑)。
まあでも、現場でそのように判断してしまったのだからしょうがないですね。