いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

2020年8月25日(火) 庭イシガメの卵孵化(地表への這い出し)

以前の投稿で紹介した通り、2020年6月11日に3匹のイシガメが、6月12日に1匹のイシガメが我家の庭池のほとりで産卵しました。

imoengineering.hatenablog.com

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どの個体も庭池エリア内で最夏季(7月下旬~8月上旬)の暑さがもっとも過酷になる場所で産卵しましたので、孵化までの日数が短めになるか、あるいは暑さで死んでしまう可能性もあるものと思っていました。

 

イシガメの産卵から孵化までの日数は標準的なところとしては約70日だと言われています。

となると8月20日くらいが標準コースだった場合の孵化予想日ということになりますが、8月20日を過ぎても仔ガメは一向に出てきませんでした。

 

今年の猛暑は去年よりは少しマシだったように思いますが、私が若い頃の夏の暑さとは比較にならないくらいの猛暑であったことは去年でも今年でも同じことです。

だから「こんな暑いのに70日超えるわけがない」と思えましたので、8月23日24日になったあたりで「もうダメだな、多分」というくらいのつもりでいました。

 

しかし8月26日(水)早朝の出社前に庭池周囲のパトロールをしていると・・・

「あ!出た!」「意外、ちゃんと出たわ!」

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仔ガメが7匹地上に這い出てきていて、庭池の水面や庭池の縁の石の上に居ました。

 

「這い出た穴は?」

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なるほど、ここか。

 

この場所の産卵は6月11日の朝7時頃でした。

地表への這い出しのタイミングを防犯カメラの録画動画で確認してみると、8月25日(火)18時50分頃でした。産卵から這い出しまでの日数は75.5日となります。

 

這い出してきた7匹の集合写真です。

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75.5日なら、カメの甲羅が完全に出来上がっていてしかるべきなのですが、出来上がりきっていないですね。ヨークサックはほぼすべて吸収されていましたが、少し残ってはいました。

つまり75.5日間の温度と時間の積算に相当するだけの発生進行がしっかりなされたとは見なされないわけです。

猛暑の悪影響で発生が止まったり遅れたりした可能性大だと思います。

タライの中で2日ほど飼育していたら、ヨークサックは完全に吸収されて見えなくなって、甲羅もアッサリと完全に出来上がりましたので、土の中ではやっぱりスイッチが入り切らないような状態だったのだと思います。

 

 

で、後の3クラッチ分はどうなったのだ。

いつまで待つべきか?掘り起こした方が良いのか?

 

8月30日(日)までさらに待ちましたけど、出てきませんでしたので、8月30日(日)に土を掘り返しました。

 

1組目の結果がこれです。

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カメとしてちゃんと出来上がって、すべて卵殻を自分で割って土中では完全に孵化していましたが、皆完全に死んでいました(少し腐敗が進行していました)。

土中で孵化して、這い出しの絶妙なタイミングを見極めるように土中で待機していたら、その段階中に猛暑でやられてしまったっていうことみたいです。

ということは、私が絶妙のタイミングで掘り出してやれば完全救出も可能であったには違いないのでしょうけど、そのタイミングが分かりようがないから結局のところ実質的にはどうしようもないですね。

 

こうなると、後の2クラッチ分は生存の期待値ほぼゼロと思えます。

全く期待しないで掘り返しました。

 

その結果は・・・、

 

意外なことに、土の中で卵殻からの孵化を無事に完了して、這い出しのタイミング待ちの状態でピンピンしていたんですよ。※ただし、途中で発生が停止して、そこで終わりになってしまった卵も複数ありました。

3箇所目で6匹、4箇所目で5匹の元気で健康な仔イシガメを掘り出すことができました。甲羅の出来上がり状態は“完璧”までは行っていませんでしたけれど、8月25日に孵化した個体達よりはずっと出来上がっている状態でした。

『3箇所目4箇所目は壁際に近かったので猛暑環境が2箇所目よりも若干緩く、それで一部の卵を除いて熱死は辛うじて免れた』ということなのだと思います。

 

だけど、私が人為的に掘り出さなかったらどうなっていたのかな?

「秋になったら出てくる」「来年の春になったら思い出したように出てくる」という可能性もありますけど「死籠りのまま終わる」となった可能性もかなり高いんじゃないのかな~と思っています。ま、分かりませんけどね。

 

暑すぎると「決して死んではいないけど地表への這い出しの挙動にも悪影響が出て、這い出しが最終的に不成立になる」なんてことがあるのかも知れませんね。

 

掘り出した12匹11匹の画像はまた別途投稿したいと思います。