いも工房

わたしの趣味をここに綴ります(※当ブログは転載完全フリーです)

糸魚川の海のニッコウイワナ

2月の無理ゲー。2022年2月12日(土)はちょっと気分を変えて市振漁港に行ってみることにしました。

で張り切って出掛けて、市振漁港に着いたのは朝の4時半頃でした。夜明けまでまだ1時間半くらいあります。時間潰しを兼ねて能生の方までさらにドライブを続けてみました。

浦本漁港、能生漁港、筒石漁港と立ち寄りますが竿は出しません。名立のドライブインに到着して時間潰し完了(笑)。能生漁港まで戻ってしばらくルアーを投げました。が、当然の如く魚の反応なんてな~んもありません。漁港の中で尺に近いような大きなアジが20匹くらい釣れている人もいましたけどね。

ちなみに、糸魚川上越の漁港や釣りポイントには長野県から来た釣り人の車がいっぱ~い停まっています。得にこの日の能生漁港は長野、松本、諏訪とかのナンバーの車ばっかりでちょっと圧巻な感じがしました。

 

さて、どうしましょう。適当にドライブしながら、富山県のどこかでワカメの幼体を少しむしって帰ろうかなあ~。※富山県にはワカメの漁業権のない場所が結構あります。

 

「ちょっこだけ、サーフでも投げてみるか。サワラが廻って来てたりするかもしれへん。」そんな風に思って、糸魚川市内のゴロタサーフに適当に入って行きました。

開始後5分(午前8時5分)、波打ち際から10mくらいのところでドスンとハッキリとした魚のアタリ。

「おっわ、ウッソ、来たわ」さあ、どんな魚でしょう。マゴチかな。

 

「エソ?いや違う、あれナマズか?んなわきゃない」「あ~なんだ、ウグイかよ~」

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「え、マスかトラウトか何かやぞ、これ。」※目にフックが入ってしまったので、ボカシをかけてあります。

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「こんなとこで、トラウトが釣れることあるんや。」

ビックリしました。

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「おし、今日はこれでええわ、納竿にしよう。」

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「任務完了、これより帰投する。」※嘘です。帰路の何箇所かでもルアーを投げました。

 

家に着いた時点(13時10分)での撮影です。

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5時間も車の中で揺すり続けたわけですが、このパッキン付き密閉コンテナの性能はやはり優れているようで水漏れはほぼ起こっていませんでした。今後の釣行でも大活躍してくれそうです。

 

魚もバッチリ元気です。

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この緑のタフ舟に海水ごと移して、一旦家の中に入ってから戻ってきたら外に飛び出していました。※ちなみに後ろの方の傷はサギか何かの鳥に襲われた痕跡だと思います。反対側にもほぼ同じ形状の傷跡があります。

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すぐに絞めて血抜きしました。

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実測全長35.0cm、重量は340gありました。

 

しかし、何の魚なんだろう。私はサケやマスや渓流トラウトの類の魚の知識がまったくないのでほとんど見当がつきませんが、「イワナに似ているような気がするな~」とだけは思いました。

 

身の色はサケみたいに赤っぽいですね。

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とりあえず片身だけ当日刺身でいただくことにしました

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見た目がイワシの刺身みたいですけど、サバやイワシみたいに捌く時にすぐ崩れてしまうグニャグニャな身ではなくてしっかりした捌きやすい身の魚でした。

当日刺身なので身がプリプリでしたけど、食感は良い方で旨みもしっかりキッチリあって美味しい刺身でした。脂の旨みも感じられましたので、しっかと状態のよい魚だったものと思われます。もう一方の片身は明日(2/14)あたりに食べる予定です。

 

指を刺したところにあるのが卵巣です。未成熟でほんのチョロっとしか入っていませんでした。ご参考まで。

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で、結局この魚の魚種は何なのでしょう。

tsurihack.comイワナに似ている」それは確かに言えるのですけど、アメマスと呼ぶべきか。う~ん、イマイチ判然としません。

 

