いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

ヘッドの整備を開始しました

大雪到来で、外出もままなりません。
春に庭に置いたニッソーの100リットル水槽が雪に埋もれてほとんど見えなくなっています。

シリンダーヘッド加工の季節到来といった感じですね。張り切って取りかかります。


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これが今回の素材にする腰上部分。
30エンジンのものです。ヤフオクで一万円くらいでした。
出品者称の走行距離は6000キロくらいです。
ちなみにこれの腰下は、今車両に載せている30エンジンに使用しています。
それの腰上には89の30エンジンの腰上を組んでいます。今年の正月に私がオーバーホール+ちょいチューンしたものです。
その89の30エンジンはかなり以前に、これもヤフオクで購入したもので、茨城県まで自分の車で直接取りに行きました。なので“茨城エンジン”と呼んでいます。

今回の腰上を取るエンジンには“6000エンジン”とでも命名しましょう。


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これが6000エンジンのフロントバンクの右側気筒燃焼室です。
「めっちゃ燃焼状態悪い」ように見えますね。
※情報量が多すぎになって整理がつかなくなるので、この気筒に絞って紹介することにします。


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これは今回の腰下にした35エンジンのフロントバンク右側気筒燃焼室です(参考として)。
マフラーは純正のままで、キャブはフィルターをターボにした以外は完全ノーマルセッティング、HRCのSPユニット使用、←この条件で1000キロくらい走行したエンジンです。

エキゾーストバルブの燃え色が見事ですね。
一番綺麗に燃えている感じの気筒だった、というのはありますが、6000エンジンと比較すると月とすっぽんです。


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こちらは茨城エンジンのフロントバンク右側気筒燃焼室です(これも参考として)。 ※上下が引っくり返った画像なので、エキゾーストバルブは下です。
35エンジンには負けている感じですが、なかなかの燃焼状態だったように思えます。


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ここで、もう一度6000エンジンの燃焼室画像を拡大してみます。

ちょっと変ですね。インレットバルブが閉まった状態のすべての面を覆いつくすようにカーボンがかぶさって、バルブとバルブシートの境目がまったく見えない部分まであります。

それは変なんだけど・・・、
どういうことだか分からないです。


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さて、前稿で「30エンジンには結構なバリがあります」と書きましたが、これはその一例です。
今年の正月に私が茨城エンジンのヘッドを加工した時の記録画像です。
リヤバンク右側気筒のインレットポート2つそれぞれです。
上が加工前で下が加工後です。
ポートとバルブシートリングの境目よりほんの少しポート側になるあたりの位置にピョコっと突起が飛び出したようになっています。
削り落した後の画像を見ると、如何にもその効果がありそうに思えてきますが、実際のところはどうでしょうか。

ところで、加工前のポートが土っぽく汚れていますね。インレットポートって普通は基本的に汚れないものですし、その汚れが土っぽいってなると、“どういうこと!”って突っ込みを入れたくなります。
“生キャブ?”、“ターボフィルター?”
千葉茨城には広大な赤土の砂漠が拡がっています。その土じゃないんだろうか、と思いたくなります。
はたして・・・。


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これは完全に参考でしかないのですが、加工完了後の茨城エンジンのヘッドの画像です。エキゾーストポートのシートリングを拡大したものです。
見事にガタガタなんですよね。
画像の中心近辺は、当たり巾の全巾にわたって虫食い状態が貫通しているような感じです。
でも私は“アウトのバルブがこれだけ綺麗に焼けているのだから、このまま組んでもなんとかなるはず”と考えてこのまま組んでしまいました。

だから、いつまでもそこが気がかりです。結構パワフルなエンジンになってくれたんですが。