ですが、最終的にはおおまか判明しました。

海に降る岩魚の謎… : 新潟フライフィッシング釣行記

海に降る岩魚の謎…その2 : 新潟フライフィッシング釣行記

海に降る岩魚の謎…最終回 : 新潟フライフィッシング釣行記

糸魚川地域には“海のイワナ”が居るんですね。

厳密なところを語れば「決してアメマスではなくて、“海に出たニッコウイワナ”」ということになるようです。

ヨッサ さんの 2022年01月26日のイワナの釣り・釣果情報(富山県 - 富山湾) - アングラーズ | 釣果250万件の魚釣り情報サイト

 

2月3月は糸魚川地域のサーフでの海イワナ釣りが熱いかなあ~、と思い始めた今日この頃です。

2022年2月11日(金,祝) 能登内浦釣行記

2月9日(水)の帰宅時に買ってきました。半額なら悪くないな、と思って。

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こうすると、ある程度は血抜きできます。

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買ってきたその日中に捌きました。

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で、その日中には食べずに、2月10日(木)の夕方にいただきました。

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刺身はバッチリですけど、やっぱ1日経っちゃうと肝の味は落ちますね。

それと、魚の刺身等を作るのが結構上手になって「血抜きをキッチリやって血生臭さの弊害をしっかり取り除く」ということが習慣として身に付いたせいで、今回のウマヅラ肝では肝に残っている血の味の弊害を結構強く感じちゃいました。

 

で、明けて2月11日(金,祝)は能登内浦へ釣りに出発です。出発時刻は5時50分くらいでした。

国道から眺めたら珍しく誰も居なかったので、この漁港にちょっと寄ってみました。

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あれ、ちょっとだけではありますけど海なのに氷が張ってますね。

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「北海道かよ!」とか思っちゃいました。

 

宇出津の釣り公園に行ったら、結構魚が居ました。今時分の北陸では小魚が泳いでいるのを見かけることはあんまりないんですけどね。

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「お!」

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超久々にフグアタックを喰らいました。少しは“喰う日”なのかな~。

 

この後、小木港、九十九湾、五色ヶ浜海水浴場と攻め上がって行きましたが、何の反応も得られず。諦めてUターンを開始しました。

帰路では色々なところでタケノコ掘りにチャレンジしましたが、まったくのノーバイト。15時30分に投了しました。

結局この日の見せ場は宇出津でのフグアタック1回だけ。釣果は「完膚なきまでのボウズ」でした。

 

やっぱり、北陸では2月3月の釣りは厳しいです。

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中居湾(石川県)の周辺海面水温 | 海天気.jp 海の天気・気象情報

ほとんど無理ゲーですよね。

 

気象庁 | 海面水温に関する診断表、データ 沿岸域の海面水温情報

気象庁 | 海面水温に関する診断表、データ 沿岸域の海面水温情報

気象庁 | 海面水温に関する診断表、データ 沿岸域の海面水温情報

気象庁 | 海面水温に関する診断表、データ 沿岸域の海面水温情報

www.data.jma.go.jp

大雪の記録

2月6日(日)12時30分、我家中2階参謀本部からの撮影です。

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積雪50cmくらいですかね。

こういう天候でしたので、この土日(2月5日6日)の釣りは諦めてお休みにしました。

 

とはいえ、モビルスーツデッキ(駐車場)の前の雪掻きくらいは日曜日中に実施するべきなんですけど、それすらサボっちゃいました。

ですが当然のことながら2月7日(月)の朝の出社までには雪掻きを実施するしかありません。

 

で、やりました、2月7日(月)の朝4時15分から5時15分の間に雪掻きを。

そして部屋に戻って少し寝て、出社の身支度を済ませてからモビルスーツデッキに入っていくと・・・、

なんだか、すぐそばでちょっとした事故が発生したらしいとの情報が入ってきました。

なので、私にも我家にも何の影響もなかったのですが、参考までにと思って10何枚かくらいポンポンポンと周辺の写真撮影を行っておきました。※↓2月7日(月)の朝7時頃の撮影です。

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やっぱり大雪が降ると、大雪が当たり前の北陸でも色々なところで予想外のトラブル事象が発生します。

雪掻きはサボるべきではないですが、釣りはサボって正解なんでしょうね、きっと。

 

あと1ヶ月で終わりですね、春を待つのは。

1月末 能登タケノコメバル掘り

1月29日(土)の天気予報です。

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“なんとか釣りができる許容範囲”ってところですかね。出陣です。

 

7時10分にとりあえずここに到着しました。

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アタリなしでした。移動します。

 

次のポイントで7時55分、出ました。

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タケノコメバル、推定全長は27cmくらいかな?(実測全長は27.2cmでした) ※ルアーはマッドワグ7インチウォーターメロンペッパーです。

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座標としては↓このテトラの海側の際です。

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なるほど、スカーンとまっすぐトンネルになっているんですね、この形のテトラって。

あまり歩き易くなくて少々危険なタイプのテトラなのですが、このタイプのテトラが一番タケノコメバルが出やすいように思っています。まっすぐトンネルになっていてタケノコメバルがルアーを視認しやすいからかな。

 

で、直後にすぐ右の位置でも出ました。一旦水面より上まで抜き上げたんですけど、あっさりボッチャン。その後のしゃくりで一度だけリバイトしてきてくれましたが、ルアーを咥えるところまで行かずにUターンされてしまいました。大きさは直前に釣った個体と同等かそれよりちょっと大きいかな?くらいの感じでした。この個体も腹パンではなかったです。

その座標です。

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この後、長寿大仏半島の歩き易いテトラを念入りに攻めるもアタリなしでした。そこから家に向かって引き返し、帰路でも何箇所かルアーを通してみましたが何ら反応なしでした。ま、いいです、1匹釣れましたから。昼前にこの日の釣りは終了にしました。

 

 

で、1月30日(日)です。天気予報は・・・、

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寒そうですけど、ま行くだけ行ってみましょうか。

 

「あ、そうそう。活かしバッカンから密閉コンテナに替えるんだった。」

1月26日(水)にAmazonでポチって28日(金)に届きました。

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蓋をひっくり返した状態です。灰色の部分がパッキンです。多少粘着性を感じるような軟質の充填剤で封緘性の信頼性はかなり高そうに思えます。

 

「あれま、傷入ってるよ!」 本体上部に飛び出ているヘリがパッキンに少し喰い込んで封緘する設計なので、この部分に傷入りしているなんて笑っちゃいますね。どういう品質管理しているんだろう。だけどまあ、よくあることのような気もしますけど。

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半田ゴテで撫でて、なんとか修復しました↓。ブサイクだけど、機能的には正常状態にできたと思います。

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ドリルで蓋に穴を開けました。

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こんな風にして、魚を生かして持ち帰るのに使います。

材質はPEでなくてPPです。予想していたよりも結構肉厚で丈夫そうですし、水漏れの防止性能は抜群のように思えます。メッチャ具合が良さそうで、おもいっきり気に入ってしまいました。あと2個ぐらい買い足そうかなあ~、なんて思っているくらいですから。

ただ、4つ付いている青っぽい色のバックルの爪部分がですね・・・、

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雑に扱うと折れちゃいます↑。早速一箇所折っちゃいました(笑)。バックルを開閉する時は、バックルの開閉動作だけで開閉しようとすると爪部分に無理が掛かります。蓋を本体に強く押し付けてパッキンを本体のヘリに少し喰い込ませた状態でバックルを開閉した方が良いみたいですね。そうすると無理なくスムースに開閉できます。※この折れた爪は半田ゴテで溶接して一応なんとか修復できました。

 

という訳でゴチャゴチャやっていて出発が遅れましたが、釣りに出陣しました。

11時20分にここに到着しました。鹿波地区の奥の方のテトラです。

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で開始10分くらいで、一匹出たんですよ。前日釣ったのと同じ位の大きさのタケノコメバルが。タイミングよくばっちりアワセをくれることもできたんですけど、何故か運悪くフックに乗らず、その後のリバイトもありませんでした。フッキングしなかったのにリバイトがないというのは「食いが悪い」ということなんですよね~。

この後この一帯のテトラを徹底的に攻めますがバイトはまったくなし。それ以上遠くへは行かずに引き返して、岩車のテトラ一帯を徹底的に攻めるも同様にまったく反応無し。その後も釣果実績ポイントを何箇所か攻めてみましたがまったくのバイトなしでした。諦めて納竿したのは15時過ぎ頃だったと思います。

食いが渋すぎるんでしょうね。最初の1バイトもよっぽど運や拍子がよくてリアクションバイトで喰ってきただけということなのかも知れません。やっぱり今は一番食わない時期なのかな。

 

帰宅して17時30分頃に台所の活かしバッカンを覗いてみました。

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結構な量の糞をしています。それなりに採餌はしているのだと思いますが、でっかいルアーに食いつかせるのは、時期的にそうそう簡単ではないことなのかも知れません。

2月になったらどうですかね。今よりさらに食いが悪くなるのかなあ~。

2022年 富山湾ホタルイカ掬いプロジェクト

もうそろそろ1月も終わりですね。 つまり、そろそろ2月が来ます。

2月と言えば・・・、

 

これは、一昨年2020年2月の富山湾の伏木の潮位情報サイトのデータです。

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この中の赤矢印のタイミング、すなわち2020年2月25日未明2時頃、2020年2月28日未明2時頃のタイミングで、私はホタルイカ掬いに成功しました。25日は56匹、28日は175匹の収穫でした。

富山湾でのホタルイカ掬いは一般的には「3月から」と言われていますが、2月のうちからキッチリ成果が得られることもあるんです。

ホタルイカプロジェクト - いも工房

imoengineering.hatenablog.com

その翌年の2021年2月はどうだったのかというと・・・、

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富山湾ホタルイカ掬いの掲示板によれば、2月13日の未明頃と2月14日の未明頃(赤矢印のタイミングです)に富山県内のあちこちで結構な数のホタルイカ掬いの収穫の報告がありました。※この年は私は2月は収穫なしだったんですけどね。

蛍烏賊 越の蛤 春若布(はるワカメ) - いも工房

 

で、ホタルイカは2月のいつ頃から採れ出すのかと言い出す前に、それ以前の前提としてホタルイカが採れる日には気象学的な条件があります。「月が新月の近辺の日」でなければホタルイカはタモ網で掬えるような砂浜の浅いところまでは寄ってこないんです。

新月とは“満月の正反対の状態”を指します。月齢で言うと「新月の月齢は30.0か0.0の近辺」なんです。満月の月齢の方は15.0前後くらいです。

 

さて、では今年の2月の新月のタイミングはいつ頃なのでしょうか。

その答は、↓こうでした。

富山県 の潮干狩りや釣りに最適な潮汐・潮見表カレンダー 潮MieYell(しおみエール)潮干狩り 磯遊び 釣り フィッシング ボート 水上オートバイ サーフィン ダイビング などマリンレジャーを応援する潮汐・潮見表カレンダーサイトです。

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あれまあ、 今年の2月の新月のタイミングは、月初か月末かになってしまうんですね。

月初だと「ホタルイカが採れ始めるには時期的にまだ早い」、月末だと「期待値は高いんだろうけど、2月の月末までなんて待っていられないなあ~」ってな風に思えてしまいますね。

 

でも、2020年2月の時の私の採集実績でも分かるように、新月の芯から4~5日くらいズレたタイミングでも大量に採れることもあるんですよ。

ということは2022年2月4~7日あたりでも、砂浜のホタルイカ掬いでホタルイカが採れる可能性はちょっとくらいはあるのかもしれませんね。

 

そんな風に考えたので、さっきこれをポチってみました。

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Amazonの評価における評判はイマイチのような気もしますが、私のクシャトリヤ号の後部座席でホタルイカ掬いでも魚釣りでも大活躍してくれるように祈ります。

1月の能登タケノコメバル その味は?

1月16日(日)に釣って、1月18日(火)に絞めて捌いたタケノコメバルです。

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1月21日(金)の夕方まで冷蔵庫で熟成させてから刺身にしました。

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こうやってペーパーの中で寝かせると魚のヌメリもほぼすべてペーパーの中に吸い取られてしまいますから、魚を素手で触っても全然ネトネトしませんし、まな板にもヌメリは付きません。捌いたその日にヌメヌメのまま3枚卸にするのとでは、作業のしやすさは雲泥の差です。こういう状態の魚を初めて触ったら「あ、こんなにやり易くなるんだ!」ってビックリしちゃうと思います。

で、とりあえず3枚におろしました。

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さて、魚の骨の入り方って普通はこうですよね。

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サバやアジやハマチの焼き魚を食べる時って、血合い骨を取り除くことにかなり神経を使いながら食べますよね。※ちなみに、なぜ血合い骨というのかというと、↓このサバの写真で分かるように血合いの辺りにある骨だからです。

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なんですけどね、実はタケノコメバルの血合い骨ってこう↓なんですよ。

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普通の魚の血合い骨と違ってちょっと下の方にあるんです。正式名称は“上椎体骨”ですか。ブラックバスみたいに口が大きくてフィッシュイーターな魚はみんなこうなんです。

なので、3枚おろしが完成したら、腹骨の下に逆さ包丁を一旦入れて、骨Dと骨Eを一旦先に切断というか分離します。それから腹骨を漉き取ります。

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大分余計に切除しちゃいましたね(笑)。苦手なんです、かなり難しいんですよ、これ。

で、上椎体骨(≒血合い骨)はピンセットで抜きます。片身側で5~6本くらいしか入っていません。

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指の腹で探れば骨1本1本の存在をハッキリ識別できますので、指に当たって存在を特定できた小骨を抜き取ればいいだけです。ちょっと面倒ですけど、ここは簡単です、技術的には。

で、皮を引きました。

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後端に身が少し残ってしまうんですが・・・、

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こんな風に簡単にバッチリ回収できるんですよ。プロ系の方々はこんなことしないで、ほぼ間違いなく皮ごと捨てちゃうものなんですけど、ファミリー娯楽の次元の料理ではこういう回収もアリだと思います。私はいつもキッチリ回収して全部食べています。

でもね、歩留にこだわってケチケチしてキッチリ全部食べようとするのも、その度が過ぎると「釣り+料理」という娯楽のトータルバランスを崩してしまうことにも繋がりかねませんから「気分次第で適当に」くらいにしておいた方がいいですね、こういうことは。

 

能登タケノコメバルの刺身の完成です。

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当日の晩酌でいただきました。

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味はバッチリで、普通にとっても美味しかったです。今までに食べたタケノコメバルの刺身の味の平均点よりちょっといいくらいかな~、と思いました。

1月の産卵直後の個体でも、ちゃんと美味しい刺身になってくれるようです。

 

だけど、別に自慢や皮肉じゃないけど、私と同じレベルのタケノコメバル刺身を作るのは普通ではちょっと無理かもしれませんね。

海水の中で生かしたまま持って帰って自宅で数日間生かしてそれから絞めて捌くなんてこと、普通は真似できない筈です。そこの影響があるかもしれませんからね、刺し身の味に対して。

前々投稿の一番最後の写真で“活かしバッカン”を紹介しました。活かし持ち帰りをやってみたいと思ったとしても、あれは真似しない方がいいです。上部のファスナーの部分から多少水漏れするんですよ、あれって。ちょっと乱暴に運転したら車の中が海水で水浸しになってしまう危険性が大いにあります。普通は車って所有者の人間様自体よりもよっぽど大事にされたりしますもんね。その大事な車の中で海水こぼしたりしたら大事件です。ムンクの叫び顔になっちゃいますよね。

私は車よりは自分が上、と考えるようにしているので、ちょっとくらい海水こぼしたって別に構わないと思っているのですが、乗り換えたばかりの今の車ではしばらくは避けたいですね、そういう事態は。

imoengineering.hatenablog.com↑以前はこういう風に密閉パッキン付きの衣装ケースに穴を何箇所かだけ開けて使っていたこともあるんです。丁度いい大きさのヤツを見つけたら、衣装ケースに替えちゃおうかなあ~。

 

あ、そうそう。この土日の釣りはサボっちゃいました(笑)。晴れていて良い天気だったみたいですけど、気温はかなり低くてね。寒くて腰が上がり切りませんでした。

こんな風に平日中にマグロ竿の準備までしていたんですけどね~。

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アホみたいに硬い竿で、ついでにいうと結構重かったりするんですけど、タケノコメバルの垂直落としチョンチョンしゃくりには最適と思われる竿なんです。

来週は寒さにめげずにちゃんと出陣できるかな。

1月の能登タケノコメバル 美味しくいただきます

昨日1月18日(火)、自宅台所での撮影です。このバッカンの中に1月16日(日)に釣ったタケノコメバルが居ます。

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台所などと言いますけど、今の時期の我家の部屋の中の気温は3~4度くらいです(笑)。ということはこのバッカンの中の水温もそのくらいなんです。魚を釣ったポイントの海水温よりよっぽど低いんですよね。だから、こんな時期にフラットフィッシュでこれをやると、バッカンの中でちゃんと生きていますけど、半冬眠状態になっているかの如くすごくおとなしくなってしまいます。呼吸回数もすごく少なくなるし、触ってもあんまり動きません。

私はタケノコメバルを1月にこういう風に「アラ△グマ水族館キープ」したのは今回が初めてです。なので「マゴチを寒い時期に自宅キープするのと同じで、ほとんど動かなくなっちゃうんだろな~」と思っていました。

でもその予感は外れました。タケノコメバルって低水温にメッチャ強いんですね。やたらと元気で、蓋を開けて様子を見ればワラワラ動いているし、触ろうとすると普通に元気に暴れて逃げ回りました。さすが、この極寒期に穴水の水深50cm程度の極浅のテトラ下で元気に活動しているだけありますね。そういう特性を持った魚なんですね。

バッカンの上に乗せてあるハサミとキリと魚摑みは、魚を絞めるための道具です。他にこの神経棒も使います。

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神経絞めまでする必要はないと思っているんですけどね、私的には。脳絞めだけだと、魚捌きの最終段階で背骨を断つ時に当然同時に脊髄も断つことになりますから、神経締めしていないと脊髄に包丁の刃が入った瞬間に台所のシンクの中でかなり元気に暴れて水やヌメリの飛沫を浴びせられることになります。それが嫌なので神経絞めもやるようになったのですが、魚を美味しく頂くためのノウハウとしての位置付けでは「別に神経絞めなんてやんなくてもいいんじゃないかな~」くらいの認識をしています。ま、実際のところどうなのかはよく分かりませんけど。

 

で、一式を庭に持っていって絞めてきました。

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やり方は、

「赤い魚摑みを魚の口内に深く突っ込んで下顎をしっかり摑む」

「その状態で、ハサミで左右のエラを一箇所ずつ切る→そのまま海水中で血抜き開始」

「キリで脳締めする」

「魚摑みを離す」

「神経棒で神経絞めする」

「エラ切り後5分くらい経過したら完了」

といった流れです。水温3~4℃程度なので、作業中に私の手は一発で痺れてしまいましたが、魚の方は低水温へっちゃらのようでした。

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魚の全長は28.1cmでした。お腹がペタンコというか、中に入っていた何かが抜けてしぼんだかのような形状になっていますね。でも身全体は結構肥えているように思えます。

ウロコ掻きはこれ、ダイソーの100円のヤツを使っています。

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ウロコ掻き完了です。ウロコ掻きって魚の種類によって、やり易いやり難いにかなりの差があるものなのですが、タケノコメバルはこのウロコ掻きがとってもやり易い魚種なんです。ウロコ掻きがやり易い魚の最右翼といってもいいんじゃないかと思います。

 

捌き完了です。

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私はタケノコメバルの場合は普段はカマだけ食べてカブトは食べないのですが、半年振りくらいのタケノコメバルなので、今回は敢えて頂くこととしました。なので、気まぐれクックの真似をして「塩水で少し洗う」ってことをやりました。これをちょこちょこっとやっておくだけで、魚のヌメリや臭みがアッサリとかなり取れますから、オススメの作業です。※上のカマとカブトの画像は、塩水洗い完了後の画像です。

 

肝心の魚本体の方は、ペーパーで水分とヌメリを取れるだけ取った上で、こういう風にペーパーで巻きます。

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で、ビニール袋に入れて、↓こういう風にして掃除機で軽くバキュームを掛けます。

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捌き完了です。寝かせ日数を管理するため、日付と時刻を書いておくといいと思います。

寝かせ初期の段階でペーパーは1回取り替えた方がいいです。最初の1日でペーパー全体に水分が行き渡って、ペーパーの給水能が破綻してしまうことが結構多いので。

 

という訳で、約1日経過した今日1月19日(水)21:00頃に冷蔵庫から出して、状況を確認してみました。

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この時点で「魚体からペーパーにどのくらい水分が移動しているか」によって、魚が良いものなのかあるいはあんまり状態が良くなくて美味しくない魚なのかをある程度推測することができます。

この時点でペーパーがベタベタになっていたら、魚の味の期待値は“低”、逆にペーパーにあまり水分が廻っていなくて「なんだ、ペーパー替える必要なかったかもな、これなら」とか思えるくらいだったら魚の味の期待値は“高”になります。

状態の良くない魚は水が多く出るし、それにペーパーを替えても替えてもいつまでも少しずつ水が出続けてそれが終わらない感じだったりします。

 

その観点でいうと、この個体はバッチリだと思えました。

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1月の産卵完了直後の個体だから、多分ノーグッドだろうと思っていたんですが、かなり状態がいいように思えます。身が結構肥えているように思えたのは、気のせいじゃなかったということなのかな。

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再包装を完了し、また冷蔵庫の中に戻しました。あさっての金曜日の夜の晩餐時に刺身で食卓に登場する予定です。楽しみだなあ~。

 

 

ちなみに、この魚の内臓ですけど、こんな状態でした。

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卵巣は春のタケノコメバルのそれと同じで、オレンジ色の内容物がチョロっと入っているだけでした。産卵完了後で間違いないです。中身を確認するため卵巣の袋を切開したのですけど、産み残しらしき仔魚が1匹だけ入っていました。文献等の資料に記述のある通りで仔魚の大きさは7mmくらいでした。

他に印象的だったのは「肝臓がかなり小さかったこと」と「直近でもかなり色々食べていたっぽいこと」です。水族館キープ2日間でバッカンの海水の中に結構な量の糞をしていましたし、腸の中には消化中のベイトらしきものが結構残っていました。1月でも盛んに採餌しているのだと思われます。

 

 

今度の土日もタケノコ掘りに行く気満々なんですが、天候的に無理かなあ~やっぱり。

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